このページにはゴキブリの写真が表示されることがあります。
家にゴキブリが出た時の対策としてゴキブリホイホイを使用する方はいまだに多いでしょう。殺虫剤だけでなく毒餌や燻煙剤もどんどん発達しているため、粘着トラップタイプのゴキブリホイホイは販売数も減少傾向にあります。しかし、毒餌や燻煙剤などでは実際にゴキブリが駆除できたかどうか、最後まで確認できないため不安を抱えている人も多いのが現状。
そんな時に使用できるのが原始的に粘着捕獲してしまうゴキブリホイホイ。ゴキブリホイホイというのはアース製薬が販売している商品名であり、正式にはゴキブリ用粘着捕獲器。ゴキブリホイホイが一番有名なので、粘着トラップのことを全てゴキブリホイホイと呼んでいる方も多いでしょう。
そんな粘着トラップにも色んな種類があり、使用する場所や状況によっておすすめできるもの、できないものがあります。
- ゴキブリホイホイを買おうと思ったけど、どれが良いの?
- どんな場所に設置するのが良いの?
と疑問を抱えている方に向けて、今回はゴキブリ捕獲用の粘着トラップ(ゴキブリホイホイ)について、害虫駆除業者の目線でおすすめ出来る商品をご紹介します。
ゴキブリホイホイのおすすめ5選
ゴキブリホイホイにも種類があります。そもそもゴキブリホイホイはアース製薬の商品名であり、イメージしているものは正式にはゴキブリ用粘着捕獲器。ここでは、害虫駆除のプロ目線でおすすめできる商品をご紹介します。
【アース製薬】ゴキブリホイホイ +(プラス)

一番のおすすめはやはりアース製薬から販売されているゴキブリホイホイ。古くから販売されているゴキブリ用粘着トラップであり、捕獲能力に優れた製品です。
粘着面は平ではなくデコボコに作られているため、捕まったゴキブリが動けば動くほどに手足がめり込んでいき、粘着面に入ってきたゴキブリを逃さないような工夫がされています。粘着面に入る前には足拭きマットが付属しており、ゴキブリの足に付着した汚れ・油分・水分を取り去って粘着面にくっ付きやすい状態にします。
さらに粘着面中央には強力な誘引剤が付属しているため、ゴキブリがゴキブリホイホイ目掛けて近寄ってくるように設計されているのです。誘引剤は肉、エビ、野菜などの匂いが漂っている物であり、そのものに特別な毒性がないため人体への被害もなく安心。
ゴキブリ用粘着トラップは家具や家電の下、狭い場所に設置する必要があるのですが、ゴキブリホイホイ+は組み立て方によって高さを2種類調整できるのも大きなポイント。隙間が狭い場所には高さを低く組み立てて忍び込ませることができますし、広い場所には高さを高くして設置しておけば視認性も良くなります。壁ち棚の隙間など縦型に設置したい時にも、高さが高い状態に組み立てて隙間へ忍び込ませれば自立してくれるのです。
ゴキブリも賢い生き物なので粘着トラップだと気付くと近寄らなくなる可能性があるのですが、ゴキブリホイホイ+は入り口に傾斜がついているため床から粘着面が見えません。そのため、警戒心を持ったゴキブリであっても床から移動してきて、そのまま傾斜を登り粘着面へダイブしてくれるのです。
捕獲したゴキブリを捨てる時も、持ち手を持って捨てられるので安心。
一般家庭に設置する粘着トラップとしてはゴキブリホイホイ+が一番使いやすいでしょう。
フマキラーゴキファイター プロ 激取れ

アース製薬と並ぶ害虫駆除用品販売会社のフマキラーから、ゴキファイタープロという粘着式トラップが販売されています。
ゴキブリホイホイ+は床面にデコボコした粘着剤が設置されていますが、このゴキファイタープロは床面だけではなく天井にも粘着剤が付属しています。油汚れなどで足が濡れているゴキブリが粘着トラップに侵入してきた場合、粘着トラップに捕まってから暴れることにより脱出される可能性があります。しかし、ゴキファイタープロは天井にも粘着剤が設置されているため、羽が粘着面に触れることによって強力に捕獲します。

トラップの内部はZ型構造をしており、前後どちらから侵入したとしても床面と天井面の上下から粘着捕獲。隙間へ侵入するゴキブリの習性を利用し、粘着トラップの奥へ入るほどに上下から挟み込んで粘着捕獲する仕組みになっているのです。
本体はゴキブリホイホイのように組み立て式ではなく、パッケージから出せばそのまま使える状態になっています。コンパクトサイズでありながら上下に粘着面が存在するため、狭い場所に設置しても一気に大量捕獲可能。中身が見えにくい構造になっているため、捨てるときの不快感を軽減できるのも一般家庭では嬉しいポイントです。
誘引剤はメープル風の甘い香りを発しており、離れた位置を移動しているゴキブリも誘引してしっかり捕獲できます。粘着トラップを設置したのにゴキブリに逃げられた経験がある方には、このゴキファイタープロがおすすめ。
シマダ商事ゴキプロハーフ(防水タイプ)

ゴキプロはゴキブリ捕獲、調査の業務用粘着トラップ。他の粘着トラップとは少し違った見た目をしていますが、業務用で使用されるようなタイプです。私たちも駆除や調査の現場ではゴキプロ、ゴキプロハーフを使用しています。
元々、ゴキプロという大サイズのゴキブリ粘着トラップが存在します。ここで紹介しているゴキプロハーフは文字通りハーフサイズに作られている物であり、90mm × 80mmという10cm以下のサイズであるため、狭い場所にも簡単に設置できます。ゴキブリホイホイは長さが20cmほどあるため、ゴキプロハーフはゴキブリホイホイの半分以下の大きさ。狭い場所に設置したいならゴキプロハーフがおすすめ。
防水タイプになっているため、キッチン家電の隙間や脱衣所、トイレなどでも使用できるタイプの粘着トラップ。サイズも小さいので人目に付きそうなエリアに粘着トラップを設置したい時には役立つでしょう。
ただし、ゴキプロハーフは他の粘着トラップと違い誘引剤が付属していません。業務で使用する調査用の粘着トラップなので、ゴキブリを引き寄せるような効果はないのです。もし誘引性を持たせたいのであれば、粘着面の中央にゴキブリが好むような食べ物を置いたり、ゴキブリ用のベイト剤(毒餌)を設置しておくと効果的でしょう。
ゴキブリホイホイやゴキファイタープロなどが設置できない狭い場所に置きたいなら、ゴキプロハーフがおすすめです。
カーボーイ害虫駆除用品 ペタッと ムシモン

ムシモンは通常の粘着トラップと違い、実際に出没したゴキブリを捕獲するための粘着トラップ。長い持ち手の先に付属している青い板は粘着トラップになっており、そのままゴキブリをぺたっとくっつけて駆除できるアイテムです。
伸縮性の持ち手は最長84cmまで伸ばすことができ、嫌なゴキブリに近付かなくてもポールを伸ばして離れた場所から捕獲できます。壁や天井へ逃げたゴキブリを殺虫剤で駆除することは難しいのですが、このムシモンならポールを伸ばしてぺたっと物理的に捕獲できるため簡単。捕獲した後は粘着面をパタっとたたんでゴキブリが逃げない状態にして捨てられます。
殺虫剤が使えない、赤ちゃんやペットのいる家庭、病院、飲食店で活躍するゴキブリ駆除グッズです。
株式会社バリアホームゴキすぅ~ぽん 10個セット

ゴキすぅ~ぽんは掃除機の先端に装着して使用する珍しいゴキブリ粘着トラップ。部屋に放置して捕獲されるのを待つのではなく、部屋に出没したゴキブリや隙間に逃げ込んだゴキブリを掃除機で吸って捕獲できる優れものです。
掃除機の先端に装着できるような筒状になっており、中の側面には粘着剤が装備されています。そのため、掃除機で吸い取ったゴキブリが粘着面で捕獲できるように設計されているのです。奥にはしっかりフィルターも装備されているため、ゴキブリがそのまま掃除機の中に入ってくることもありません。
家にゴキブリが出た時、殺虫剤が使用できないような場合にはゴキすぅ~ぽんを装着した掃除機で吸い取ってしまいましょう。隙間に逃げ込んだゴキブリを捕獲する時にも、掃除機の吸引力を利用すれば効果的に捕獲できます。
ゴキブリホイホイの設置場所
ゴキブリホイホイ(粘着トラップ)を使用してゴキブリを捕獲したい場合、その設置場所は重要です。ゴキブリがいないような場所に設置しても捕獲することはできませんし、ゴキブリがいる場所に設置したとしても設置方法が間違っていると捕獲できません。
ここでは、粘着トラップを設置する場所、効果的な設置方法についてご紹介します。
壁の隅に密着させて設置する
ゴキブリは床と壁の境目を走り抜けていきます。物陰を好んで移動するため、部屋の中央ではなく、壁の隅を移動しているのです。日中に人間の気配から逃げて部屋の中央へ出てくることもあるのですが、人気(ひとけ)がない時間帯は基本的に壁の隅を移動します。
そのため、粘着トラップを設置する時にはピッタリと壁にくっつけて設置しましょう。粘着トラップと壁の間いに隙間が空いていると、そちらの隙間を移動する習性があるため、しっかりと捕獲することができません。家具の隙間に設置する時も同じく、家具の壁になる部分と密着させて設置するように気をつけましょう。
これは部屋の中でも収納の中でも同じです。なるべく床と壁が垂直になっている場所に密着させて設置しましょう。
もし設置したい場所がとても狭くて粘着トラップを床置きできない場合、壁の方を粘着面にして縦型に設置するのもおすすめ。ゴキブリは障害物があると壁を移動する習性があるため、壁を走り抜ける時に粘着トラップで捕獲できます。
暖かく、湿気のたまりやすい場所に設置する
ゴキブリは暖かく湿気が溜まりやすい場所に巣を作ります。自身が寒さに弱いということもあるのですが、ゴキブリは少量の食料と水分があれば長期間生き延びることができます。そのため、湿気がある場所に住み着いてちょっとした結露の水を補給しようとするのです。
特に家電の裏、シンクの下、洗面脱衣所などはゴキブリが住み付きやすい環境であるため、粘着トラップを優先的に設置しておきましょう。
巣になりやすい場所に粘着トラップを設置したからといって、生息しているゴキブリ全てを捕獲できるわけではありません。もし複数匹が捕まった場合には、その場所に毒餌を設置するなどして、巣が作られないように、巣が作られているとしたら巣ごと駆除できるようにしましょう。
足拭き用の新聞紙を敷いておく
ゴキブリは食料を確保するために、油汚れが多い場所やゴミの中を好みます。そのため、その体は常に油で汚れていたり、水で濡れていたりするのです。油や水分が付着している状態で粘着トラップを踏んだとしても、しっかりと粘着捕獲できない可能性があります。粘着面で暴れて脱出してしまうゴキブリもいるのです。
そこで、粘着トラップを使用する時には粘着トラップの下に新聞紙を敷いておくのがおすすめ。ゴキブリが新聞紙の上を通る時に足の汚れを落とし、粘着剤にくっつきやすい状態でトラップにかかってくれます。
しかし、新聞紙を設置する際は床面との隙間が空かないように注意しましょう。四隅を養生テープ等でしっかりと床面に貼り付けておかなければ、ゴキブリが新聞紙と床の隙間に入り込んでしまうのです。新聞紙は床にしっかり密着させ、足拭きに使ってもらえるように工夫しましょう。
家の中で設置できるおすすめの場所
家の中で粘着トラップを設置するのであれば、具体的にどのような場所に設置すると効果的なのでしょう?キッチンやトイレに設置するイメージが強いかもしれませんが、実際にはその中でも優先的に設置するべき場所があります。
冷蔵庫、電子レンジ、洗濯機など家電製品の下
ゴキブリは暖かい場所を好むため、家電製品のコンプレッサー部分に潜んでいることがあります。特に冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機の近くにはゴキブリが生息しやすいのです。すでに大量発生している時には粘着トラップを設置せずに殺虫剤と毒餌で対応するべき場所なのですが、ゴキブリの事前対策や、生息しているかの調査を行いたい時には家電製品の周辺に粘着トラップを設置しましょう。
冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、テレビなど比較的大型の家電製品は何度も移動させることはなく、数年放置されている家庭も多いでしょう。掃除の際にも移動することがないため、下側や裏側には大量のホコリが溜まっている可能性も。
ゴキブリはそんな場所を好んで巣を作りやすいため、家にゴキブリが出た、ゴキブリが気になるという方は家電製品の近くに設置しておきましょう。なるべく狭いところで、壁に密着させて設置するのがおすすめです。
キッチン、洗面所のシンク下収納の中
シンクの下には収納が設けられている場合が多くあります。キッチンであれば調理器具や食器を入れていたり、洗面所であれば掃除用品を入れている方は多くおられますね。シンク下は湿気が溜まりやすく、ものがごちゃごちゃしやすい場所です。そんな場所にもゴキブリが生息しやすくなります。
特に収納棚の床面にシートを貼っているようなご家庭は要注意。そのシート下にゴキブリが生息して巣を作る可能性があります。銀色のアルミ防虫シートでピレスロイド系の殺虫剤が含まれているものもあるのですが、長期間放置すると殺虫効果はなくなり、ゴキブリの巣窟になります。ふかふかした発砲ポリエチレンを噛みちぎって巣にしてしまうのです。
もしシンク下収納がついているのであれば、ゴキプロハーフなどの小型粘着トラップを設置しておきましょう。誘引剤を含んだものはゴキブリを引き寄せる可能性もあるため、まずは入り込んだゴキブリを捕獲することが第一です。
ソファー、棚など家具の下
ソファー、棚、タンスなど大型の家具は移動することがなく、下部や後側には大量のホコリが溜まっている可能性があります。特に畳の部屋に長年設置されているような家具は湿気を含んで腐敗している可能性も。そういった大型家具の下にもゴキブリが発生する可能性はあります。
木製や布製、革製の製品の中にゴキブリが住み着くことは多々あり、放置されて湿気が溜まっているものはゴキブリの住処になります。常に中にいるゴキブリもいますが、ゴキブリも食料を求めて外へ出てくるため、その時に粘着トラップで捕獲できるようにしましょう。
家具の隙間はとても狭くなっているケースが多いため、ゴキブリホイホイ+の高さを低く組み立てて隙間へ仕込むのが良いでしょう。もし壁との間に狭い隙間があるような場合は、粘着トラップを縦型に設置するのも一つの方法です。壁面が粘着面になるように設置すると、その場所を通ったゴキブリが粘着面に触れて捕獲できる可能性があります。
下駄箱の中や玄関に置いた荷物の下
下駄箱の中、玄関荷物なども湿気が溜まりやすい場所です。
下駄箱の中は靴の湿気が溜まってカビが生えやすくなっていますし、玄関は外が違いため気温(室温)の変化が激しく結露も起きやすい場所。もし段ボールが放置されていたりすると最悪です。湿気た段ボールの隙間にゴキブリが巣を作り、その中で大量繁殖してしまうのです。
そのため、繁殖してしまう前に捕獲駆除しましょう。下駄箱の奥に小型のゴキプロハーフを設置したり、荷物は地面に設置させないように台に乗せて大の下にゴキブリホイホイ+を設置しておくのがおすすめ。
その他、玄関は来客から目に付くような場所になるため、中が見えにくいゴキファイタープロもおすすめです。屋外から入ってきたようなゴキブリは体が汚れている可能性も高くなるため、床と天井の両面に粘着剤が付いているゴキファイタープロであれば背中の羽根部分を粘着トラップで捕獲することもできます。
しかし、屋外に近い玄関付近で誘引剤つきの粘着トラップを使用すると、屋外に潜んでいたゴキブリを屋内に引き寄せてしまう可能性もあるため注意が必要。捕獲力が不安かもしれませんが、可能であれば誘引剤がついていない調査用のゴキプロ等を使用しましょう。誘引力のある駆除グッズを玄関で使用しない方が良い理由については、下記の記事でもご紹介しています。
ゴキブリホイホイを設置する際の注意点
ゴキブリ捕獲用の粘着トラップを使用する場合、ただ置いておけば良いわけではありません。ゴキブリホイホイ等の粘着トラップはあくまでも捕獲駆除できる粘着トラップです。粘着剤によってくっつけて捕獲するものであるため、粘着力が弱まるような状態では意味がありません。
さらに、粘着トラップはゴキブリの発生そのものを抑止できるわけではありません。使用する場合にはゴキブリが生息しているかどうかを確認するようにし、もしゴキブリの生息が確認できたような場合にはしっかりと別の方法で根本駆除を行いましょう。
ゴキブリのフンや卵(卵鞘)がないか確認する
ゴキブリが生息している場合、付近にはゴキブリのフンや卵(卵鞘)が落ちている可能性があります。
ゴキブリのフンはパッと見た目はちょっとしたゴミに見えるのですが、そのまま放置してしまうと他のゴキブリを引き寄せてしまったり、感染症の原因になる可能性があります。フンなので汚いのはもちろん、病気やアレルギーの原因にもなり得るため注意が必要。
フンと同じく、ゴキブリの卵(卵鞘)も要注意。ゴキブリの卵は卵鞘と呼ばれる硬い殻に覆われており、外敵から身を守りながら卵が成長していきます。フンと同じく病原菌が付着している可能性がありますし、放置していると一つの卵(卵鞘)から数十匹のゴキブリが生まれてくる可能性もあるのです。
もしゴキブリのフンや卵が落ちている場合、すでに屋内にゴキブリが巣を作って生息している可能性があります。そのような場合、ゴキブリホイホイ等の粘着トラップで捕獲駆除するのは理想的ではありません。フンや卵の量にもよりますが、大量に生息している場合には粘着捕獲では追いつかないのです。
粘着トラップを設置する際には、設置する場所の付近にフンや卵が落ちていないか確認し、もしフンや卵があった場合には毒餌等を使用して本格的な駆除を行いましょう。
大量発生、すでに住み着いている際には毒餌を使用する
すでにゴキブリが発生しているご家庭で粘着トラップを使用するのは効果的ではありません。家の中で1匹、2匹見かけた程度であれば粘着トラップで捕獲して駆除完了となるかもしれませんが、もし天井裏や壁、家具、荷物、ゴミの中に巣を作っていたとしたら粘着トラップを置いたところで無意味。
ゴキブリは2年〜3年ほどの寿命があり(クロゴキブリの場合)、生きている期間の中で15回〜20回の産卵を行います。一つ卵鞘には22個〜28個ほどの卵が入っており、一生の間に500匹以上の子孫を増やします。さらに生まれた子供が子供を産み…と増殖していくため、粘着トラップで1匹、2匹ずつ捕獲するのは全く無意味。
- 家の中で定期的にゴキブリを見かける
- ゴキブリのフンが固まって落ちている
- ゴキブリの卵(卵鞘)が落ちている
- 壁の隙間からゴキブリが出てきた
というような場合にはゴキブリが住み着いている可能性が高く、粘着トラップで捕獲するのは諦めましょう。そのような場合は粘着トラップによる捕獲ではなく、毒餌を使用した駆除が理想的。特にブラックキャップと呼ばれるフィプロニル系の毒餌は効果が高く、巣ごと駆除できる優れものです。
数日おきに確認して交換する
ゴキブリホイホイ等の粘着トラップを設置して数ヶ月、場合によっては数年放置している方もおられるのですが、粘着トラップを設置したら数日おきに中を確認するようにしましょう。捕獲できていたらラッキー程度に考えて放置される方がいるのですが、それではゴキブリを駆除することができません。
あくまでもゴキブリ粘着トラップはゴキブリの生息を確認するためのものです。上でも述べたようにゴキブリは急速に繁殖するため、数匹のゴキブリを放置していると数ヶ月で数百匹に増殖してしまいます。なので、粘着トラップはゴキブリ発生の初期対応、生息場所の調査に使用すると覚えておきましょう。
- ゴキブリが捕獲されていない場合:ゴキブリが部屋に出没するのに捕獲されていない場合は設置場所を変えましょう。
- ゴキブリが捕獲されている場合:粘着トラップを数日おきに取り替え、数回取り替えても捕獲される場合は毒餌を設置しましょう。
水に濡れないか確認する
そもそも粘着トラップは粘着剤によってゴキブリをくっつけて捕獲駆除するものです。粘着剤は水に濡れると粘着力が弱くなりますし、粘着剤が直接濡れなかったとしてもゴキブリの足が濡れているとくっつかない可能性もあります。
そのため、粘着トラップを設置する場合はトラップ自体が濡れないかを確認しましょう。防水タイプのものもたくさん販売されていますが、あくまでも水濡れに強いというだけなので濡れないに越したことはありません。
ゴキブリの駆除・対策方法
継続的にゴキブリが出没する場合には、粘着トラップを使用した捕獲駆除ではなく、根本的なゴキブリ駆除を行わなければいけません。ゴキブリは巣を作って集団で生活する昆虫であるため、巣ごと駆除しなければいつまでも増え続けてしまいます。
粘着トラップを設置した場所に定期的にゴキブリが捕獲される場合、その近辺にゴキブリの巣が出来ている可能性があります。いつまでもチマチマと1匹ずつ捕まえるのではなく、根本解決してしまいましょう。
ここではゴキブリ駆除の方法と、駆除後にゴキブリを再発させない対策方法について簡単にご紹介します。詳しい情報については、下記の記事を参考にしてください。
殺虫剤でゴキブリを駆除
もし部屋にゴキブリが出てきている場合、殺虫剤を使用して駆除しましょう。市販されているピレスロイド系の殺虫剤は即効性も高く、動き回るゴキブリに対しても有効な殺虫スプレーです。私たち害虫駆除業者もゴキジェットというピレスロイド系の殺虫剤を用いてゴキブリ駆除を行います。
部屋の中で走り回るゴキブリを殺虫剤で駆除するのは難しいかもしれませんが、もし壁の隙間や家具の隙間などに逃げ込んだ場合、殺虫剤をその場所に吹きかけましょう。狭い場所だと殺虫剤が飛散しないため、効率的に殺虫駆除できる可能性が高くなります。
小さなお子様やペットがいて殺虫剤が使えない場合、ムシモン等の粘着アイテムで捕獲したり、掃除機とゴキすぅ~ぽんを使用して捕獲してしまうのが良いでしょう。
まずは捕獲駆除アイテムや殺虫剤を使用して目の前に出てきているゴキブリを捕獲、駆除してしまうのが先決です。
毒餌を設置
ゴキブリ駆除に一番役に立つのはベイト剤と呼ばれる毒餌です。ゴキブリ用の毒餌は、食べたゴキブリを殺虫できることはもちろん、毒餌を巣に持ち帰ることによって巣に潜むゴキブリを一網打尽にできます。さらに、毒を食べたゴキブリのフンにも毒成分が引き継がれるため、フンを食べた別のゴキブリを駆除することも可能。毒を食べたゴキブリの死骸にも毒成分は引き継がれ、その死骸を食べた別のゴキブリも駆除できます。
毒餌というと専門的な駆除アイテムのように聞こえますが、市販されているブラックキャップは非常に有効な毒餌。フィプロニルと呼ばれる毒成分が含まれているため、ゴキブリがしっかり死滅する即効性と、他のゴキブリに毒を引き継げる遅効性をバランスよく備えた製品。
ゴキブリが発生している場所を中心に、なるべく屋内中心部の場所に設置しましょう。屋外に近い場所に設置してしまうと、外に生息しているゴキブリを引き寄せてしまう可能性があるので要注意。
巣を探して清掃、整理整頓
ゴキブリ用毒餌を設置した後は、食べられていないかを定期的に確認しましょう。家の中の様々な場所に設置していると、食べられない場所とよく食べられている場所が分かってきます。
毒餌がよく食べられている場所の付近は、ゴキブリが巣を作っている可能性が高い。その付近に長年放置されている荷物、家具などがないかを確認し、もしあるならそういったものをどかして掃除しましょう。家具の下、荷物の中にゴキブリが巣を作っている場合が多く、大量のフンと卵が出てくることも。
ゴミが固まっていてフンが付いているような場所がゴキブリの巣です。もしそんな物が見つかった場合にはすぐに撤去しましょう。ゴキブリの巣は病原菌が潜んでいる可能性もあるため、マスクと手袋を忘れず、掃除した後にはしっかりと殺菌消毒しなければいけません。
巣の撤去まで完了したら、周囲にある荷物を整理整頓しておきます。ゴキブリは狭く暗い場所、そして温かく湿気の溜まっている場所を好むため、そのような環境を作り出さないことが何よりの対策。整理整頓し風通しをよくしておくだけでゴキブリの発生は防ぐことが可能です。