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ゴキブリ駆除

チャバネゴキブリがブラックキャップで減らない理由は?駆除業者が教える退治法

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台所で、1cmほどの茶色いゴキブリを見かける。ブラックキャップを買って置いたのに、何週間たっても夜になると出てくる。小さいゴキブリがこうして減らないとき、相手はたいていチャバネゴキブリです。

私は害虫駆除業者として年間800件以上の現場に出ています。チャバネゴキブリの現場は、私の場合ほとんどが飲食店です。ブラックキャップは、アース製薬が「チャバネゴキブリにも効く」と公式に書いている薬です。国内の試験でも、ブラックキャップと同じ成分のベイト剤が4種類の中で最も効きました。それでも減らないなら、疑うのは薬より置き方です。置く数が少ない、巣から離れている、ほかの餌がある、近くで殺虫スプレーを使った。このどれかであることが多いと考えています。

この記事では、見分け方と巣ができる場所を確かめてから、ブラックキャップで減らない理由と直し方、成分の違うベイト剤の選び方、業者を呼ぶ目安と費用を順に書きます。まずやることを1つだけ挙げるなら、ブラックキャップを1袋12個全部使い、冷蔵庫の下やシンク下に分けて置き直すことです。

チャバネゴキブリは体長1〜1.5cmの茶色いゴキブリで、胸の2本の黒い線で見分ける

チャバネゴキブリの成虫は体長10〜15mmほどで、黄褐色をしています。いちばんの目印は、頭のうしろ(前胸)にある2本の黒い縦線です。クロゴキブリは25〜40mmのつやのある黒褐色で、胸に線はありません。名古屋市・千葉市・埼玉県の衛生部局が、どれも同じ特徴を挙げています。

チャバネゴキブリとクロゴキブリを同じ縮尺で並べた図。チャバネゴキブリは10〜15mmで黄褐色、胸に2本の黒い縦線があり、羽はあるが飛ばない。クロゴキブリは25〜40mmでつやのある黒褐色、胸に線はなく、飛ぶことがある

羽はありますが、チャバネゴキブリは飛べません(埼玉県)。夜に部屋の中を飛んできたのなら、それはクロゴキブリです。

見分けに迷うのは幼虫です。アース製薬によると、チャバネゴキブリの幼虫は小さいもので約3mm、黒い体に黄色のまだら模様があります。クロゴキブリの若い幼虫は黒い体に細い白い帯が入る(名古屋市)ので、白い帯があるかどうかで分けられます。3〜5mmの黒っぽい虫が台所の同じ場所に何匹もいるなら、チャバネゴキブリの幼虫を疑ってください。

もう1つ、屋外の植え込みや落ち葉の中で見る茶色いゴキブリはモリチャバネゴキブリかもしれません。胸の2本の線がやや太く、後ろ側で近づいているのが違いです。野外にすむ種で、家に入っても住み着いて増えることはありません(名古屋市)。家の中、それも台所で増えているなら、チャバネゴキブリと考えて対策を進めます。

チャバネゴキブリは暖房のある建物の中だけで冬を越し、メス1匹から約200匹が生まれる

チャバネゴキブリは寒さに弱く、暖房のない場所では冬を越せません。そのかわり、暖かい建物の中では1年中増え続けます。国立環境研究所の資料では、1つの卵のさや(卵鞘)から約40匹がかえり、メスは一生で概ね5回産みます。単純に掛けると、メス1匹から約200匹です。

項目数字出典
成虫の体長10〜15mm国立環境研究所・千葉市
1つの卵鞘からかえる数約40匹国立環境研究所・名古屋市
メスが一生に産む回数概ね5回(5〜7回)国立環境研究所(千葉市)
幼虫が成虫になるまで27℃で40〜46日。20℃では200〜250日かかり、産卵しない辻・水野(衛生動物、1972年)
冬越し暖房のない場所では越冬できない国立環境研究所・千葉市

増えやすい理由の1つが、卵鞘の持ち方です。クロゴキブリは卵鞘を物陰に貼りつけて離れますが、チャバネゴキブリのメスは、かえる直前まで卵鞘をお尻につけて持ち歩きます(名古屋市・千葉市)。メスが安全な場所に隠れているあいだ、卵も一緒に守られているわけです。

もう1つは温度です。上の表のとおり、20℃では成虫になるまで200日以上かかるのに、27℃なら40日あまりで育ちます。冷蔵庫のモーターのまわりや厨房のように、1年中暖かい場所がある建物は、チャバネゴキブリにとっていちばん増えやすい環境です。冬なのに台所で小さいゴキブリを見るのは、このためです。私も、冬の飲食店でチャバネゴキブリの駆除をしたことがあります。

家に出るチャバネゴキブリは、段ボールや近くの飲食店から入ってくる

チャバネゴキブリは、屋外から歩いて入ってくることがほとんどない虫です。家に入る道は、物に付いて運ばれてくるか、同じ建物や近くの建物から移ってくるかのどちらかです。

私が担当してきたチャバネゴキブリの現場は、ほとんどが飲食店でした。マンションで出たこともありますが、原因をたどると、近くの飲食店から来ていたり、配管が集まる場所から上がってきていたりしました。防虫剤メーカーのタニサケも、1階や地下に飲食店が入っているマンションは遭遇率が高いと書いています。配管が床や壁を通る部分のすき間(パイプスペース)が通り道になるためです。私が見た現場には、他の階で増えたものが天井裏を伝って入ってきていた例もありました。

屋外に積まれた、つぶした段ボール箱の束

家に持ち込む物でいちばん多いのは段ボールです。段ボールの断面の波形のすき間は暖かく暗いので、卵鞘や幼虫が潜みます。スーパーや宅配の段ボールを家の中にしばらく置いておくと、そこから広がることがあります。業者の日本防疫は、搬入した段ボールはすぐに解体し、卵鞘(約0.8×0.3cm)が付いていないか確かめるよう勧めています。

ただ、巣ができてしまうと一気に増えるので、どこから入ったかを確実に突き止めるのは、業者でも難しいのが正直なところです。入口探しに時間をかけるより、家の中の巣を見つけて減らすほうを先にしてください。

巣は冷蔵庫のパッキンや食洗機の裏、床に置いた段ボールにできる

チャバネゴキブリの巣は、暖かくて狭く、近くに食べ物と水がある場所にできます。私が現場でよく見つけるのは、冷蔵庫のパッキン、食洗機の裏、業務用のコールドテーブルのパッキンです。床に置きっぱなしの段ボールがそのまま巣になっている例も多くありました。冷蔵庫の下にたまったゴミの中が巣になっていたこともあります。

家庭の台所なら、次の場所を懐中電灯で順に見てください。

  1. 冷蔵庫のドアのパッキンと、冷蔵庫の下・裏のモーターのまわり
  2. 食洗機・電子レンジ・炊飯器の裏と下
  3. シンク下の収納の奥(配管が床を通るすき間)
  4. 床に置いたままの段ボールや紙袋の中
  5. 食器棚や引き出しの隅

巣の近くには、1mmほどの黒い粒のフンや、脱皮の殻が固まって落ちています。フンの見分け方と掃除のしかたは、ゴキブリのフンの記事に写真つきでまとめています。

どこに巣があるのか見当がつかないときは、粘着トラップを数か所に置いて、どこで何匹捕まるかを数えます。ゴキプロハーフは、私たち駆除業者が調査の現場で使っている業務用のトラップです。9×8cmと小さく、冷蔵庫の横や食洗機のすき間にも差し込めます。誘引剤が付いていないので、捕まった場所がそのまま「通り道」だと分かります。数日〜1週間置けば、ベイト剤をどこに集めればいいかがはっきりします。

1匹ならスプレーと掃除で様子を見てよく、夜に電気をつけて数匹いるなら業者を呼ぶ

チャバネゴキブリを1匹見かけた程度なら、殺虫剤でその1匹を退治して、まわりを掃除すれば済むこともあります。でも、夜中や朝方に台所の電気をつけたとき、何匹かがさっと隠れるのが見えるようなら、もう自分だけで減らすのは難しい段階です。私はこの状態になったら業者を呼ぶよう勧めています。

チャバネゴキブリは夜に動き、集団で暮らします(横浜市)。電気をつけた瞬間に数匹が見えるということは、暗いすき間にその何倍もいると考えられます。業者の公開している目安も、「短期間に2匹以上見たら相談を」(飲食店専門の業者アンシンコーポレーション)と、ほぼ同じ線です。

見かけ方目安
1匹を見た。数日たっても2匹目は出ない退治して、まわりのフンや食べこぼしを掃除する
数日のうちに同じ場所で2〜3匹見たベイト剤と粘着トラップを置いて、1〜2週間ようすを見る
夜や朝方に電気をつけると数匹いる。小さい幼虫も見る業者に調べてもらう

見えている1匹をその場で止めるなら、すき間用ノズルの付いたスプレーが1本あると安心です。ゴキジェットプロは、吹きかけたゴキブリを秒単位で動けなくします。冷蔵庫の裏に逃げ込まれても、ノズルを差し込んで奥まで届きます。ただしベイト剤を置いている場所の近くでは使わないでください。理由は次の章で書きます。

ブラックキャップで減らないのは、置く数と置き場所、ほかの餌、殺虫スプレーのどれかが原因のことが多い

ブラックキャップを置いたのにチャバネゴキブリが減らないとき、先に見直すのは置き方です。アース製薬の公式の置き方と研究で分かっている数字を並べると、原因は大きく5つに分けられます。

6畳の台所の見取り図で、ベイト剤の置き方を比べた図。左は部屋の隅に2個だけ置いた例、右は冷蔵庫の下、シンク下、食洗機の横、コンロ脇、食器棚の中など通り道に沿って12個に分けて置いた例

6畳に1〜2個は最低の数で、チャバネゴキブリには1袋12個を全部使う

公式の目安は「10㎡(約6畳)あたり1〜2個」ですが、同じページに「一度に1袋(12個)全部使うとより効果的」とも書かれています。アース製薬は、ゴキブリの幼虫は巣からあまり出歩かないので、できるだけ多く置いて出会う回数を増やすよう説明しています。ペストロジー学会誌の実験(2003年)でも、同じ量の薬を6〜12か所に分けて置いたときにだけ、11日後までに9割以上が死にました。

部屋の真ん中や廊下に置いても、巣から離れていれば食べない

部屋の真ん中や、ゴキブリを見かけた廊下に置いても、通り道から外れていれば食べる機会がありません。冷蔵庫の下、シンク下、食洗機や電子レンジの横など、前の章で見た巣の近くに置きます。

生ゴミや食べこぼしが多いと、ベイト剤を食べる量が減る

イカリ消毒の研究者の実験では、ゴキブリのまわりにある餌とすみかを1組から16組に増やすと、ベイト剤を食べる量が1日244mgから141mgに減りました。生ゴミ、床の食べこぼし、ペットフードの出しっぱなしがあると、ブラックキャップを食べる量が減ります。

ベイト剤の近くで殺虫スプレーを使うと、寄りつかなくなる

アース製薬は、置いたブラックキャップやそのまわりにスプレーなどの薬剤をかけないよう注意書きに書いています。駆除業者のGCleanも、スプレーの成分が付いたベイト剤にはゴキブリが寄りつかないと説明しています。見えた1匹を退治するスプレーは、ベイトから離れた場所で使ってください。

置いてから2〜3週間は、あとからかえる卵の分だけ幼虫が出てくる

ブラックキャップの「卵にも効く」は、公式の注記では抱卵初期のメスに限った話です。卵鞘がかえるまでには2〜3週間かかり、殺虫の作業のあとに回収した卵鞘から、最大17日たって幼虫がかえったという報告もあります(ペストロジー学会誌、1997年)。置いてから2〜3週間は、小さい幼虫が出てきても減っている途中です。

置き直しても中身が減らないなら、成分を替えるか業者へ

ここまでを直しても減らない場合もあります。国内の各地で集めたチャバネゴキブリを調べた研究(富岡・柴山、2009年)では、ブラックキャップと同じ有効成分フィプロニルの剤が、4種類のベイト剤の中で最も効きました。ただ、一部の地域の集団では食べる量が減ったり、全部は死ななかったりしています。置き直して2〜3週間たっても中身がほとんど減っていないなら、次の章の成分の違うベイト剤に替えるか、業者に見てもらってください。

置き直すなら、まずは1袋12個を全部使い切ってください。冷蔵庫の下に2個、シンク下に2個、食洗機や電子レンジの横、コンロの脇、食器棚の中と、巣の近くへ1〜2個ずつ分けていけば、12個は台所だけで使い切れます。約1年もつので、置いた日に交換の時期をメモしておけば、次に買い足すタイミングで迷いません。

ブラックキャップの置き方で多い間違いは、毒餌の使い方を間違えるとゴキブリを引き寄せる話にも書いています。

成分を替えるなら、フィプロニル以外のベイト剤を選ぶ

ベイト剤を替えるときは、商品名ではなく有効成分を見てください。店に並ぶ置き型の主力商品は、多くがブラックキャップと同じフィプロニルです。同じ成分の商品に替えても、中身はほとんど変わりません。

商品有効成分形チャバネゴキブリについての公式の記載
ブラックキャップ(アース製薬)フィプロニル置き型抱卵初期のメスの卵にも効く
コンバットキャップ(KINCHO)フィプロニル置き型種名の記載なし
ゴキファイタープロ(フマキラー)フィプロニル置き型抱卵初期のメスに効く
コンバット 1年用(KINCHO)ヒドラメチルノン置き型種名の記載なし(「小型、抵抗性ゴキブリにも」)
ゴキブリキャップP1(タニサケ)ホウ酸40%置き型繁殖力の強いチャバネゴキブリに適している
ミサイルジェルD(住化エンバイロメンタルサイエンス)ジノテフラン0.5%ジェル(業務用)チャバネゴキブリとクロゴキブリに効果

同じ「コンバット」でも、キャップの付いた商品はフィプロニル、1年用の大きな容器だけがヒドラメチルノンです。名前だけで選ぶと取り違えるので、箱の裏の有効成分の欄を確かめてから買ってください。

イカリ消毒の技術資料には、ヒドラメチルノンのベイトが効きにくくなった集団では、同じヒドラメチルノンの商品同士で切り替えても意味がなく、ジノテフランのミサイルジェルDがよく効いた、とあります。成分をまたいで替えることが大事だということです。

冷蔵庫のパッキンや食洗機の裏のように、置き型の容器が入らないすき間が巣になっているなら、ジェルのミサイルジェルDが向いています。私たち業者も、パッキンなどのすき間にはジェル状のベイト剤を入れています。米粒ほどの量を1㎡あたり3〜5か所、誤食防止の容器に入れて置き、食べ尽くされたら足していきます。楽天のレビューには「薬剤を押し出すのに力がいる」という声があるので、少しずつ出す作業だと思って使ってください。フィプロニルとは別の成分で、すき間の奥まで届く。ブラックキャップで減らなかった台所で、次に試す1本としてちょうどいい薬です。

子どもやペットがいて、ジェルを出したままにしたくない家には、ゴキブリキャップP1が合います。有効成分はホウ酸40%で、ケースに入った置き型です。タニサケは、通常のゴキブリキャップより即効性が高く、繁殖力の強いチャバネゴキブリに向いていると案内しています。30個入りなので、台所と洗面所の両方に分けて置いても余ります。

置き型のまま成分だけ替えたいなら、コンバット1年用です。有効成分はヒドラメチルノンで、有効期間は約1年。付属のテープで壁やすき間に縦に貼れるので、冷蔵庫の横の細いすき間にも置けます。ブラックキャップを置いた場所はそのままにして、まだ何も置いていない通り道に足していけば、成分の違う2種類を同時に試せます。

掃除だけでは減らない。ベイト剤で減らしてから、掃除で減った状態を保つ

チャバネゴキブリは、掃除だけでは減りません。ただ、ベイト剤で減らしたあとに掃除をしないと、また増えます。掃除の役目は、減らした状態を保つことです。

イカリ消毒の研究者が、首都圏の駅ビルの飲食店8店舗で調べた記録があります。殺虫剤を使わず、2か月に1度の重点清掃だけを9か月続けても数は減らず、1か月の捕獲数が250匹まで増えた店も出ました。そこでベイト剤を置き、清掃も強めたところ、100〜250匹だった店が翌月には50匹ほど、その翌月には10匹ほどまで減りました。そのあとは4か月ごとの重点清掃で、月に数匹の状態を保っています。

私の現場の実感も同じです。駆除のあとにお客様が掃除をするようになった家や店は再発しにくく、そうでないところはかなりの確率でまた出ます。ベイト剤を置いたあと、次のことを続けてください。

  1. 床に段ボールや紙袋を置きっぱなしにしない。届いた段ボールはその日のうちにたたんで外に出す
  2. 冷蔵庫の下と裏のゴミ・ほこりを取る
  3. 生ゴミはふた付きの容器に入れ、夜のうちに台所の外へ出す
  4. シンクと床の水気を寝る前にふき取る
  5. ベイト剤のまわりは拭き掃除だけにして、洗剤やスプレーをかけない

ゴキブリの卵鞘の見つけ方と、見つけたときの片づけ方はゴキブリの卵の記事で詳しく書いています。

業者に頼むと1〜2か月かかり、家庭の費用は5万円からが目安

チャバネゴキブリの駆除は、業者に頼んでも1回では終わらないことがほとんどです。私の場合は2週間に1回くらいのペースで通い、1〜2か月かけて減らしていきます。家庭の費用は5万円〜が目安です。

業者が2週間おきに通う流れの図。1回目の作業で見えている成虫と幼虫を減らし、2〜3週間で卵鞘からかえった幼虫を2回目で減らす。これを1〜2か月くり返す

2週間おきにしている理由は、卵鞘がかえるまでの日数です。前の章で書いたとおり、卵鞘は2〜3週間でかえり、作業のあとに残った卵鞘からも幼虫が出てきます。1回目の作業で親を減らしても、2〜3週間後にかえった幼虫をもう一度たたかないと、また元に戻ります。業者によっては、1回で完了とするところや、月1回の訪問とするところもあります。見積もりのときに「何回来て、間隔は何日か」を必ず聞いてください。

私の現場での作業は、薬剤を3つ組み合わせます。

  1. ピレスロイド系の殺虫剤で、すき間に隠れているゴキブリを追い出して退治する
  2. マイクロカプセル剤(有機リン系などの成分を細かいカプセルに包んだ、効き目が長く残る薬剤)を通り道に残す
  3. 冷蔵庫のパッキンなどのすき間に、ジェル状のベイト剤を入れる

費用は、家の広さと増え方で変わります。チャバネゴキブリに絞った料金を公開している業者では、キッチンまわりだけで36,300〜72,600円(GClean)、比較サイトのセーフリーではチャバネゴキブリが出ている場合で30,000〜80,000円です。一般的なゴキブリ駆除の相場(1万〜5万円ほど)より高めです。

全国で頼める窓口のうち、まず1社に見てもらうなら次の3社です。

夜中に台所で数匹見てしまい、朝まで待てない。どこに頼めばいいかも分からない。そういうときは害虫駆除110番です。受付は24時間365日で、近くの加盟店を手配してくれます。料金は税込16,500円から、保証は駆除後1年(エリア・加盟店で変わる)です。実際に来るのは加盟店なので、何回来てもらえるかと保証の範囲を見積書に書いてもらえば、チャバネゴキブリのように長引く駆除でも安心して任せられます。

先に最大でいくらになるかを知っておきたいなら、虫駆除ドットコムです。料金は6,600円からで、一般家庭なら25,000円前後までという上限の目安まで公式サイトに出しています。料金表には原因調査・現地診断料もあるので、電話の最初に無料の範囲を確かめてください。上限の目安を知ったうえで見積もりを受け取れば、その金額が高いか安いかをその場で判断できます。

出張費をかけずに、まず見積もりだけ取りたいなら害虫駆除屋です。出張費と基本料金が0円で、払うのは見積もりで出た作業料金だけです。料金は税込8,800円から、保証は「改善しなければ無料で再施工(期間は虫の種類で違う)」です。チャバネゴキブリの場合の保証期間を見積もりの席で聞いておけば、1社目と並べる2社目として、通う回数と金額の差がはっきりします。

ほかの業者の料金・保証・エリアの比較と見積書で確かめる点は、ゴキブリ駆除業者7社の比較にまとめています。

飲食店は法律で年2回以上の駆除が決まっていて、月額の定期契約が合う

飲食店は、食品衛生法施行規則で「1年に2回以上、ねずみと昆虫の駆除作業をして、記録を1年間保存する」ことが決まっています。定期的に生息調査をして必要な対策をとる方法でも代えられますが、どちらにしても1回きりの駆除では済みません。チャバネゴキブリは再発しやすいので、飲食店の駆除はほとんどが月額の定期契約になります。

防護服を着た作業員が、白いキッチンの壁ぎわに噴霧器で薬剤をまいている

公開されている料金では、ダスキンの事業所向けの定期管理が、4週間ごとに50㎡(約15坪)まで6,600円、80㎡(約25坪)まで9,240円(税込)です。初回は別に19,800円〜かかります。これを超える広さや、すでにかなり増えている店は見積もりになります。厨房が広い店や発生の多い店では、私が担当してきた店で月3万〜5万円の契約が多くありました。

厚生労働省の資料は、外部に頼むなら「建築物ねずみ昆虫等防除業」の登録を受けた事業者など、専門の知識を持つ業者を選ぶよう書いています。保健所の立ち入りで記録を見せられるよう、作業報告書を毎回出してくれるかも契約の前に確かめてください。

東京都内なら、ダスキンほづみが毒餌を置くダスキンターミニックスで定期管理をしています。作業は平日の日中なので、営業前の時間に入ってもらう段取りにすれば、店を閉めずに続けられます。

チャバネゴキブリはブラックキャップを12個に増やして置き直し、減らなければ成分を替える

チャバネゴキブリがブラックキャップで減らないときは、薬より置き方を先に疑ってください。

  • 見分け方: 体長10〜15mmの黄褐色で、胸に2本の黒い縦線。飛ばない
  • 増え方: 卵鞘1つから約40匹、メス1匹から約200匹。27℃なら40日あまりで成虫になる
  • 巣: 冷蔵庫のパッキン、食洗機の裏、床の段ボール、冷蔵庫の下のゴミ
  • 減らない理由: 置く数・置き場所・ほかの餌・近くのスプレー・あとからかえる卵
  • 替えるなら: フィプロニル以外(ジノテフラン・ホウ酸・ヒドラメチルノン)
  • 業者の目安: 夜に電気をつけて数匹見るなら。家庭は5万円〜、2週間おきに1〜2か月

今夜やることは1つです。ブラックキャップを1袋12個全部使って、冷蔵庫の下、シンク下、食洗機や電子レンジの横に分けて置き直してください。それで2〜3週間たっても中身が減っていなければミサイルジェルDに替え、夜に電気をつけて数匹見る状態なら害虫駆除110番に見てもらうのが早道です。

よくある質問

小さい幼虫だけを見かけます。チャバネゴキブリですか?

黒い体に黄色のまだら模様がある3〜5mmほどの幼虫なら、チャバネゴキブリの可能性が高いです。クロゴキブリの若い幼虫は黒い体に細い白い帯があります。幼虫が見えるのは近くで卵鞘がかえっている印なので、同じ場所のまわりにベイト剤を集めて置いてください。

チャバネゴキブリは飛びますか?

飛びません。羽はありますが、飛ぶことはできないと埼玉県などが書いています。部屋の中を飛んできたゴキブリはクロゴキブリです。

冬でもチャバネゴキブリが出るのはなぜですか?

チャバネゴキブリは暖房のない場所では冬を越せませんが、暖かい建物の中では1年中増えます。冷蔵庫のモーターのまわりや暖房の効いた台所は、冬でも暖かいままなので、季節に関係なく出てきます。

賃貸の部屋で出たら、まずどこに連絡すればいいですか?

まず管理会社か大家さんに連絡してください。チャバネゴキブリは同じ建物の飲食店や他の部屋から移ってくることがあるので、自分の部屋だけ駆除しても戻ってくる場合があります。建物全体で対応してもらえるか、先に聞いてから業者を決めると二度手間になりません。

バルサンのような燻煙剤は効きますか?

燻煙剤は、煙の届く場所にいるゴキブリには効きますが、卵鞘の中の卵には効きません。アース製薬も、卵がかえる2〜3週間後にもう一度使うよう勧めています。アース製薬はブラックキャップに薬剤をかけないよう注意書きしているので、燻煙剤を使うならベイト剤を置く前に済ませてください。

自分での駆除が難しいときは、業者に見てもらうのも手です

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