
なんだか部屋が臭い気がする…。ハエも飛んでいるし、天井にも見たことないシミが…。
もしかすると、その異臭はネズミが原因かもしれません!
目に見えてネズミが出てきていなくても、ネズミが原因で異臭が起きることがあるんです!

- 部屋の中がなんとなくおしっこ臭い
- 強いアンモニア臭がする
- 野菜が腐ったような臭いがする
そんな部屋の異臭は、もしかするとネズミが原因かもしれません。
ネズミは秋から冬にかけて外が寒くなると、寒さを凌ぐために一般住宅に侵入してきます。基本的に雑食性であるため、人間が食べる食品だけではなく、キッチンに残されている生ごみや残飯もネズミにとってはご馳走。そのため、寝床と食料が両方確保できる人間の家は、ネズミにとっても格好の住処なのです。
ネズミは住宅に侵入すると、天井裏や壁の中で生活して繁殖するため、さまざまな臭いを発することも。天井裏や壁の中など目に見えない場所なので気付かないかもしれませんが、臭いがしてきた頃には内部がひどい状態になっている可能性もあります。
ネズミ臭は消臭処理しただけでは解決しません。もしネズミが住み着いているのであれば、何度でもその異臭が再発してしまいます。異臭を解決したいのであれば、原因となっているネズミを駆除しなければならないのです。
この記事では、ネズミが発する臭いについて、そのリスク、対処・解決方法までを詳しくご紹介します。
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ネズミが発する臭いの正体とは?
ネズミは屋外にいる時、生ゴミや残飯をあさって食べていますし、道の側溝や下水道の中を移動するため体が常に汚れています。ネズミの体そのものから生ごみ臭がするのですが、部屋の中に充満するほどの異臭は体の臭いだけが原因ではありません。
天井裏や壁の中に侵入したネズミは、そこで食事をし、運動をし、睡眠を取ります。つまり、室内と壁一枚を隔てた内側でネズミが生活しているのです。ネズミが生活していることによって、糞尿も出ますし、ネズミの食べカスも放置されます。さらに、ネズミはゴミを集めて巣を作りますし、中にはその場で死亡している可能性もあるのです。
ここでは、ネズミが発する異臭の原因についてご紹介します。
ネズミの糞尿の臭い

ネズミは哺乳類であるため、食事を摂ればおしっこをしますし、うんちも出ます。
ネズミの種類にもよりますが、基本的にネズミは移動しながら尿や糞をするため、住み着いている天井裏や壁の中には尿やフンが散らばっている可能性があります。特に日本国内で被害の多いクマネズミは走りながらフンをするため、パラパラと天井裏にフンが散らばっていることも多々。
ネズミの糞尿も人間と同じくアンモニア臭がするため、放置されて時間が経つとどんどん臭いが強烈になってくるのです。天井裏でネズミが尿や糞をするということは、強烈なアンモニア臭の発生源が天井裏に点々と存在している状態になってしまうということ。それがひどい臭いを発するわけです。
と言ってもネズミは体の小さい動物なので、実際に出る尿や糞はごく少量。それなのに室内にまで臭いが発生する状態というと、かなりの量のネズミが潜んでいるかもしれません。ネズミは繁殖力が非常に強い動物であるため、1匹のネズミを見逃すと1年で数百匹に大繁殖する可能性もあります。
ネズミの死骸の腐乱臭

ネズミも生き物であるため、寿命が訪れます。一般的に多く発生しているクマネズミの場合、約1年〜2年がその寿命。もちろん、寿命を待たずに病気にかかって死亡してしまうネズミや、怪我が原因で死亡してしまうネズミ、中には駆除用に設置した殺鼠剤を食べて屋内で死亡してしまうネズミもいます。
ネズミは体の中にエネルギーを溜めておくことができない動物です。そのため、常に何かしらの食料を食べていないと生き続けることができないのです。2日〜3日ほど何も食べないと餓死してしまいます。
もし部屋の中に異臭がするのに天井にシミや糞尿の跡がないようであれば、それはネズミが死亡したことにより生じる腐乱臭かもしれません。ネズミの死骸は強烈な臭いを発するだけではなく、死亡してから時間が経つとウジ虫が湧くこともあります。特に夏場はネズミの死骸がすぐに腐敗してひどい臭いを発します。
しかし、天井に大きなシミがあったり、ウジ虫がたくさん沸いているような場合は、ネズミではなく小動物の死骸が放置されている可能性があるため、しっかりと臭いの発生源を確認しましょう。
巣の材料や食べ残しの臭い

ネズミは家の天井裏や壁の中に巣を作ることが多々あります。
ネズミの巣は、人間が出したゴミや壁の中の断熱材を噛み砕いて作られています。歯で噛み砕いたゴミを一箇所にまとめ、その中で生活するのです。
巣があるということはネズミがたくさん生息していることを示し、その周囲は糞尿の匂いが染み付いていたり、死骸の臭いがする可能性があります。さらに、その巣自体もゴミを固めて作られるため生ごみのような臭いがしたり、埃っぽくカビ臭いにおいを発することがあるのです。
壁の中に巣を作っている場合に目視で確認できるポイントはあまりありませんが、天井裏に巣を作られている場合は天井板に大きなシミのようなものが出来るケースがあります。と言っても天井板の真上に巣を作ることは稀で、多くの場合は天井の梁の上や目に付きにくい隅の方に巣を作っています。
もし、天井の方から生ごみのような臭いがする場合、ネズミの巣を疑ってみましょう。
ネズミの臭いがもたらす健康リスク

室内に臭いが発生していたとしても、中には

臭いは嫌だけど、時間が経てば無くなるんじゃないかな?
ネズミが部屋に出てくるわけじゃないし、放置しておこうかな?
なんて思う方もいるかもしれません。しかし、ネズミの臭いは要注意!そのまま放置しておいても臭いが無くなることはありませんし、汚れが消えることもありません。さらに臭いや汚れだけではなく、臭いの原因となっているネズミの糞尿や死骸によって健康被害を受ける可能性もあるのです。
ここでは、ネズミ臭による健康被害についてご紹介します。家族の健康のためにも、ネズミ臭がする場合は早急に解決しましょう。
感染症のリスク
ネズミは屋外を行動している際
- 道路の側溝
- 下水道の中
- 生ごみが入ったゴミ箱の中
などを移動しているため、体が汚れているだけではなく、感染症の原因となる寄生虫や病原菌を持っています。ネズミの体に触れることはもちろんですが、ネズミの糞尿にも病原菌や寄生虫が含まれます。
ネズミの糞尿や死骸を放置するということは、病原菌の塊を家の中に放置していることと同じなのです。そのため、ネズミ臭を放置すると以下に紹介するような様々な感染症にかかる危険性があります。
サルモネラ症
サルモネラ症は、ネズミのフンや尿と一緒に排泄されたサルモネラ菌が食品に付着し、人がその食べ物を食べてしまうことによって感染する病気です。
サルモネラ症を発症すると、急性胃腸炎を発症し、腹痛、発熱、下痢などの症状が出ます。
レプトスピラ症
レプトスピラ症は、サルモネラ菌と同じようにネズミのフンや尿と一緒に排泄されたレプトスピラ菌によって感染する病気です。体に傷がある状態でレプトスピラ菌が含まれた水に触れることによって感染したり、時にはその水を飲んでしまうことで経口感染します。
レプトスピラ菌に感染すると高熱・黄疸(おうだん)・筋肉痛などの症状が現れるのですが、これには1週間〜2週間ほどの潜伏期間があるため注意が必要。何も知らずにレプトスピラ菌を撒き散らしてしまう可能性もあるのです。
ハンタウイルス
ハンタウイルスというのは、乾燥したフンのホコリを吸い込むことによって感染するウィルスです。ハンタウィルスは現在でも治療法が確立されていないウィルスであり、ネズミのフンが原因となるウィルスの中で最も恐ろしいもの。
ハンタウィルスに感染すると発熱、頭痛、悪寒、脱力、めまい、背部痛、嘔吐などの風邪に似た症状が出ます。急に重症化する恐れもあり、重症化すると死亡リスクもある恐ろしい病気です。
アレルギー症状
ネズミ臭の原因となる糞尿や死骸が放置されると、ダニやノミが発生します。さらに、糞は時間が経つと乾燥してパラパラとした粉状になり、天井の隙間から室内に落ちてくることもあります。
ネズミの死骸にくっ付いているダニやノミも、死骸がなくなって(ミイラ化して)しまえば居場所がなくなり室内へ降りてきます。かなり小さな虫なので目には見えず、気付いた時にはベッドやソファ等の布製品に大量のダニが発生する可能性があるのです。
もし、ネズミ臭がするような部屋に長期間滞在していると、ダニやノミ、糞のほこりなどが原因でアレルギーを発症する危険性があります。
精神的ストレス
最後は明確な健康面でのリスクとは言い切れないのですが、やはり強烈な臭いがする空間にいることによる精神的ストレスは大きなものでしょう。
時間が経てば軽減されると思われている方も多いのですが、そもそもネズミは放置していてもいなくなることはなく、それどころか繁殖して増えてしまいます。つまり、臭いの原因となっているネズミが時間と共にどんどん増えていくため、放置しておいて時間が解決してくれることはありません。
強烈なアンモニア臭がする室内で生活しなければいけないというのは、かなりの精神的ストレスを発生させるでしょう。
臭いの原因を特定する方法
もし室内でネズミ臭と思われる変な臭いがした時には、まずしっかりと原因を特定しましょう。その臭いが本当にネズミが原因であればネズミ駆除をする必要がありますし、もし別の原因であればそれなりな対応が必要です。
私が担当した案件で、家中にダニが発生しているとの相談を受けて調査したところ、壁の中にムクドリの死骸が挟まっていた事例もあります。最初はネズミが太陽発生しているのかな?と調査したのですが、思いの外大きな動物の死骸があり、そこから大量のダニが室内へ侵入してきていました。
そんな時、もしネズミと勘違いして殺鼠剤を設置していたとしても、いつまで経ってもダニ問題は解決しません。それどころか、殺鼠剤自体に虫が湧いて二次被害を発生させる危険性もあります。
なので、変な臭いがした時にはちゃんと原因を特定するのが大事ということ。ここでは、部屋の中にネズミ臭と思われる異臭がしたときに原因を特定する方法をご紹介します。
天井裏、壁の中を目視確認

一番確実なのが、実際に天井裏や壁の中を目視確認することです。
一戸建て、マンションを問わず、一般住宅には点検口と呼ばれる天井裏や床下へ侵入できる入り口があります。クローゼットや押入れの天井板を外して天井裏へ入れたり、キッチンの床下収納を外して床下へ入れたりします。
可能であれば、点検口から天井裏や床下を確認してみましょう。小さな入り口に思えますが、身長180cmの私ムシマルも点検口から出入りして作業していたので、ほとんどの方は簡単に入れるものです。
天井裏へ登ったら、臭いがしている周辺まで移動してみましょう。天井裏には梁と呼ばれる太い柱が通っているので、その梁の上を歩いて移動します。
臭いがする箇所までたどり着いたら、周辺にネズミの痕跡がないかを確認します。ネズミの糞、尿の跡、死骸などがないかを確認しましょう。もしそういった臭いの原因となるネズミの痕跡が見つかった場合、次のセクションで紹介している方法で除去します。
壁の中から臭いがする場合も天井裏へ登って確認できます。壁の中へ入り込むことはできないのですが、天井裏から臭いの発生源となっている壁の近くまで移動すると、壁の隙間が空いています。壁の場所には20cmほどの隙間が空いているので、その中を懐中電灯などで照らすことによって臭いの発生源がないか確認できます。
ブラックライトを使用してネズミの尿を確認

実はネズミの尿はブラックライトに反応して光ります。もし天井に臭いの原因と思われるシミがあれば、ブラックライトで照らしてみるとネズミの尿かどうか判断できるでしょう。光らなかった場合、それはネズミの尿ではなく雨漏りのシミかもしれません。
ネズミの尿にブラックライトを当てると、新しいものは青白く、古いものは黄色く光ります。光り方の違いから、その尿シミがいつ頃に出来たものかを判断できるのです。
前述したような方法で天井裏に登って作業できる場合、天井裏でブラックライトを照らしながら臭いの発生源近辺を確認してみると良いでしょう。天井裏は暗く、どうしても初心者の目視ではネズミの糞尿の跡を見逃してしまいがちです。そんな時にブラックライトを活用すれば、しっかりと光っている場所にネズミの尿があることを確認できます。
専門家に調査を依頼

自分で天井裏に登ったり床下へ潜ったりするのは危険もありますし、何より衣服が汚れるので嫌厭(けんえん)される方も多いでしょう。ネズミの尿をブラックライトで探すというのも、見つけた場合に処理することに抵抗がある方もおられるはず。
そんな時には迷わず専門家に調査を依頼しましょう。多くのネズミ駆除の専門業者は、無料で訪問調査・駆除作業の見積もりをしてくれます。

ネズミが原因だと分かっていない状態では、駆除業者へは依頼できないんじゃないの?
と勘違いされている方も多いのですが、ほとんどの駆除業者はネズミ被害の現場調査から行ってくれます。家に訪問して、臭いが発生している場所、天井裏、床下、壁の中などを専門的に確認してくれます。
実際にムシマルのもとにも調査だけの依頼は年数件あります。調査の結果、ネズミが原因ではないこともあるのですが、ほとんどの場合は天井裏に配置されている断熱材下などにネズミの死骸や糞尿が溜まって臭いを発しています。専門的に調査しなければ分からないような場所も多くあるのです。
部屋に異臭がして、ちょっとでも「もしかしたらネズミじゃないかな?」と思ったら専門家へ調査依頼してみるのが良いでしょう。被害が拡大する前に対処すれば、駆除費用や清掃費用も比較的安く抑えることができます。逆に被害が拡大してしまうと、多額の費用がかかる可能性もあるので要注意。
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ネズミの臭いを消すための手順
もし異臭の原因がネズミだった場合、しっかりと臭いの原因を解決してしまいましょう。
消臭スプレーで対応している家庭もよく見かけるのですが、ネズミの糞尿や死骸が原因となっている場合は消臭剤では解決しません。糞尿や死骸はどんどん腐敗が進み臭いが強くなっていきます。消臭剤は揮発性であり、一時的な効果しかないためネズミ臭の解決には不向きなのです。
ここでは、実際に自分でネズミ臭を消すための手順をご紹介します。
不衛生なものなので、決して素手で作業は行わず、必ず防護服やゴム手袋を着用して作業しましょう。
糞尿が原因だった場合

天井裏や床下などにネズミの糞尿が落ちており、それが臭いの原因となっている場合、しっかりと掃除して消臭・消毒することによって異臭は解決できます。
これはネズミに限ったことではありませんが、糞尿は不衛生なものなので、必ず感染症予防をしてから作業しましょう。
防護具を着用する
ネズミの糞尿にはサルモネラ菌、レプトスピラ菌、ハンタウィルスなどが付着している可能性があり、非常に危険です。処理の方法によってはそういったウィルスを吸い込んで感染症にかかるだけではなく、糞尿のほこりを吸い込んでアレルギーになる可能性もあります。
掃除する時には鼻と口を覆うマスクと、ゴム手袋、安全メガネ(なければ大きめのメガネ)を着用し、汚れても良い服に着替えます。汚れたらそのまま捨てても良いジャージやスウェットに着替えるのが適切でしょう。
ネズミの尿は人間の尿と同じような褐色をしているのですが、暗がりでは見逃してしまう可能性もあります。そんな時には上でも紹介したブラックライトを利用してネズミの尿がある場所を確認しましょう。
糞尿の清掃
ネズミの尿があった場合、硬く絞った雑巾で拭き上げましょう。ティッシュや紙タオルでも尿を拭くことはできるのですが、尿シミまで拭き取ろうと思うとタオルにも多少の水分が必要です。木製の場所に尿をされてしまった場合は内部まで染み込んでいる可能性が高く、乾いたティッシュや紙タオルでは拭き取ることができません。
ネズミの糞があった場合、ティッシュや紙タオルなどを数枚重ねて取り除きましょう。ネズミの糞は乾燥するとパラパラと崩れる可能性もあるため、最初にティッシュ等で取り除き、その後に固く絞ったタオルで拭き上げるのが効果的です。
糞をいきなりホウキで掃いて集めるようなことは避けましょう。
ホウキで掃くと糞に含まれた細菌やホコリが飛散する可能性があります。
消毒・消臭剤の使用
糞尿を清掃したら周辺を消毒しましょう。ネズミの糞尿には感染症の原因となるウィルスやダニ、ノミが付着している可能性があります。糞尿を掃除したとしても、そういったウィルスが残ってしまうと健康リスクがあります。
糞尿は一箇所だけではなく、広範囲にわたって落ちている場合もあります。消毒する際には落ちていた場所だけではなく、それよりも広い範囲に消毒スプレーを吹きかけておきましょう。
しっかりとアルコール消毒した後は、臭いが気になる場所広範囲に消臭スプレーを噴射しておくと効果的です。臭いが混ざると別の異臭になる可能性があるので、消臭スプレーを使用するときは無香料タイプのものがおすすめ。
死骸が原因だった場合

異臭の原因が糞尿ではなく死骸だった場合、その撤去は糞尿より気を付けなければいけません。ネズミの死骸には感染症ウィルスが含まれていることも多いのですが、何よりダニやノミ、ウジ虫が湧いてる可能性があります。動物の死骸にはそれだけ不衛生なものがたくさん付いているのです。
もしネズミの死骸を見つけた時には、落ち着いてしっかりと準備してから処分しましょう。
防護具を着用する
ネズミの死骸を処分する際も糞尿の掃除と同じように、しっかりと防護服を着用しましょう。鼻と口を覆うマスク、ゴム手袋、安全メガネ(なければ大きめのメガネ)を着用し、汚れて捨てても良い服装に着替えておきましょう。
ネズミの死骸を処理する作業だけで衣服が汚れる可能性は低いのですが、天井裏や床下などに入り込んで作業する場合は服が汚れます。その汚れはただのホコリやゴミではなく、ネズミが出した排泄物や死骸についていたウジ虫が付着している可能性もあります。
目に見えるような汚れであれば気付けるかもしれません。しかしネズミの死骸にはダニやノミがたくさん付着していて、死骸を処分しているときにそういったダニやノミが衣服に付着してしまうことがあります。ぱっと見では気付かない小さな虫を大量に室内へ持ち込んでしまうと、思わぬ二次被害に繋がる可能性があるのです。
なので、ネズミの死骸を処分した後、出来れば来ていた衣服は廃棄してしまいましょう。
死骸の処分
ほとんどの自治体でネズミの死骸は燃えるゴミとして捨てることが出来ます。
ネズミの死骸を処分する際、まずは新聞紙等の紙で包んでビニール袋に入れましょう。直接触るのが嫌な場合、割り箸を使用してゆっくりと持ち上げ、ビニール袋に入れます。
また、ネズミの死骸をそのままゴミ袋に入れて捨てるのは避けましょう。ネズミの死骸には病原菌や小さな害虫がたくさん付着しているため、そのままゴミ袋に入れてしまうとそういったものが飛散する危険性があるのです。
捨てる際には新聞紙等に包んでからビニール袋に入れ、口を密封します。その上でさらにゴミ袋に入れて密閉してから捨てましょう。病原菌や害虫が出てこないように二重、三重に包んでから捨てるのがポイントです。
(害虫駆除を始めた頃、回収したネズミをそのままゴミ袋に入れて1日放置したら、ゴミ箱がウジ虫だらけの大惨事になったことがある…)

消毒・消臭剤の使用
ネズミの死骸を処分したら、その周辺を消毒・殺菌しておきましょう。
ネズミの死骸についていた病原菌やダニ、ノミなどが周囲に飛散している可能性があるため、死骸を見つけた周辺の広い範囲を消毒します。消毒には市販されているスプレーなどを使用して問題ありません。
消毒・殺菌が完了したら、臭いを緩和させるために消臭スプレーを吹きかけておきましょう。
再発防止!ネズミを寄せ付けない環境作りを

部屋に発生した異臭の原因を解決できたら、再発しないような対応が重要です。
ネズミは1匹見かけたら数匹から数十匹生息していると考えて間違い無いでしょう。集団で生息する動物であるため、完全に駆除して巣を撤去しないことには何度も再発する可能性があります。
さらに、駆除したとしても侵入してくる入り口を塞がなければ別のネズミが侵入してくる可能性があります。そのため侵入口を塞ぐことも重要ですし、そもそもネズミが侵入してこないように清潔な環境を作ることが重要。
ネズミの駆除
家に発生したネズミを駆除する場合、基本的に殺鼠剤と粘着トラップを使用した駆除を行います。ネズミ駆除の手順を簡単にご紹介します。
ネズミ駆除の方法
- ラットサインから侵入口を探す
- ネズミの生活範囲の各所に殺鼠剤を設置する
- 殺鼠剤の捕食を確認した1週間後に粘着トラップを設置する
- 殺鼠剤を増設する
- 被害が収まったら侵入箇所を塞ぎ、忌避剤を設置
- 二次被害が発生しないように屋内全体を殺虫処理
ネズミ駆除は専門家しか出来ないような作業ではなく、自分の家であれば自己責任で行うことも可能です。一般住宅に発生するネズミにはドブネズミ、クマネズミ、ハツカネズミなどの種類があるのですが、しっかり駆除するためにはそれぞれの種類に合わせた駆除方法が重要。
ネズミの駆除方法について、詳しくは以下の記事でご紹介しています。
侵入口を封鎖する
天井裏や床下にネズミの糞尿や死骸があったということは、どこかしらの隙間からネズミが侵入してきているということ。つまり、いくらネズミを駆除したとしても侵入口を塞がなければ別のネズミが入ってくる可能性があるのです。
ネズミを駆除した後にはしっかりと侵入口を塞ぎましょう。ネズミの侵入口として考えられるのは以下のポイント。
- 玄関、勝手口、窓などに空いている隙間
- 古い建物の場合は壁に空いた隙間や穴
- 建物基礎周りの通風口、通気口
- 屋根周りに空いている通風口、通気口
- 三角屋根の壁と天井の隙間
- エアコン配管と壁の隙間
ネズミの侵入口を探す際には、ラットサインがないか確認しましょう。ラットサインを見つけることができれば、その跡を追いかけることによって侵入してきた場所を特定できます。
侵入口を見つけたら、専用のアイテムで塞ぎましょう。簡易的にダンボールやガムテープで塞がれる方もいるのですが、それくらいの物だとネズミはかじって穴を開けてしまいます。金タワシを詰め込んで対応されたお客様もいましたが、しっかりかじって穴を開けられていました。
ネズミの侵入口を塞ぐのであれば、アルミのパンチングメタルで穴全体を覆ってしまうのが効果的。パンチングパネルであればネズミの歯がかかりにくく、突破される心配が軽減されます。さらに、パネルの弱い四隅にネズミ忌避用のパテを練り込むことによって、ネズミにかじられる心配もなくなるでしょう。
忌避剤を設置する
ネズミを駆除して侵入口も塞いだら、ネズミが嫌がる忌避剤を設置しましょう。忌避剤は侵入口の近くに設置すると効果的。
ネズミはハーブ、ハッカの清涼感あるメントールの香りが苦手です。市販されているネズミ忌避剤というのは、ハーブやハッカの匂いを発するスプレーやゲルタイプのものが多くあります。
殺鼠剤や殺虫剤のようなものではなく、匂いを発する天然成分を主として作られているものが多いため、人体に害がないのが特徴。ただ、ネズミを撃退するため匂いは結構キツめなので、生活している部屋の中には設置できないでしょう。キッチンやダイニングなど食事をする場所は特に不向き。
ネズミ忌避剤は大きく分けてスプレータイプとゲルタイプがあるのですが、スプレータイプは簡単に施工できるものの持続時間が短いため、あくまでも応急処置用です。しっかりと忌避効果を持続させたい場合にはゲルタイプのものを設置しましょう。
ネズミ忌避剤について、詳しくは下記の記事でご紹介しています。
超音波式のネズミ駆除器は効果が薄い
ネズミを忌避するものとして、超音波式のものも販売されています。中には電源が必要ないバッテリー式、電池式のものもあります。
超音波式駆除器というのは、人間には聞こえないけれどもネズミには聞こえる周波数の超音波を発して、ネズミを撃退するタイプの駆除器。毒が含まれている殺鼠剤、匂いを発する忌避剤などとは違って人間に何も影響がないため、一時期は使用されているご家庭が多く存在しました。
しかし、その超音波は人間には聞こえないものの、家で飼っているペットには影響する可能性があります。犬や猫は人間には聞こえない周波数の超音波を聞き取ることができます。
超音波式ネズミ駆除器は犬、猫には影響がなく、尚且つネズミだけが聞こえる周波数を選択して発しているとのことですが、そもそも人間に聞こえないのでしっかりとその周波数が守られているか確認できません。大事なペットに悪影響を与える可能性があるため、ペットを飼われている方は超音波式の駆除器、忌避機器は使用しないでおきましょう。
さらに、ネズミ自身がその超音波の周波数に慣れてしまうと効果はありません。ネズミが慣れないように、自動的に周波数を変更する機能が備わっているものもありますが、あまり効果はないようです。
清潔な環境を維持する
自宅にネズミ臭を発生させないための一番大事なポイントは、そもそも家を清潔な環境にしておくことです。
ネズミは寒さを凌ぐために侵入してくることもありますが、多くの場合は食料を求めて家の中に侵入してきます。つまり、家の中にネズミの食料になるようなものを放置しないようにすれば、ネズミは侵入して来にくくなるのです。ネズミが捕食するものは下記のようなもの。
このようなものが部屋に放置されていると、その匂いに反応してネズミが部屋に侵入してきます。侵入口を塞ぐことはもちろん、家の中に食料を放置せずネズミが入りたくなる要素をなくしておきましょう。何より侵入させないことが根本解決なのです。
臭いが気になる時には業者へ依頼するのも一つの方法

- 部屋の中にアンモニア臭がする
- 卵、野菜が腐ったような臭いがする
- 天井に見たことのないシミがある
という場合、その臭いの原因はネズミである可能性が高いです。ネズミの糞尿、死骸などが原因で臭いを発することは多々あります。自分で確認してネズミの糞尿や死骸を処分できれば、大きな費用をかけなくても臭いは解決できるでしょう。
しかし、
- ネズミの死骸を触りたくない
- 糞尿の掃除をしたくない
- 天井裏、床下の狭い場所に入りたくない
- そもそも、臭いの原因が特定できない
という場合は、最初から専門業者へ依頼するのも一つの方法です。
多くのネズミ駆除業者は現場調査や駆除費用の見積もりを無料で行ってくれます。そのため、臭いが発生しているという段階で相談することも、なんらおかしい事ではないのです。
専門業者に調査してもらえば、自分で天井裏に入ることもありませんし、ネズミの死骸と遭遇することもありません。多少の費用はかかりますが、基本的には全て業者が解決してくれます。
さらに、専門業者へ依頼すればネズミが侵入してきている原因も特定してくれるため、再発防止にも役立つでしょう。自分で臭いの原因を解決したとしても、同じようにネズミ被害が再発するのではイタチごっこになってしまいます。
ネズミ調査、駆除費用の相場
ネズミ駆除費用の相場は、一般家庭で3万円〜5万円ほどです。これはネズミの発生規模、住宅の大きさなどによって変動するのですが、3LDKほどのお家であれば相場費用内で駆除が可能でしょう。
ただし
- 集合住宅で天井裏がつながっている場合
- 3階建以上の大きな戸建て住宅
- マンションの高層階
- テナントビル
などは駆除費用の相場は5万円〜10万円ほどになります。こういった建物はネズミの侵入口を見つけにくいことによって、駆除が難航する可能性があるためです。
業者がネズミ駆除を行う場合、以下のような手順で作業を行なっていきます。
専門業者によるネズミ駆除の手順
- 現場確認、被害状況の調査、殺鼠剤の設置
- 殺鼠剤の交換、増設
- 粘着トラップの設置
- 侵入箇所の特定、塞ぐ作業
建物が大きくなればなるほど、初期の現場確認の時間も長くなりますし、殺鼠剤の設置場所も多くなります。さらに侵入口を特定しにくいため、再発防止策が打ちにくいというのも費用が上がる原因となります。
しかし、上で述べたように調査と見積もりまでは無料対応している業者が多いため、気になる方はまず相談して調査してもらいましょう。