ねずみ駆除

ネズミ殺鼠剤おすすめ12選!状況別に素人でも使える効果の高い殺鼠剤と、使い方や注意点をプロ目線で紹介!

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ネズミ殺鼠剤おすすめ12選!状況別に素人でも使える効果の高い殺鼠剤と、使い方や注意点をプロ目線で紹介!

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  • 家に発生したネズミを殺鼠剤で駆除したい
  • 駆除したいけどネズミの死骸は見たくない
  • 市販のものは種類が多くて選べない
  • 殺鼠剤ってどうやって使えば良いの?

という方に向けて、害虫駆除業者として働くプロ目線で素人でも使える殺鼠剤と、効果の出やすい使い方についてご紹介します。

秋から冬にかけて寒くなる時期に、ネズミは寒さを凌ぐため、食料を確保するために一般住宅にも侵入してきます。11月を過ぎると一気にネズミ被害が拡大し、私たち駆除業者への問い合わせも急増。私自身、毎年何件もネズミ駆除の作業に携わらせていただいています。

ネズミ駆除の業者へ依頼すると費用がかかるため、ご自身でネズミ駆除をされる方も多くおられます。そんな時、インターネットで調べた情報から殺鼠剤を使用した駆除を実施されているご家庭もたくさん。しかし、殺鼠剤と一括りにしても

  • 床に設置するトレータイプのもの
  • 大容量で使える粉末タイプのもの
  • 天井裏や床下に投げ込めるタイプのもの
  • 毒の効きが遅い遅効性タイプ
  • 毒の効きが早い即効性タイプ

と種類は多岐にわたります。自宅で使用するときにどのような殺鼠剤を買えば良いのか迷っている方も多いはず。

ネズミを効果的に駆除したいのであれば、ネズミの生息場所や習性にあったタイプの殺鼠剤を選ぶことはもちろん、殺鼠剤自体の使用方法についても注意すべき点がります。ネズミは食料を食べる場所と運動する場所を区分けして生活しているため、食料を食べるエリアに殺鼠剤を設置しなければ食べてくれないのです。さらに嗅覚が鋭い動物なので、殺鼠剤自体に人間の匂いがついていても食べてくれません。

この記事では、害虫駆除業者として働くプロ目線で、殺鼠剤の選び方、効果的な使い方についてご紹介します。

被害状況に合わせて選ぶ!オススメ殺鼠剤

被害状況に合わせて選ぶ!オススメ殺鼠剤

殺鼠剤はドラッグストアー、ホームセンター、インターネットなどで様々なタイプが販売されているのですが、どの種類のものを買うかは

  • ネズミ被害が起きている場所
  • ネズミ被害の状況

に合わせて選ぶべきです。基本的な有効成分は似ているものが多く、明確に「この殺鼠剤はダメ」「この殺鼠剤が万能」というものはありません。効果的に殺鼠剤でネズミ駆除するのであれば、被害状況に合わせて殺鼠剤を選択すべきなのです。

ここでは、被害の状況に合わせてどのような殺鼠剤を選べば効果的なのかをご紹介します。

天井裏で物音がする場合:投げ込み式

天井裏で物音がしている場合、投げ込み式の殺鼠剤を使用するのが便利。ネズミは天井裏に生息して巣を作る可能性が高く、天井裏で生活しながら食料を食べるために人がいない時間帯になると室内へ降りてきます。そのため、ネズミがメインで生活している天井裏に殺鼠剤を設置するのが効果的なのです。

人が天井裏へ登るためには点検口から入り、梁の上を移動してネズミの生息箇所を探さなければいけません。しかし素人が天井裏へ登るのは大変難しく、天井裏はホコリや汚れが多いため自宅であってもなかなか入りたい場所ではありません。

そんな時、投げ込み式の殺鼠剤が使いやすいのです。投げ込み式の殺鼠剤は小さな袋の中に殺鼠剤が仕込まれており、ネズミの巣があると思われる場所へ投げるか、点検口を開けた先の天井裏に放置するだけでOK。わざわざ天井裏へ入って移動する必要もないため、ネズミを見ることもなく設置が簡単。

投げ込み式の殺鼠剤は天井裏に投げ込むだけの簡単設置が可能なのですが、ネズミを本格的に駆除したい時にはネズミの巣を目掛けて設置することが重要。投げ込み式の場合は現場確認をせずに設置することになるので、なるべくネズミの音がしている場所を狙って投げ入れましょう。

アース製薬デスモアプロ 投げ込みタイプ 12包

デスモアプロはジフェチアロールという毒性成分が含まれている殺鼠剤。多くの殺鼠剤はワルファリンという成分が含まれているのですが、ワルファリンは毒の効果を発揮するまで1週間ほど食べ続けさせる必要があります。しかし、ジフェチアロールはワルファリンの300倍効く殺鼠剤であり、ネズミが一度口にするだけで効果を発揮します。食べた後に即死するタイプではなく、数日後に効果が現れるタイプ。

殺鼠剤が小袋に入っているタイプなので、天井裏や床下にネズミが発生した時にはそのまま投げ入れることで設置可能。ネズミの音がする場所を目掛けて、袋をやぶらずそのまま適量(2包から6包)を設置。設置が簡単なのは良いのですが、ちゃんと食べてくれているかどうかを確認できないので、もし被害が収まらない時には増設が必要です。

大丸合成薬品スーパーラットバスター(2g×5包入)

スーパーラットバスターも小袋入りの殺鼠剤であり、そのまま投げ込めるタイプ。猛毒であるリン化亜鉛を主成分としているため、一口食べるだけで神経毒作用を起こし、数時間で駆除が可能。

ネズミが好むように誘引剤を含んでいるため、投げ込んだ先がネズミの巣からちょっと離れていたとしてもネズミが食べに来てくれます。ネズミは見つけた食料を巣に持ち帰って食べる習性があるため、1匹がスーパーラットバスターを巣に持ち帰ることによって同時に数匹のネズミを駆除可能。

リン化亜鉛は毒性の強い成分であるため、効果が出るまでの時間が極端に短いのが特徴。しかし、ネズミは仲間が何かを食べて死んでしまうと、その食べ物を警戒するようになります。生息数が多いと予想される時には、即効性の毒を使用するのではなく、遅効性のものを選びましょう。

壁の中で物音がする場合:投げ込み式、トレータイプ

もし壁の中からカリカリと音がする場合、ネズミが壁の中を移動している可能性が高くなります。ネズミは天井裏だけではなく、壁の中を伝って別の部屋へ移動したりするのです。

壁の中は垂直に隙間が空いているので移動しにくいように思われるかもしれませんが、基本的には断熱材が入っていたり筋交(交差する柱)が設置されているため、ネズミにとっての足場がたくさんあります。食料がある場所を目指して、そういった足場の上を走りながら移動しているのです。

壁の中に殺鼠剤を設置するのは非常に難しいものです。もし設置しようと思うと天井裏に登ってから壁の隙間まで移動し、そこから体を乗り出して殺鼠剤を設置しなければいけません。そのため、壁の中にネズミが発生している場合も投げ込み式のものが活躍します。点検口から天井裏に頭を出し、壁の隙間目掛けて殺鼠剤を投げ入れましょう。もし点検口近くに壁の隙間がある場合、トレータイプのものを設置しても良いでしょう。

壁の中のネズミを駆除する際に注意すべきなのが、即効性の殺鼠剤は出来るだけ使わないこと。もし即効性の殺鼠剤を食べたネズミが壁の中にいると、そのまま壁の中から出れずに死んでしまいます。壁の中に死骸が残ることになってしまうため、壁の中のネズミを駆除したい場合はワルファリンなど遅効性の毒が含まれている殺鼠剤を使用しましょう。

タニサケチューモア ブロック

チューモアブロックは固形タイプの殺鼠剤。防水タイプの殺鼠剤なので、湿気のある壁の中でも使用できます。1ブロック60gで出来ているのですが、3つに割って20gで使用することも可能。付属の針金を使用して天井裏に固定して使用することもできますし、壁の隙間が見えるような場所であれば壁の中に投げ込んで使用することもできます。

主な成分はクマリン系ワルファリンなので、殺鼠剤の中でも遅効性のタイプ。ネズミがチューモアブロックを食べたとしても即死することはありません。数日〜1週間ほどで効果を発揮するため周囲のネズミにも警戒心を持たれず、多くのネズミに食べさせることが出来ます。

大丸合成薬品メリーシードS 1kg(毒餌皿10枚付)

メリーシードはひまわりの種に殺鼠剤をまぶしたタイプのもの。ネズミの好物であるひまわりの種に大豆油を配合してあるため、ネズミが食べやすくなっています。通常の殺鼠剤を食べてくれないようなネズミに対しても、このメリーシードは有効。専用のトレーが付属しているため、ひまわりの種をトレーに乗せて設置します。

壁の中にいるネズミは天井裏も移動している可能性が高いため、点検口を開けたすぐの場所にこのメリーシードを設置しましょう。美味しそうな匂いに釣られてネズミが奥から這い出てきます。音がする壁の近くにある点検口付近に設置しておくのが効果的です。

メリーシードは私たち駆除業者も使用する殺鼠剤です。通常使用しているワルファリン系殺鼠剤の食いつきが悪い時、このメリーシードを混ぜて喫食性を高めます。私たちプロでも使用する殺鼠剤なので、比較的効果が高く、扱いやすいもの。

殺鼠剤の毒はクマリン系ワルファリンが使用されているため、食べてすぐ即死するような猛毒ではありません。効果が出るまで数日〜1週間ほどの期間が必要になるため、定期的に食べられているか確認が必要。もし食べられていないようであれば設置場所を変えなければいけません。

キッチンや室内に出没する:固形タイプ

もしキッチンやリビングなど部屋の中にネズミが発生している場合は、固形タイプのものを設置して駆除しましょう。ネズミは食料を求めて室内に侵入してくるため、他の食品と同じような食べやすい形状のものがおすすめです。

ネズミは食料を見つけた場合、その場で食べるだけではなく、食べ物を巣に持ち帰って食べる習性があります。そのため、粉末の殺鼠剤などを室内で使用してしまうと、あたり一面が粉だらけになる可能性があるのです。もし小さなお子様がいたり、ペットを飼われているご家庭は誤って食べてしまわないよう特に注意が必要。

そのため、室内に設置する場合にはなるべく粉末タイプのものではなく固形タイプのものを使用しましょう。ブロックタイプの殺鼠剤もありますし、錠剤をトレーに入れて設置するタイプも販売されています。周囲を汚したくないのであれば、固形のトレータイプを選ぶと良いでしょう。

アース製薬強力デスモア トレータイプ 8セット入り

強力デスモアトレータイプは、錠剤の殺鼠剤がトレーに入っている商品。最初からトレーに入っているため、フタをしているシールを剥がして置くだけの簡単設置。見た目はピンクの錠剤なのですが、ネズミが好む成分が配合されているため、室内に発生したネズミが食品を食べるのではなく殺鼠剤を食べてくれます。

主な成分はワルファリンで構成されているため、遅効性の殺鼠剤。食べ始めて数日〜1週間ほどで効果を発揮し、その後数日で徐々にネズミの数が減っていきます。もし1週間経っても食べられていないようであれば、設置箇所を変更しましょう。効果を発揮するまでに時間がかかるため、食べられた場所は殺鼠剤を追加補充していき、ネズミが食べなくなるまで継ぎ足していくことが重要です。

固形タイプですが、室内に設置するため小さな子どもやペットには注意が必要。誤って食べないような工夫が必要です。

大丸合成薬品メリーブロック 120g

メリーブロックはネズミが好む食材を固めてブロック状にされた固形殺鼠剤。ネズミが好きなものばかり混ぜて作られているため、喫食性が良いのがポイント。防水性が高いブロックなので、水がかかる可能性のあるキッチンでも使用できますし、ベランダやバルコニー等に設置することも可能。

有効成分はクマリン系ワルファリンであり、遅効性の毒。食べてその日に即死するような急毒性はなく、仲間のネズミにも警戒されにくい作りになっています。最初の1匹が巣に持ち帰って仲間と一緒に食べてくれることにより、巣に生息している他のネズミも一度で駆除できます。

トレーが付属しているタイプではないため、もし床に直接設置することに抵抗があれば、使い捨ての皿などに入れておくのもおすすめ。

大繁殖していて被害が甚大:遅効性タイプ

もし、ネズミが天井裏、床下などで大繁殖している場合には遅効性の殺鼠剤を使用しましょう。被害が拡大していると早く駆除したいと思って即効性タイプの殺鼠剤を使いがち。リン化亜鉛等の毒性が高いタイプを使えば早く解決すると思うかもしれませんが、ネズミ駆除はそう簡単にいきません。

即効性が高い急毒性の殺鼠剤を使用すると、確かに殺鼠剤を食べたネズミは数時間〜1日程度で死に至ります。しかしその様子を見た仲間のネズミが殺鼠剤を警戒するようになり、殺鼠剤を食べなくなってしまうのです。ネズミは非常に警戒心が強く、危険を感じたものをトラウマのように覚え、近寄らなくなるのです。

そのため、ネズミが大繁殖して被害が拡大してしまっている時には遅効性の殺鼠剤を使用し、ゆっくりと毒餌を食べさせる方法が有効。クマリン系のワルファリン、クマテトラリル、ジフェチアロール等は食べてから数日〜1週間ほどで効果を発揮する殺鼠剤なので、警戒されにくく多くのネズミに殺鼠剤を食べさせることが出来ます。

設置場所によってタイプは選ぶ必要がありますが、被害が拡大している時には遅効性を選ぶと覚えておきましょう。

アース製薬デスモアプロ 最後の晩餐

デスモアプロ最後の晩餐は、ピーナッツ、カシューナッツ、鰹節、さつまいも等ネズミが好むものを配合したやわらかいタイプのソフト殺鼠剤。今までのデスモアに比べて20倍以上食い付きが良く作られています。

有効成分として強力、かつ遅効性のジフェチアロールが配合されている殺鼠剤であるため、一度食べるだけで数日後に体調を悪化させ駆除することが可能。ジフェチアロールは強力でありながらも即効性の毒ではないため、集団で生活しているネズミに警戒心を抱かせずに駆除作業を進められます。さらに、ワルファリンに抵抗性を持ったネズミ(スーパーラット)にも効果を発揮します。

トレーに入ったソフトタイプの殺鼠剤なので、室内だけではなく、天井裏、床下、トイレなどにも設置可能。ネズミが出入りしていそうな場所に設置して、1日おきに食べている場所を確認し、よく食べる場所に集中的に設置しましょう。食べてから数日で効果を発揮するため、殺鼠剤を設置してから1週間ほどが勝負です。

タニサケネズコロン-S 120g(15g×8P)

ネズコロンSは赤いチーズのような見た目をしている殺鼠剤。ホール1つで120gなのですが、15gが8つ繋がったブロックタイプになっているため、小分けにしてたくさんの場所に設置することが出来ます。さらに、カナリヤシード、とうもろこし、小麦粒、砂糖などをそのままパラフィンで固めた殺鼠剤なので、幅広いネズミが好んで食べます。

ネズコロンSはネズミに対しての有効成分としてオキシクマリン(ワルファリン)を配合しており、遅効性の殺鼠剤。遅効性だと殺鼠剤自体を設置しておく期間が長くなるのですが、ネズコロンSは防水型の殺鼠剤。パラフィンでしっかり固められているため、キッチンや屋外など多少水に濡れるような場所でも使用できます。さらに、表面が硬く仕上げられているため、お子さんやペットの誤食を防ぐ効果もあります。

そのままトレーなどを用いて床に設置することもできますし、中央に空いている穴を利用して紐やワイヤーを通して吊るすことも可能。さまざまな場所に設置出来る殺鼠剤です。

通常よりも大きなドブネズミが侵入している:即効性タイプ

日本で一般家庭に被害を及ぼすネズミのほとんどは、クマネズミか、ハツカネズミか、ドブネズミ。クマネズミやハツカネズミは非常に警戒心が高く、殺鼠剤で仲間が死ぬのを確認すると殺鼠剤に手を付けなくなってしまいます。そのため、遅効性の殺鼠剤を使用しなければ、集団で生息しているネズミを駆除出来ません。

しかし、ドブネズミはクマネズミやハツカネズミに比べると警戒心が弱い傾向にあります。その反面、かなり凶暴な性格をしておりコンクリートの壁も穴を開けて侵入してくるほど。どんなものでもかじってしまい、もし一般住宅に入り込まれると食料品だけでなく家具や家電にまで被害を被る可能性があります。

ドブネズミが侵入している場合は即効性タイプのリン化亜鉛を配合した殺鼠剤が有効。住宅内で繁殖されると大変なため、即効性の殺鼠剤を使用して早めに対応しましょう。警戒心が弱いため、即効性タイプの殺鼠剤でも継続して食べてくれる可能性が高くなります。

イカリ消毒ネオラッテ クイックリー(2g×15包)

ネオラッテクイックリーはリン化亜鉛を含んだ殺鼠剤であるため、大きなネズミや薬剤に抵抗性のあるネズミの駆除に最適。食べてから3時間〜5時間後に効果を発揮する即効性タイプの殺鼠剤です。

袋に入った殺鼠剤であるため、室内に設置するだけではなく、天井裏、床下、壁の中などに投げ入れて使用することも可能。家中のさまざまな場所に仕掛けることができるため、侵入してきたドブネズミを早く駆除することが出来ます。リン化亜鉛を使用しているため、クマリン系ワルファリン等に抵抗性を持つネズミにも効果を発揮します。

即効性がある殺鼠剤なのでネズミに対しての効果が早いのですが、クマネズミやハツカネズミ等の警戒心が強いネズミは仲間が死んだことを確認して殺鼠剤を食べなくなる可能性があります。そのため、この殺鼠剤はドブネズミが発生している場合に使用しましょう。

大丸合成薬品ダンクローデンG1kg毒餌皿(10枚付

ダンクローデンGはリン化亜鉛殺鼠剤をアレンジした業務用殺鼠剤。リン化亜鉛特有の臭気を抑えて忌避性を無くしているため、喫食性が非常に良い殺鼠剤です。リン化亜鉛は毒性の高い物質なのですが、人間に対しての毒性は致死量が約300g/成人となっており、遅効性のワルファリン(致死量が約500g/成人)に近い状態に抑えられています。

ドブネズミに効果的な殺鼠剤なのですが、この殺鼠剤は粉末状のもの。ネズミが食べると粉末を撒き散らす可能性もあるため、設置場所には気をつけましょう。室内に設置すると小さなお子さんやペットが誤食する可能性もあり、特に注意が必要です。

天井裏、床下などに設置し、数日おきに喫食状況を確認して入れ替えましょう。もしなかなか食べてくれない時には上で紹介したメリーシード等を混ぜてあげると効果的。

発生場所、侵入箇所がわからない:粉末タイプ(プロ用)

家の中で音がしたり、キッチンの食品がかじられていたりするものの、どこに生息していて、どこから侵入してきたか分からないケースもあります。食料と水を求めて住宅に侵入してきたネズミは、天井裏や床下、物陰に巣を作って生息します。餌を食べる時にその場で食べるだけではなく、巣に持ち帰って食べる習性もあるため、ネズミがどこに生息していて、どこを行動しているのかを把握するのはとても重要。

ネズミを効率的に駆除するためにはネズミの行動範囲を知ることが大事なので、行動範囲が分からない場合には粉末の殺鼠剤を使用しながら行動範囲を確認します。殺鼠剤はピンク色に着色されているものが多いため、粉末タイプの殺鼠剤を使用すればネズミが殺鼠剤を体に付けて移動した跡を追うことが出来ます。

粉末タイプの殺鼠剤は跡を追いかけることによってネズミの行動を把握できるのですが、そもそも殺鼠剤自体が粉末なので扱いが難しいのです。トレーに乗せて使用しなければいけませんし、殺鼠剤だけで喫食性が悪い時には餌を混ぜて使用する必要もあります。粉末が飛散することも多く、子どもやペットへの危険を避けながら使用しなければいけません。

タニサケ原末強力チューモア

原末強力チューモアは私たち害虫駆除業者も非常によく使用する殺鼠剤です。遅効性毒のワルファリンが主成分となっているため、クマネズミやハツカネズミに対しても有効。粉末なので小さなネズミも食べてくれますし、粉末が手足に付いたネズミはその粉末を舐めて摂取させることが可能。

もしそのままで喫食性が悪い場合、小麦粉、ソバ粉、トウモロコシ粉などと混ぜて団子を作ると食べて食える可能性が高くなります。また、メリーシードを混ぜて使用するとよく食べてくれるため効果的。

粉末の殺鼠剤という特性を活かし、作業する時にはトレーに山盛りにして設置します。綺麗に山盛りにすることによって、もしネズミが食べたり触ったりした時に跡が付いてくれるためすぐ分かります。逆に殺鼠剤を荒らされると周囲が粉だらけになってしまうこともあり、掃除が大変なのが難点。

ネズミが体にチューモアを付けて移動すると、移動した場所にはピンク色の粉が付着します。そのピンク色の跡を追っていくことにより、ネズミがどの辺りから侵入してきて、どのあたりで生活しているのかを把握できます。ネズミの行動範囲を予測できることによって、効果的にネズミを駆除できるのです。

大丸合成薬品メリーネコ100号 1kg

メリーネコ100号はワルファリンを主成分とした粉末の殺鼠剤。粉末なのでトレーなどに乗せて使用します。こちらもチューモアと同じくワルファリンが主成分となっているため、遅効性の殺鼠剤。

こちらも粉末がピンク色をしているため、ネズミの体について移動した時に移動した道を確認できます。ネズミに対して殺鼠能力が優れていることはもちろんなのですが、侵入経路や生息場所が分からない場合にはこの殺鼠剤でネズミの居場所を特定することにも役立ちます。

単体でも使用できるのですが、小麦粉や砂糖に混ぜて使用することによってより食べてくれるようになります。もしネズミが食べてくれない時にはメリーシードを混ぜるとさらに効果的。この殺鼠剤そのものにはネズミを引き寄せるような成分は含まれていないため、天井裏で騒いでいるような発情期には食べてくれないことも多々あります。

殺鼠剤の効果的な使い方と注意点

殺鼠剤の効果的な使い方と注意点

殺鼠剤というのは、食べたネズミを

  • 血圧が高くなる
  • 目が見えにくくなる
  • 喉が渇くようになる
  • 光と水を求めて屋外へ出ていく

という流れで状態悪化させて駆除するための薬です。かなり研究されている薬であるため、ネズミの習性を逆手に取った毒効果がたくさん入っています。

ここまで有能な殺鼠剤なら、種類とか関係なくとりあえず何でも置いておけば効果があるんじゃないの?

と思われるかもしれませんが、そう簡単にはいきません。ネズミは生き物であり、個体によって異なる動きをします。しっかりとネズミの習性を理解し、発生しているネズミの種類、生息している場所、侵入経路などを確認した上で適切に使用しなければ効果を出せません。

ネズミは食料を食べる餌場と、走り回るための運動場を区別して生活しています。運動場に殺鼠剤を設置してもなかなか効果が出ません。しかし、どこが運動場になっていてどこを餌場としているのかを確認するのは至難の業。そこで、最初は複数箇所に設置して様子を見ることが重要です。

また、ネズミは非常に嗅覚が優れている動物であり、人間の匂いに対して警戒心を持っています。もし殺鼠剤を設置するとき、殺鼠剤やトレーに人間の匂いが付いてしまうと食べてくれないのです。「殺鼠剤が効かない」と相談いただくと、大抵の場合はこれが問題になっています。

ここでは、殺鼠剤を効果的に使う方法と、殺鼠剤使用の際に注意すべきポイントについてご紹介します。

カリカリというネズミの音がする場所に設置

天井裏や壁の中でカリカリと小さな音がする場合、それはネズミが木材をかじっている音かもしれません。固い食料を食べている時にカリカリと音が出ている可能性もありますが、多くの場合はネズミが家をかじっている音。

ネズミは人間と異なり前歯が伸び続ける動物です。そのため、常に前歯を磨いていないと口を閉じることが出来なくなるため、何かしらをかじって前歯を磨いているのです。家の柱、家具、電源コードなど食料品以外をかじられるのはこのため。

天井裏や壁の中でカリカリと音がするということは、そこにネズミが生息しているということ。さらに何か物をかじっているということは餌場になっている可能性も高いのです。

殺鼠剤を設置する際には、カリカリと音がなっている場所を特定して、その音がする場所の近くに設置しましょう。見慣れない殺鼠剤が置いてあったとしても、気になって口にしてくれる可能性が高くなります。

もしバタバタと大きな音がする場合はネズミではなく小動物の可能性があります。小動物は鳥獣保護法で守られているものも多いため駆除業者、もしくは市役所等に相談しましょう。

餌場を狙ってなるべくたくさん設置する

ネズミは餌場で食事をします。そのため、殺鼠剤を設置する時には餌場に設置するのが何よりも効果的。しかし、最初から餌場を見つけて設置するのは非常に困難です。そんな時には

  • 点検口から見れる天井裏
  • 床下点検口を開けた先の床下
  • キッチン周辺の床下
  • シンク下収納の奥
  • 冷蔵庫等の大型家電の裏
  • クローゼット、押入れの奥

などに設置しましょう。たくさん設置した殺鼠剤を5日〜1週間ほどで確認し、食べられた跡がある近辺に増量して設置します。まずは数をたくさん設置して、どこで食べているのかを特定するのが大事。

食べてくれるような味の工夫をする

ネズミは殺鼠剤に対して最初から警戒心を持っています。今まで見たことがない得体の知れないものなので、設置してもいきなり食べるわけではありません。最初は様子を伺いながら、ちょっとずつ口にするのです。

そのまま放置していてもなかなか食べてくれず、もし確認作業などの時に人間の匂いがついてしまうと警戒されて余計に食べてくれなくなります。殺鼠剤を設置する時には

  • 殺鼠剤にコーン油、ごま油、マヨネーズ等を少しかける
  • 小麦粉、砂糖と混ぜる
  • ひまわりの種を混ぜる
  • ネズミ被害にあった食品があれば、その食品を殺鼠剤にかける

等の工夫が有効。警戒心を持ったネズミが食べない可能性があるため、ネズミの好物を混ぜながら食べさせていくのが効果的なのです。

リン化亜鉛を主成分とした即効性の殺鼠剤を使用する場合、水分を混ぜないこと。リン化亜鉛が水分と反応し毒成分が抜けてしまう可能性があります。

1週間を目安に確認して取り替える

殺鼠剤を設置した後は1週間を目安に取り替えましょう。粘着トラップと違い、殺鼠剤はネズミに食べさせる毒餌なのでそのまま放置している方も多いのですが、しっかりと食べられているか確認して取り替えなければいけません。

殺鼠剤を設置しておけば必ず食べてくれるというわけではありません。餌場になっているような場所に設置する必要がありますし、ネズミの行動範囲を確認して警戒心なく食べてくれるような場所に設置しなければいけません。

多くのネズミは殺鼠剤を見つけてもすぐには食べてくれず、3日ほど様子を見て問題なさそうだと判断したら口にします。遅効性の殺鼠剤は食べてから3日〜5日後に効果を発揮するため、設置後約1週間程度で殺鼠剤の効果が発揮されるのです。殺鼠剤の効果が出ると一時的に天井裏でネズミが暴れ出し、翌日には屋外へ出ていってしまうため静かになるでしょう。

遅効性の殺鼠剤は設置から1週間が効果の目安となるため、遅くとも1週間に1回は確認して取り替えましょう。設置してから食べてくれるまで3日程度は時間がかかるので、3日ほど様子を見ても食べてくれない場合には設置場所を変更した方が効果的。

即効性(急毒性)タイプの場合は1回口にしただけで効果が出るものなので、1日おきに食べられているか確認して、もし食べられている場合には新しいものに取り替えておきましょう。

人間の匂いが付かないように注意

ネズミは非常に嗅覚が優れている動物であり、人間の匂いを嗅ぎ分けています。本能的に人間に対して警戒心が強いため、人間の匂いが付着しているようなものに対して近付くことはありません。

もし殺鼠剤を設置する際、殺鼠剤そのものや乗せているトレーニ匂いが付着してしまうと食べてくれません。どれだけネズミが生息している場所を狙っても、匂いが付いていると食べてくれないのです。

殺鼠剤を設置する際には以下のポイントに気をつけ、人間の匂いが極力付着しないように注意しなければいけません。

  • 素手で殺鼠剤の袋を開けない
  • 香水、シャンプー、柔軟剤などの匂いが付いていない時に作業する
  • 設置の際には長袖、長ズボン、手袋、マスクを必ず着用する

ネズミは匂いに敏感なのでその特性を逆手に取り、殺鼠剤にネズミが好む食料を混ぜておくのは効果的です。小麦粉、砂糖、ひまわりの種などを混ぜておくと餌と勘違いして食べてくれる可能性が高くなります。

ペットや子供がいる家庭では設置場所に注意

殺鼠剤は家庭で使用できるよう、人間に対しての毒性が低いように設計されている毒です。遅効性の殺鼠剤であるワルファリンは致死量500gほど(製品により異なります)とされており、500gのワルファリン殺鼠剤を口にする可能性は限りなく低いため安全であると言えるかもしれません。

しかし、小さな子供やペットがいる家庭では注意が必要です。子供は何も知らずに殺鼠剤を食べてしまう可能性があります。体が小さいため致死量も少なく、もしかすると命に関わるほどの大事故に発展する可能性もあります。

ペットを飼っているご家庭も殺鼠剤の設置場所は要注意。ネズミも犬も猫も哺乳類であるため、殺鼠剤を口にすると同じような毒効果を発揮する可能性があります。もしペットが口にしてしまった場合はすぐに動物病院へ連れて行き、食べた殺鼠剤のパッケージをお医者さんに見せましょう。

小さな子供やペットがいるご家庭の場合、設置場所は天井裏や床下、壁の中に集中しましょう。さらに粉末タイプの使用は避け、投げ込み式や固形タイプの殺鼠剤のみを使用することがおすすめ。手が届かない場所に、飛散しないような状態のものを使用するのが大事です。

ネズミ駆除の後は再発防止対策を

ネズミ駆除の後は再発防止対策を

殺鼠剤を使用してネズミ駆除が完了したとしても、再発してしまうのでは意味がありません。殺鼠剤を使ってネズミ駆除が完了したと思ったら、すぐに再発防止対策を取りましょう。基本的にネズミは寒さを凌ぐために屋内に侵入し、食料と水を求めて室内へ出没してきます。つまり、ネズミ駆除を完了した後に重要なのは

  • 家の中に侵入する侵入口を塞ぐ
  • 天井裏、床下等から室内へ侵入する侵入口を塞ぐ
  • ネズミが近寄らないように、忌避対策をする

というポイント。

穴を塞ぐと言っても何でも良いわけではなく、しっかりとネズミ対策に特化した方法で塞がなければいけません。ネズミは自慢の前歯で硬いものでもかじって穴を開けてしまいます。段ボールやテープで塞ぐのは問題外ですが、中にはコンクリートをかじって穴を開けてしまうネズミもいるのです。

ここでは、ネズミ駆除の後にできる再発防止対策についてご紹介します。再発を防止して、安心快適な生活を送りましょう。

侵入経路を確認して遮断

まずはネズミの侵入経路を確認して遮断しましょう。

ネズミが侵入している侵入口の場所、侵入後にどのあたりを移動しているのかを確認するためには、ネズミの移動した跡であるラットサインを確認しましょう。ネズミは下水道、ゴミ箱などを移動しているため体が非常に汚れており、汚れた体で走り回るため移動した場所が黒く汚れます。この汚れをラットサインと呼びます。

ネズミが侵入してくる可能性が高い場所は以下のポイント。

ネズミが侵入してくる可能性が高い場所

  • 基礎周りに設置されている床下通気口の穴
  • 建物外壁と屋根の隙間
  • 普段開けない窓、勝手口などの隙間
  • エアコンパイプと壁の隙間
  • シンク下配管と床の隙間
  • 屋外から持ち込む荷物の中

小さなネズミは10円玉程度の穴があれば侵入してしまいます。特に古いお家の床下通気口はそもそもの枠が割れてしまっていることも多く、その隙間からネズミが侵入してきます。床下へ侵入されてしまうと壁の中や天井裏まで侵入できるため、被害が拡大しやすいのです。

通気口の穴、外壁の隙間などをメッシュで塞いでいるお家もよく見かけますが、針金のようなタイプのメッシュではネズミが侵入してくる可能性があります。ネズミは顎が非常に強いため、針金程度のものであれば噛みちぎってしまいます。

外壁と屋根の隙間は屋外から確認するのが難しいのですが、天井裏から確認すると分かりやすいものです。天井裏は真っ暗なので、もし外壁に隙間が空いているとそこから光が差し込んでいます。光が見える場所を探して、その部分を塞ぎましょう。

まずは上記のようなポイントを確認して、ネズミ対策専用のパテやメッシュで穴を塞ぎましょう。

日東化成工業業務用ネズミ忌避パテ キクネンB-7V 1kg

壁やパイプの隙間を通常のパテで埋めたとしても、ネズミはパテをかじって穴を開けてしまいます。

その点、キクネンはカプサイシン(トウガラシの辛味成分)をマイクロカプセル化したものが配合されている穴埋め用パテ。辛い成分が含まれているため、ネズミがかじって穴を開けることがありません。忌避成分が含まれているため、そもそもネズミを寄せ付けない効果も期待できます。

壁の隙間などで使用することは少ないかもしれませんが、

  • 屋外から室内へ引き込んでいるエアコンパイプの隙間
  • キッチンや洗面所のシンク下から床下へ伸びている配管の隙間

など平面ではない部分の穴を塞ぐのに効果的です。

アルミパンチングメタル A4サイズ

通気口や壁の隙間を防ぐためには、このようなアルミのパンチングメタルがおすすめです。アルミなので金属用ハサミで切ることもできますし、ホームセンターで売っているネジを使用して壁に打ち付けることも出来ます。穴が空いている大きさに切って、ネジや針金で固定しましょう。

パンチングメタルだけで心細い時には周囲を防鼠パテ(キクネン)で塞いでおくとより効果的でしょう。パンチングメタルの表面は滑ってかじりにくいため、ネズミは縁の部分からかじろうとします。そこにキクネンを盛り付けておくことによってかじられる危険性が下がるのです。

ネズミの侵入を防ぐ忌避剤を設置

侵入口を塞いだら、忌避剤を設置してネズミが寄りつかないようにしておきましょう。

ネズミはハーブやミントなどメントール系の匂いを嫌うため、そういった鼻の奥を刺激する匂いがする忌避剤が市販されています。忌避剤は大きく分けてスプレータイプとゲルタイプが販売されています。

スプレータイプは使いやすいのですが効果の持続時間が短いのが難点。もしスプレータイプを使用するのであれば、侵入口を塞ぐまでの応急処置として使用しましょう。

ゲルタイプは設置しておくだけで匂いを発してネズミを寄せ付けないもの。匂いを発するゲルなので持続時間が長く、3ヶ月ほどは効果が続きます。しかし、その効果範囲は1つにつき6畳程度の広さとなっているため、もし使用するのであればネズミ被害が起きそうな場所を特定して、その周囲に複数個設置しておくのがおすすめです。

ネズミ忌避剤の効果についてはこちら

アース製薬ネズミのみはり番 追い出しジェット 420ml

ネズミのみはり番追い出しジェットは天然ハーブとネコのニオイが配合されたネズミ忌避用スプレーです。10mの強力噴射タイプなので天井裏などで作業する際も隙間に向けて噴射することができます。

このスプレータイプの忌避剤は24時間程度しか忌避効果が見込めないため、数日経ったら忌避剤を使用した場所を点検しましょう。もしスプレーを噴射した場所にネズミの侵入跡が見られる場合は、その周囲を再度確認して侵入口を探します。さらに、スプレータイプで長期間の忌避効果は期待できないため、ゲルタイプの忌避剤も合わせて設置しましょう。

アース製薬ネズミのみはり番 ゲルタイプ

侵入口の対策をし、ネズミの生息していた場所が分かっている場合、その近辺にゲルタイプの忌避剤を設置しておきましょう。ネズミのみはり番は天然ハーブやネコのニオイ、ハッカ、ワサビなど、ネズミが嫌がる成分が配合されているゲルであり、置いておくだけでネズミが寄りつかなくなります。

忌避効果は2ヶ月〜3ヶ月ほどなのですが、長期間放置してしまうと効果が減少していきます。そのため、設置してから2ヶ月ほどを目安に中身が減っていないか確認しましょう。

ネズミを寄せ付ける食品を放置しない

ネズミ被害を再発させないために重要なのは侵入口を塞ぐこと、忌避剤を設置すること、だけではありません。そもそもネズミは食料と水を求めて屋内へ侵入してきます。そのため、ネズミの食料となるようなものを放置しないことも大切。

  • 食べかすを放置しない
  • キッチンの床周り、食器棚、シンクの下も定期的に掃除する
  • 食料品はしっかりと密閉して保管

というように、キッチン周りをしっかりと清掃し、食べ物はちゃんとフタをして保管しましょう。フタをしてもネズミがかじる可能性はあるのですが、そもそも食料品の匂いが周囲に出ないように気をつけましょう。

殺鼠剤を使用するときも、周囲にネズミが好む食べ物があると効果が半減します。ネズミがそっちの食料品に集中してしまうので、殺鼠剤を食べてくれないのです。殺鼠剤効果をしっかりと発揮するためにも、食料品は密閉して被害に遭わないよう片付けておきましょう。

被害が収まらない時には駆除業者へ依頼を

被害が収まらない時には駆除業者へ依頼を

殺鼠剤を使用したとしても、ネズミ被害を100%抑えられるとは言い切れません。ネズミは生き物であるため、種類によって習性が異なりますし、個体によっての特徴もあります。そういった生き物の行動を予測しながら殺鼠剤、粘着トラップ等を使用して駆除しなければいけません。

ネズミ被害に遭っていると、どうしても早く被害を抑えたいと思って即効性の殺鼠剤を選ぶ方がたくさんいます。しかし即効性の殺鼠剤は少しだけ独特の臭気があるため、ネズミが警戒して食べてくれないことが多いのです。さらに、その殺鼠剤を食べた仲間のネズミが死亡すると、他のネズミは一気に警戒して食べてくれなくなります。

そこでネズミを根本駆除する際、基本的には遅効性の殺鼠剤を用いるのがベター。食べてから3日〜5日ほどで効果が出てくるため、それまで他のネズミにも警戒されにくく、巣に生息している多くのネズミに殺鼠剤を食べさせることが出来ます。毒も徐々に効いてくるタイプであるため、屋内で死亡することが少なく、ネズミの死骸からダニが発生するような二次被害も抑えられるのです。

しかし、近年では遅効性殺鼠剤であるクマリン系ワルファリンに抵抗性を持ったスーパーラットと呼ばれるネズミが存在します。繁殖の過程でワルファリンに対しての抵抗性を持って子孫を増やしており、ワルファリン殺鼠剤を食べても毒効果を受けないのです。スーパーラットの駆除は専門家でも大変な駆除作業となるため、害虫駆除業者へ依頼するしかありません。

害虫駆除業者へ依頼した方が良い場合

  • 殺鼠剤を設置したけど、食べてくれない
  • 殺鼠剤を食べているのに、被害が収まらない
  • 一度収まったと思っても再発する

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害虫駆除のすすめ

害虫駆除業者として、年間800件以上の現場で駆除作業を行なっている筆者がゴキブリ、ネズミ、ハチ駆除に使える知識をご紹介。駆除の方法だけではなく、使える殺虫剤、予防・対策方法、駆除業者の選び方まで幅広くご紹介します。 プロフィールはこちら

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