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ゴキブリ駆除

ゴキブリホイホイは床の真ん中では捕れない!駆除業者が教える置き場所と期限

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台所でゴキブリを見た夜、とりあえずドラッグストアでゴキブリホイホイを買ってきて、流し台の前の床に置いた。1週間たっても1匹もかかっていない。置いた場所が悪いのか、そもそも家にもういないのか、分からないまま箱だけが残っている。相談を受けていると、こういう家がかなりあります。

ゴキブリホイホイは、置き場所でほぼ結果が決まります。ゴキブリは部屋の真ん中を横切らず、壁と床の角を伝って歩くので、床の真ん中に置いた箱にはまず入りません。角にぴったり付け、置く理由のある場所に分けて置けば、効き目が続く約1か月のうちに、どこにゴキブリがいるのかまで見えてきます。

私は害虫駆除業者として年間800件以上の現場に出ていて、調査ではエサの付いていない業務用の粘着トラップを家じゅうに置きます。その置き方と、アース製薬の公式Q&A、厚生労働省の建物の衛生管理マニュアルを合わせて、ホイホイの置き場所、組み立ての注意、1週間後に捕れたもので次の手を決める方法をまとめました。

ゴキブリホイホイは、エサで誘って粘着シートで捕るだけの道具で、殺虫成分は入っていない

ゴキブリホイホイは、箱の中のエサのにおいでゴキブリを呼び、床の粘着シートにくっつけて捕る捕獲器です。アース製薬によると、エサにも粘着剤にも殺虫成分は入っていません。殺虫剤を使いたくない台所や食器棚の近くにも置けます。

いま売られているのは「ごきぶりホイホイ+(プラス)」で、1パックに本体5個、エサ(誘引剤)5個、足ふきマット10枚が入っています。エサの原料は魚粉・穀物・糖類など食品に使われるもので、ペットが食べてしまったときの問い合わせにも、アース製薬は「殺虫成分は含まれていません」と答えています(アース製薬 製品Q&A)。

1973年の発売当初は、チューブ入りの粘着剤を自分で箱の底に塗る形でした。そこから入口の坂、足ふきマット(1994年)、もがくほど体がめり込むデコボコ粘着シート(1998年)と改良が重ねられています(アース製薬「ごきぶりホイホイ開発秘話」)。神戸新聞の取材記事では、捕獲器の国内シェアは約94%です(神戸新聞NEXT)。

台所や洗面所に何か所かまとめて置くなら、10セット入りの2個パックが使いやすいです。1か月ごとに入れ替えても、5か所に置いて2回分あります。

ホイホイが呼ぶのは家の中にいるゴキブリで、捕れたら近くに巣がある合図

「ホイホイを置くと、かえってゴキブリが寄ってくる」と聞かれることがあります。エサの付いたホイホイは、たしかにゴキブリを引き寄せます。ただし呼べるのは家の中、それも近くにいる個体で、捕れたということは、その周りにすでにすみついているということです。

木のすき間から顔を出している数匹のゴキブリ

フマキラーは自社の捕獲器について、試験で確かめた誘引の範囲を「半径1~2m程度」としています(フマキラー ゴキファイタープロ 激取れ)。家の外からゴキブリを呼び込む距離ではありません。アース製薬も、1匹かかったホイホイを捨てるべきかという質問に「ゴキブリは集まる習性があります。粘着効果が弱まるまでそのまま様子を見てください」と答えています。

私が現場で説明しているのは、ドラッグストアで売っているエサ付きのタイプは「数匹出たものを捕るための道具」だということです。巣を見つけたり、根本から片付けたりするためのものではありません。業者が使うのは、エサの付いていないただの粘着トラップです。呼び寄せずに、通り道にいるゴキブリだけを捕り、捕れた場所と数から巣と侵入口を割り出します。

置いてから急に姿を見かけるようになったなら、ホイホイが呼んだのではなく、物陰に隠れていたゴキブリが動き出しているだけのことが多いです。見えるようになった場所は、次に置く場所の手がかりになります。

ホイホイは壁と床の角にぴったり付けて、置く理由のある場所に分けて置く

ホイホイは、壁と床が90度になる角に、すき間なく付けて置きます。ゴキブリは壁と床の角を伝って移動するので、床の真ん中に置いても通り道から外れます。置く場所は1か所にまとめず、置く理由を1つずつ決めて分けます。

台所と洗面所の間取りに、粘着トラップを置く場所を描いた図。食品のそばの床と壁、暖かい冷蔵庫の脇、湿気のこもる洗濯機と排水口のまわり、勝手口の扉の両脇に置き、床の真ん中には置かない

私が現場でトラップを置くとき、枚数は決めていません。そのかわり、1か所ごとに「なぜここに置くのか」を言えるようにしています。

  • 食品が多い場所の床と壁ぎわ(食品棚、流し台の下、米びつの横)
  • 湿気がたまりやすい場所(洗面台の下、洗濯機の横)
  • 排水口の近く(台所、洗面所、浴室の脱衣所側)
  • 扉や窓の近く(勝手口、玄関、ベランダの掃き出し窓)
  • 暖かくなる家電の脇(冷蔵庫、電子レンジ、炊飯器の台)

理由を決めておくと、1週間後にどこで捕れたかを見たとき、発生源が水まわりなのか、食品なのか、外からなのかが分かります。

よく見る失敗は2つです。1つは床の真ん中や、家具から離れた場所にぽつんと置くこと。もう1つは、見かけた場所の周りに何個もまとめて置くことです。ゴキブリは巣を起点に動き回るので、1か所に固めると巣の方向が分かりません。

業者が建物を調べるときの目安として、厚生労働省のマニュアルは、厨房のようにゴキブリが出やすい場所で5㎡に1枚、事務所のように発生源のない場所で25~50㎡に1枚としています(厚生労働省「建築物における維持管理マニュアル」第6章)。5㎡は3畳ほどなので、6畳の台所なら2枚以上になります。ホイホイ+の1パック5個で、台所と洗面所はひととおり押さえられます。

屋根の高さは2段階に変えられますが、アース製薬によると、高さで効果は変わりません。冷蔵庫の下のように低いすき間には低く、それ以外は置く場所に合わせて選んでください。

足ふきマットとエサの袋を組み間違えると、ゴキブリが捕まりにくくなる

ホイホイの捕まりやすさは、入口の坂、足ふきマット、エサの置き方の3つで決まります。どれも組み立てで崩れやすいところです。とくに透明のエサ袋を破って中身を出してしまう、斜めに貼れた足ふきマットを平らに直してしまう、の2つはやりがちです。

アース製薬の説明をもとに、組み立ての手順を書きます。

  1. 足ふきマットを2か所に貼る。貼った部分が斜めになっていても正しい状態なので、平らに直さない
  2. 茶色のハクリ紙をはがす。効き目の約1か月はここから数える
  3. ピンク色の袋から透明のエサ袋を取り出し、透明の袋は破らずに、透明な面を上にして粘着シートの中央に置く
  4. 左右を内側に折る
  5. 緑色の差し込みツメを差し込み口に入れて、箱にする

足ふきマットは、ゴキブリの足に付いた油や水分を落とすためのものです。足が汚れたままだと、粘着シートにしっかりくっつきません。入口の坂も同じで、神戸新聞の取材記事では、入口を45度の坂にして体ごと着地させる形にしたところ、平らな構造に比べて捕獲率が30倍高かったと書かれています。開発当初は粘着剤だけの箱で、1匹も捕れなかったそうです。

置いて1週間たったら、捕れた場所と虫の大きさで次の手を決める

ホイホイは1週間で一度中を見ます。小さな幼虫が捕れていたら近くに巣があり、大きな成虫だけなら外から入ってきている可能性が高い、と読みます。捕れた場所には、ホイホイを置き続けるだけでなく、毒エサや殺虫剤で次の手を打ちます。

置いて1週間後に捕れたものから次の手を決める図。小さな幼虫なら近くに巣があるので毒エサと掃除、大きな成虫だけなら外から入っているのですき間をふさぐ、0匹なら置き場所を変える、捕れたのにまた出たりフンが増えたりするなら天井裏や壁の中を疑って業者に調べてもらう

現場では、トラップを1~2週間置くことが多く、できるだけ1週間で確かめます。捕れた場所には、粘着トラップとは別に、効き目が長く続く殺虫剤やベイト剤(毒エサ)を使います。

捕れたもの読み取れること次にすること
小さな幼虫近くに巣がある可能性が高い毒エサを置き、周りの物陰とゴミを片付ける
大きな成虫だけ外から入っている可能性が高い扉・窓・配管のすき間を調べてふさぐ
1か所に集中して数匹その近くが発生源その場所を中心に毒エサとスプレー
0匹置き場所が通り道から外れている壁と床の角へ、別の理由の場所へ置き直す

幼虫が捕れた場所の周りを掃除していると、ゴミの中や物の陰から巣そのものが出てくることがあります。巣はフンが黒い点々になって固まっていたり、卵(茶色の小豆のような卵鞘)が落ちていたりします。見分け方はゴキブリの卵の記事にまとめています。

数の目安として、厚生労働省のマニュアルは、建物の調査でトラップ1個に2匹以上捕れたら「すぐに防除作業が必要」な水準としています。家庭にそのまま当てはめる基準ではありませんが、1週間で1個に2匹以上かかったホイホイがあれば、その周りにはまだいると考えてください。

幼虫が捕れた場所には、巣に持ち帰って効く毒エサを置きます。冷蔵庫の下や横、流し台の下に置くと、ホイホイに入らなかったゴキブリも食べにいきます。置き方はブラックキャップが逆効果になる置き方の記事で、窓際に置かない理由と合わせて書きました。

捕れた場所の近くのすき間に、効き目が長く続く殺虫剤を入れておくなら、1回押すと3週間〜1ヵ月薬剤が残るスプレーが使えます。押す場所と量は、捕れた場所の近くのすき間にゴキブリワンプッシュプロを押す使い方にまとめました。

見つけたゴキブリをその場で止めたいときは、すき間用のノズルが付いたスプレーが1本あると、ホイホイの近くで動いている個体も逃がしません。アース製薬は、ホイホイと一緒にスプレーを使うときは、スプレーが直接かからないようにと案内しています。

大きな成虫ばかり捕れるなら、エアコンの配管穴や流しの下の配管まわりのすき間をふさぎます。粘土状のパテなら、配管の太さに合わせて手で押し込めます。

効き目は開封から約1か月、捕れない場所は1週間で置き直す

アース製薬によると、ホイホイ+の効き目はハクリ紙をはがしてから約1か月です。ただし現場では、捕れない場所を1か月待つことはしません。1週間で中を見て、0匹なら場所を変えます。

粘着シートは、何か月か置いたからといって急にくっつかなくなるものではありません。それでも同じ場所に置きっぱなしにしていると、ゴキブリがトラップを覚えて避けて通っている可能性があります。1週間ほどで場所を変えるのはそのためです。

期限まわりの目安をまとめます。

項目目安出典
置いてからの効き目約1か月アース製薬 製品Q&A
未開封の商品製造後少なくとも3年アース製薬 製品Q&A
中を確かめる間隔1週間私の現場での使い方
捕まったゴキブリが死ぬまで約1週間フマキラー公式(同社の捕獲器)

フマキラーの説明では、ゴキブリは何も食べなくても3~5日は生きるので、捕まってすぐには死なず、約1週間で死ぬことが多いそうです。中で動いていても、箱を開けずに捨てられます。捨て方は、住んでいる自治体のごみの分け方に従ってください。

粘着剤が手や服に付いたときは、アース製薬が付いた場所ごとに落とし方を出しています。手に付いたら、小麦粉やベビーパウダーをまぶしてベタつきを取り、サラダ油やハンドクリームのように油分の多いもので拭いてから、石けんで洗います。

水まわりや細いすき間には、業者が調査に使うゴキプロハーフも置ける

ホイホイは家庭用、ゴキプロハーフは業者が調査に使う業務用の粘着トラップです。ゴキプロハーフはエサの付いていない薄い板状のトラップなので、洗濯機の横や家具のすき間のように、箱が入らない場所にも差し込めます。

ごきぶりホイホイ+ゴキプロハーフ(紙)樹脂製ゴキプロハーフ
つくり箱形・エサ付き板状・エサの記載なし板状・エサの記載なし
粘着面デコボコシート82×70mm・白82×70mm・透明
水まわりハウスは耐水防水紙水分や油分の多い場所でも置ける
向いている使い方見かけた数匹を捕るどこにいるかを調べる流し台の下や洗面所で調べる

出典: アース製薬 製品ページ/株式会社SHIMADA 公式の製品ページ(ゴキプロハーフ・樹脂製ゴキプロハーフ)

ゴキプロハーフは、台紙の裏に置いた日を書く欄があり、粘着面が白いので捕れた虫の大きさがよく見えます。私も調査や駆除の現場でゴキプロとゴキプロハーフを使っています。エサで呼ばないぶん、捕れたゴキブリは「もともとそこを通っていた個体」なので、巣の方向を読むのに向いています。

ホイホイを台所に置いても、洗面所の洗濯機の横や冷蔵庫の裏のすき間までは箱が入りません。そういう細い場所だけゴキプロハーフに替えると、家じゅうの通り道を1週間で確かめられます。25枚入りなので、家の角という角に置いても足ります。

ホイホイで捕ったあとも出る、フンが増えるなら、天井裏や壁の中の巣を業者に任せる

ホイホイで捕れたのに、そのあともゴキブリを見る、フンが増えている。この2つのどちらかがあれば業者を呼ぶ目安です。ゴキブリは見えない場所に潜むので、天井裏や壁の中に巣ができていることがあり、そこは自分では薬が届きません。

防護服を着た作業員が、壁ぎわに沿って噴霧器で薬剤をまいている様子

業者は、エサなしの粘着トラップで巣と侵入口を絞り込み、すき間に薬剤を入れ、ベイト剤を置き、最後にすき間をふさぎます。私が担当する一般の家では、1匹見かけた程度で1万~2万円、いろいろな場所で週に何度も見る状態で4万~6万円くらいです。段階ごとの費用と作業の流れはゴキブリ駆除の記事、業者の比べ方はゴキブリ駆除業者の選び方の記事にあります。飲食店が近いマンションで小さなゴキブリが続くなら、チャバネゴキブリの可能性が高いのでチャバネゴキブリの記事も見てください。

ホイホイで捕れたのにまた出る家なら、ここで一度見てもらうのが近道です。害虫駆除110番は税込8,800円からで、受付は24時間365日です。東京・埼玉・神奈川・千葉ならアールクリーニングが税込8,000円から受けています。電話では「ホイホイのどこに何匹かかったか」を伝えてください。それだけで調べる場所が絞れて、作業の日に巣まで片付けてもらえます。

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ゴキブリホイホイは壁ぎわに分けて置き、1週間で中を見て毒エサにつなげる

ゴキブリホイホイは、床の真ん中ではなく壁と床の角に付け、食品のそば・冷蔵庫の脇・排水口・扉の近くに分けて置きます。1週間で中を見て、幼虫がいれば毒エサと掃除、大きな成虫だけならすき間ふさぎ、0匹なら置き直しです。

まず1パック5個を台所と洗面所の角に置き、1週間後に箱の中をのぞいてみてください。どの箱に何が捕れたかで、次に買うもの、頼むかどうかが決まります。

よくある質問

子どもやペットがいる家でもゴキブリホイホイを置けますか?

置けます。エサの原料は魚粉・穀物・糖類などで、エサにも粘着剤にも殺虫成分は入っていません(アース製薬)。ただ、粘着シートに触ると手や毛にくっつくので、子どもやペットの手が届かない家具のすき間や棚の下に置いてください。

手や服に粘着剤が付いたらどう落としますか?

手は小麦粉やベビーパウダーをまぶしてベタつきを取り、サラダ油やハンドクリームで拭いてから石けんで洗います。服はテープで取ってから拭いて洗い、高価な服はそのままクリーニング店に事情を伝えて出します(アース製薬)。

捕まったゴキブリは生きていますか?どう捨てますか?

捕まった直後は生きています。フマキラーの説明では、何も食べなくても3~5日は生き、約1週間で死ぬことが多いそうです。箱は開けずにそのまま、住んでいる自治体のごみの分け方に従って捨ててください。

ゴキブリホイホイの屋根は高いほうと低いほう、どちらがいいですか?

どちらでも効果は同じです(アース製薬)。冷蔵庫の下のような低いすき間には低く、それ以外は置く場所に合わせて選んでください。

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