ねずみ駆除

ネズミはどこに巣を作る?ネズミが巣を作る場所、撤去する方法、巣を作らせない対策方法をプロがご紹介。

2025年1月28日

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ネズミはどこに巣を作る?ネズミが巣を作る場所、撤去する方法、巣を作らせない対策方法をプロがご紹介。

このページにはネズミの写真が表示されることがあります。

  • 天井裏からカリカリと物音がする。
  • 家の外回りに小さな黒いフンが落ちている。
  • 家の中に細かいゴミくずが落ちていることがある。

もしかすると、それはネズミの仕業かもしれません。

ネズミは基本的に屋外に生息している動物なのですが、外気温が下がってきたり、近くに食料を見つけたりすると、家の中に侵入してきます。ネズミは非常に優れた嗅覚を持っており、食料となるような生ごみ、放置された食品の匂いをかぎ分けて近付いてきます。

さらにネズミは集団で生活する動物なので、1匹が侵入するとその群れ全部が家の中に侵入してきてしまうのです。

ネズミが住宅に侵入すると、その場所に住み着きます。その場所で生活することになるため、食料だけではなく寝泊まりするための巣を作ります。巣の中で食料を食べるだけではなく、排泄をしたり繁殖したり…、生活の拠点とするのです。

そのため、ネズミ被害を解決するためには巣を撤去しなければいけません。巣が残っているとネズミ被害が再発しやすくなるだけではなく、残った糞尿、死骸などから二次被害へ発展する可能性も。

今回は、ネズミが巣を作る場所、巣を撤去する方法、そもそも巣を作らせない対策方法について、ネズミ駆除業者として働く私がプロの目線でご紹介します。

実はネズミ駆除、ネズミの巣撤去はプロではなくても出来るもの。ネズミ被害に悩んでいる人も、被害に遭いたくない人も、ネズミの巣について理解しておくことによって、安心した生活が送れるでしょう。

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ネズミが巣を作る場所

ネズミの巣は、人間で言えば家。生活の中心となる場所なので、ネズミ自身が生活しやすい場所に巣を作ります。

ネズミが巣を作りやすい環境

  • 食料や水の近く
  • 比較的気温(室温)が保たれている場所
  • 巣を作る材料がある場所

生きていくための食料や水が手に入る場所で、なおかつ巣を作るような材料がある場所。そして、ネズミは寒さに弱いので室温がある程度保たれているような場所…、つまり人間の家の中はネズミの格好の住処になるのです。

そんな家の中でも特に要注意なのが下記の場所。実際に私がネズミ駆除の現場で巣を見つけた場所です。

住宅の中でネズミが巣を作りやすい場所

  • 屋根裏、天井裏の断熱材の下
  • 壁の中
  • 床下
  • クローゼット奥の荷物(布団など)の下
  • キッチン家電、収納家具の後ろ側
  • 長年使用されていない下駄箱の中

基本的には人目に付きにくく、段ボールや紙、木、衣服のゴミなどを集められる場所に巣を作る傾向にあります。人目に付きにくい場所を選んで巣作りをするため、発見が遅れてしまうことが大きな問題。

もし深夜に「カリカリ…」と何かをひっかくような音が聞こえたり、「カタカタ…」と小さなものが移動する音が聞こえた場合、その場所にネズミが住んでいる可能性があります。ネズミが生息しているということは、その付近に巣を作っている可能性があり、ネズミ被害を解消するためには巣の撤去が必要。

ネズミは種類によって習性や特性が異なるため、巣が作られている場所を特定することによってネズミの種類をある程度特定できます。逆に、ネズミの種類がわかっていれば、巣が作られている場所もある程度特定できるということ。

ここでは、ネズミが巣を作る場所についてそれぞれご紹介します。

屋根裏、天井裏の断熱材の下

屋根裏、天井裏の断熱材の下

住宅の天井裏はネズミの巣が非常に作られやすい場所です。私が担当した現場でも、半分以上が天井裏に巣を作られていました。

天井裏に巣を作っていたとしても、食料を確保するために室内に降りてくる必要があります。キッチンの壁や天井には小さな隙間が空いていることがあり、そういった隙間を通って食料確保のために移動してきます。このように、食料が近くにあるというのは巣を作る場所選びの一つのポイントとなります。

さらに、多くの住宅で天井裏には断熱材が敷き詰められています。断熱材は夏場は屋根からの暑さを防ぐため、冬場は寒さを防ぐためのものです。グラスウールと呼ばれるモコモコした素材で作られているものが一般的で、ネズミはそのモコモコした断熱材をちぎって布団にするのです。

つまり天井裏は食料が手に入りやすい場所で、断熱材があるため巣を作りやすく、さらに温度を一定に保ちやすいのでネズミの巣が作られやすい場所。

もし天井裏にネズミが巣を作ってしまうと、天井にネズミの糞尿のシミができることがあります。糞尿の匂いもしますし、雑菌が繁殖したりダニやノミが室内に発生する原因にもなり得ます。天井裏に巣を作られている場合、早急に駆除・撤去しましょう。

屋根裏、天井裏に巣を作るネズミ

  • クマネズミ

壁の中

壁の中

天井裏だけではなく、壁の中に巣を作っているケースもあります。建物のつくり上、天井裏と壁は繋がった空間になっており、天井裏へ侵入したネズミがそのまま移動して壁の中に巣を作ることがあるのです。

壁の中に巣を作ったネズミは、天井裏と同じく断熱材をかじって巣を作ります。さらに、壁には壁面電源(コンセント)が備わっており、時々コンセントの穴だけが開いていて蓋がされていないような場合や、壁面とコンセントの間に大きな隙間が空いているようなお家もあります。ネズミはその隙間から室内へ侵入してくるのです。

壁の中は人間の居住空間と隣接しているため、人間が生活している室温と近い温度が保たれています。そのため、壁の中もネズミにとっては非常に生活しやすい環境なのです。

壁の中に巣を作るネズミ

  • クマネズミ
  • ハツカネズミ

床下

床下

ネズミが住宅に侵入してくる際、よくある侵入口の一つに基礎周りの通風口が挙げられます。建物基礎に湿気がたまらないように風が抜ける穴が空いているのですが、通常は小動物が入り込まないような作りになっています。しかし、何かしらの衝撃でそのガードが外れてしまったり、割れてしまっていると、その隙間からネズミが床下へ侵入してきてしまうのです。

住宅の床下は広くつながっており、床下に侵入してしまえばいろんな場所へ移動できます。そのため、もしキッチン近くに隙間があればその場所まで移動して、隙間からキッチンの食料を食べに侵入してくる可能性も。さらに、床下には配管が通っているため、配管と床の隙間から室内へ侵入してくる可能性もあります。

床下にいると食料もないですし。多くの場合は基礎がコンクリートで作られているので巣を作る材料もないように思いますね。しかし、床下はそのまま外とつながっているので、外から巣作りのためのゴミを集めてきたり、外に生息している虫を捕食したりして生活しているのです。

床下にいれば雨風に打たれて体温が下がることもありませんし、室内の暖房によって一定の温度が保たれます。少しジメジメした環境ですが、ネズミにとっては好都合な住処となっていることでしょう。

床下に巣を作るネズミ

  • クマネズミ
  • ドブネズミ

クローゼット奥の荷物(布団など)の下

クローゼット奥の荷物(布団など)の下

ネズミは天井裏や床下だけではなく、室内に巣を作っているケースもあるのです。あなたが寝ている寝室にネズミの巣があって、ネズミも一緒に寝泊まりしていると考えたらゾッとするでしょう。

クローゼットや押入れの奥などで、長期間出し入れしていない荷物がある方は要注意。そういった場所は湿気がたまりやすく、荷物自体が湿気を含んでしまっている可能性があります。ネズミはジメジメした場所を好むため、クローゼットや押入れの奥底に放置されている衣類、毛布、布団などを巣にする場合があるのです。

人間の居住空間なので室温も一定に保たれますし、食料が必要になった時にはすぐに確保しに行ける場所。クローゼットや押入れを長年掃除、片づけをしていない方は要注意です。

クローゼット奥に巣を作るネズミ

  • クマネズミ
  • ハツカネズミ

キッチン家電、収納家具の後ろ側

キッチン家電、収納家具の後ろ側

キッチン周りはネズミの食料となる生ごみや食べかす、調理汚れが多くなるため、ネズミが生息しやすい場所です。人の目につくような場所に巣を作ることはないのですが、長期間移動させないようなキッチン家電やキッチン収納家具の裏側はネズミの住処になり得ます。

キッチンは調理をするだけでなく、常時稼働している冷蔵庫などの家電があるため一年を通して暖かくなりがちです。さらに水回りが近いため湿気もたまりやすく、ネズミが好む環境が出来上がっている場所。

段ボールや食品梱包ゴミなどを放置している方は要注意。ネズミはそういったゴミを集めて巣作りしてしまいます。

キッチン家電、収納家具に巣を作るネズミ

  • クマネズミ
  • ハツカネズミ
  • ドブネズミ

長年使用されていない下駄箱の中

長年使用されていない下駄箱の中

これはあまり多くないのですが、私が担当した現場で下駄箱の中にネズミが巣を作っていたケースもありました。ゴキブリ駆除の依頼を受けて調査していたのですが、下駄箱の中を開けると奥のほうに靴の空き箱が放置されており、その空き箱の中がネズミの巣になっていました。

玄関は外から近く、シーズン的に使用しない靴類は放置されがち。そのため、外から入ってきたネズミがそのまま下駄箱の中に住み着いてしまうのです。下駄箱の中には靴だけではなく、靴の空き箱や使用していない掃除グッズなどを保管している方も多いでしょう。そのように長期間移動しないものはネズミが巣にしてしまう可能性が高いものです。

下駄箱の中に巣を作るネズミ

  • クマネズミ
  • ハツカネズミ

ネズミの巣の特徴

ネズミの巣の特徴

ネズミの巣というとどのようなものかぱっと思い浮かばない方がほとんどかと思いますが、あからさまにわかりやすい巣の形ではなく、ゴミを固めたようなものを巣にして生活しています。

紙くずや木くず、人間の出したゴミなどをかき集めて固めたものがネズミの巣になります。鳥の巣のような見た目をしているのですが、鳥の巣は藁や草木を材料として作られるのに対し、ネズミの巣はゴミを固めたような感じ。

ネズミの巣の材料

  • 紙くず
  • 木くず
  • 段ボール
  • 新聞紙やティッシュなどの紙類
  • ビニール袋など人間が出したゴミ
  • 服やタオル、布団などの布類
  • 天井裏や壁の中に使用されている断熱材
  • 枯草や枯葉

このようなものを食いちぎって固めたものを巣にして生活しているのです。先ほど挙げたような天井裏、床下、キッチン家電の裏側などにゴミの塊があった場合、それはネズミの巣かもしれません。

ネズミがネズミが巣を作る理由

ネズミは哺乳類であるため巣を作って生活する動物なのですが、巣を作る理由として大きく3つの理由が挙げられます。

ネズミが巣を作る理由

  • 寒さをしのぐため
  • 外敵から身を守りエサを食べるため
  • 繁殖するため

ネズミは寒さに弱い動物であり、気温が10度を下回ると活発に行動できなくなります。そのため、秋頃~冬にかけてはネズミも越冬するための居場所を探して住宅に侵入してきてしまうのです。

屋外にいるネズミは地面を掘ったり木の中に隠れたりして巣を作るのですが、もし人間の住宅に侵入できるような場所を見つけると、寒さをしのぐためにその侵入口から侵入してきます。寒い冬場でも天井裏や壁、床下などはある程度の温度が保たれているため、ネズミにとっては生活しやすい場所なのです。

また、屋外に生活しているネズミはエサを食べるときに外敵に襲われる可能性があります。巣を作っておけば身を隠せますし、巣の中に一定量の食料を保管しておくこともできます。群れで生息している場合、住宅のキッチンから食料を巣まで持ち帰り、生息しているネズミたちで食べることも。

ネズミは繁殖力が強い動物です。ねずみ算という言葉は数が二次関数的に増えていくことを指すものですが、これはネズミの繁殖力から名付けられています。寒さや外敵から身を守り、食料も確保できているような巣はネズミにとって繁殖するには最適の場所なのです。

ラットサインからネズミの巣を判断

ネズミの巣はゴミを固めたような形をしているため、天井裏などではすぐに見つけることができません。天井裏は暗く、断熱材がぎっしりと敷き詰められているためぱっと見で巣を見つけることは難しいのです。床下や壁の中も同じく、広いスペースがないため巣は簡単に見つかりません。

私たち駆除業者はネズミの巣を探すときにラットサインと呼ばれるネズミの通った痕を探します。

ネズミは湿った場所やゴミが多い場所を通っているため、その体は常に汚れています。汚れた体を擦りつけながら家の中を移動するため、ネズミが通った場所には黒い痕が残るのです。この黒いネズミの通り痕をラットサインと呼びます。

ラットサインがよく見られる場所

  • 部屋の天井の四隅
  • ブレーカーなど配線が集中している場所
  • 天井裏の梁(大きな木の柱)
  • 床下から立ち上がっている柱
  • 水回りと床の境目

もし天井裏や床下にラットサインがついているということは、その場所をネズミが移動しているということ。つまり、ラットサインを追いかけていった先にゴミの塊があった場合、それはネズミの巣である可能性が高くなります。

ネズミの種類による習性と巣の違い

一般住宅に被害を与えるネズミ(家ネズミ)は大きく分けて3種類。

  • クマネズミ
  • ハツカネズミ
  • ドブネズミ

同じネズミでも種類によって特性が大きく異なるため、巣を作る場所も異なります。ネズミの種類については、下記の記事で詳しく解説しています。

ネズミの種類と特徴についてはこちら

クマネズミ

クマネズミ|警戒心の強いネズミ

クマネズミは運動能力の高いネズミであり、垂直方向への移動が可能で高い場所へ上ります。また警戒心が非常に強いネズミなので、人間の気配があるような場所には巣を作らず、人目につかない場所を探して巣作りをするネズミです。

国内の一般家庭で発生しているネズミ被害の原因として一番多いのがクマネズミ。もしネズミ被害にあっているけど種類が分からないという場合は、クマネズミと仮定して駆除作業を行えば間違いないでしょう。

クマネズミが巣を作る場所

  • 天井裏や壁の中
  • キッチン家電や収納家具の裏側
  • クローゼットや押入れの奥

ハツカネズミ

ハツカネズミ|小型で繁殖力の強いネズミ

ハツカネズミは家ネズミの中でもっとも小型のネズミです。体調は5cmほどしかなく、もし1cmほどの穴が開いていれば侵入してきてしまいます。

基本的には山間部に生息している野生のネズミであり、人間が集中しているような場所には姿を現しません。警戒心はクマネズミほど強くないのですが、倉庫や物置など屋外に設置されている建物の中に巣を作ります。

クマネズミほどの運動能力はないのですが、一般住宅の二階や天井裏程度であれば上ることができ、そういった場所に巣を作っているケースも確認されています。

ハツカネズミが巣を作る場所

  • 屋外に設置されている倉庫や物置の中
  • 天井裏や壁の中
  • キッチン家電や収納家具の裏側

ドブネズミ

ドブネズミ

ドブネズミはその名の通り屋外のドブ(溝や川)に生息しているネズミであり、泳ぎが得意なネズミです。基本的に湿気が多く濡れている場所を好むため、都会の繁華街でも側溝の中に生息していることが多々あります。側溝から出てきて建物に向かって走り抜けるネズミの姿を見たことがある方もいるかもしれませんが、それはたぶんドブネズミでしょう。

体が大きく、クマネズミのように運動能力が高いわけではないため、高さのある場所へは基本的に侵入しません。一般の戸建住宅でドブネズミ被害に遭うことは稀なのですが、もしあったとしても天井裏や2階に上がることはないでしょう。

運動能力は高くないのですが、非常に獰猛な性格をしており、強靭な前歯を持っています。私が担当した現場では、コンクリートの壁にドブネズミが穴を開けて侵入しているようなケースもありました。

ドブネズミが巣を作る場所

  • 建物の床下
  • 壁の中
  • 大型収納家具の裏側

ネズミの巣を撤去する方法

ネズミの巣を撤去する方法

もしネズミ被害に遭っていてネズミの巣を見つけた場合にはすぐに撤去しましょう。巣を放置しているとネズミ被害が収まらないだけではなく、巣に潜んでいる細菌やダニ、ノミなどが部屋の中に侵入してきて二次被害に発展する可能性があります。

巣の撤去手順

ネズミが巣を作っている場所は天井裏からキッチン、クローゼットの中など様々ですが、巣を撤去する方法はほぼ同じ。基本的には巣の材料になっているゴミが飛散しないように注意し、殺菌が蔓延しないようにビニール袋に入れて捨てます。

巣があった場所はネズミが主に生活拠点としていた場所になるため、病原菌やダニ、ノミがたくさん生息している可能性があります。ネズミのフンや尿には感染症の原因となるものがたくさん含まれているのです。そのため、巣を撤去した後には巣の場所を殺菌・消毒・殺虫処理しましょう。

ネズミのフンの被害についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

汚れても良い服装に着替える

ネズミが巣を作るような場所は汚れている可能性が高く、さらにその汚れの中にはネズミに潜んでいた寄生虫や病原菌、ダニ、ノミが含まれている可能性もあります。そのため、ネズミの巣を撤去する際には汚れても良い服装で作業し、可能であれば作業後にその衣服を捨ててしまうようにしましょう。

特に天井裏や床下で作業する場合、ネズミの巣だけではなく様々な汚れが付着する可能性があります。そういったものを部屋の中に入れてしまわないよう、できる限り捨てても良い衣服で作業し、作業後には着替えましょう。

また、健康被害を受けないようにマスク、手袋を必ず着用しましょう。巣そのものはゴミの塊であっても、撤去する際にホコリとなって菌が空中に舞うことがあります。空中に舞ったホコリが目や口に入ることによって健康被害を受ける可能性もあるのです。

ホウキとちり取り、ビニール袋を用意

ネズミの巣を撤去することに対して特別な道具は必要ありません。基本的な装備としてはホウキとちり取り、あとはゴミを捨てるためのビニール袋があれば十分です。

ネズミの巣は水分を含んでいることも多いのですが、巣にはたくさんのホコリが付いており、そのホコリには感染症の原因となる細菌やダニ、ノミが含まれていることもあります。そのため、ホウキで掃除するときにも勢いよくホコリを巻き上げてしまうことがないように注意が必要。

丁寧にホウキとちり取りで巣を撤去したら、巣そのものはビニール袋に入れて捨てましょう。捨てるときにはしっかりとビニール袋の口を縛って、中に入っているホコリが舞い上がらないように要注意。

殺菌・消毒・殺虫処理

巣を撤去したら、巣があった場所を殺菌・消毒しましょう。通常のアルコール消毒剤でも良いのですが、次亜塩素酸ナトリウム系の消毒剤があればベスト。これは楽天やAmazonでも購入できるため、巣の掃除をするときには買っておくと良いかもしれません。

また、消毒した後にはダニやノミによる二次被害が発生しないように殺虫処理をしてくのも忘れずに。市販されているスプレー殺虫剤を周囲に吹きかけておくような処理で十分です。ピレスロイド系殺虫剤は人体への悪影響も少ないため、ホームセンターやドラッグストアで買いそろえておくと良いいでしょう。

ネズミの駆除作業

ネズミの巣を撤去した時に忘れてはいけないのが、ネズミの駆除作業。ネズミの巣があったということはネズミが生息しているということです。巣を撤去するときには人の気配を察知して隠れているかもしれませんが、そのまま放置しておくとまた別の場所に巣を作る可能性があります。

殺鼠剤や粘着トラップを使用したネズミ駆除が一般的です。この方法であればプロでなくても駆除可能。自分でできるネズミ駆除の方法については、下記の記事で詳しくご紹介しています。

ネズミの巣を放置することによるリスク

ネズミの巣を放置することによるリスク

ネズミが頻繁に部屋へ出没していたり、キッチンの食品が食い荒らされたりしている場合、何とかしてネズミを駆除したいと考える方は多いでしょう。しかし、もし天井裏にネズミの巣があると分かっても、その巣そのものは直接被害を与えてこないので放置してしまうかもしれません。

ネズミの巣を放置しても、目に見えて被害を受けることはないでしょう。しかし、うえでも述べている通りネズミの巣には感染症の原因となる病原菌やダニ、ノミなどが含まれているため、知らぬうちに人体に被害を受けている可能性があるのです。なので、ネズミの巣を「ただの巣」と放置してしまうことなく、気付いた時にはしっかりと撤去・駆除しましょう。

ここでは、ネズミの巣を放置することによるリスクについて簡単にご紹介します。

感染症の原因となる病原菌が潜んでいる

ネズミは屋外で生活しているときに

  • 下水道や側溝の中
  • 生ゴミが入ったゴミ箱の中

などを移動しています。人目に付きにくい場所であるとともに、食料や水が手に入りやすいため、そのような汚れた場所を好んで生活しているのです。

そのためネズミの体は非常に汚れており、サルモネラ菌やレプトスピラ菌、ハンタウイルスなどの病原菌が付着しています。巣の中には病原菌が付着したネズミが多数生活しているため、巣を構成しているゴミ自体に病原菌が付着している可能性も大いに考えられます。

ダニやノミによるアレルギー症状

ネズミの体にはダニやノミが大量に生息しています。さらに、ネズミの巣にはネズミのフンや尿が浸み込んでいる可能性も高く、そういった汚れた場所にダニやノミが生息することも大いに考えられます。

巣の中には糞尿だけではなく、ネズミの死骸もあるでしょう。ネズミは体にエネルギーを貯めることができない動物なので、2、3日食料を口にできないと餓死してしまいます。

ネズミの死骸が天井裏や床下のネズミの巣の中に放置されていると、そこにダニやノミだけでなく蛆虫が湧くケースも。ミイラ化したネズミの死骸にたくさんの虫が群がってくることによって、室内にも不衛生なホコリや菌が蔓延することに。そういった不衛生な状態はアレルギーを発症する原因となります。

家の天井や壁に臭いシミができる

もし天井裏や壁の中に作られたネズミの巣を放置すると、部屋の中に悪臭を放つ可能性があります。ネズミの糞尿や死骸、食べかけのエサなどが放置されることによって壁や天井に大きなシミができ、部屋の中まで強烈なアンモニア臭で満たされてしまうのです…。

もしそうなってしまうと対処は大変です。ニオイの原因となるアンモニアなどの成分が壁や天井の板に浸み込んでしまっているため、ただ巣を取り除いただけではニオイの原因は解決しません。巣を撤去することはもちろん、最悪の場合は天井や壁を張り替えなければいけません。「ネズミの巣くらい」と油断していると、天井や壁の張り替えで数万円以上の出費につながる可能性もあるのです。

部屋に発生したネズミのニオイについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

ネズミに巣を作られにくい環境づくり

ネズミに巣を作られてしまうと様々な悪影響があるものですが、そもそも巣が作られにくい状態にしておくことが何よりの対処法です。巣を撤去する作業は簡単でも、不衛生なものに近づくことによる危険はありますし、汚いものを触りたい人はいないでしょう。巣を作らせないような対策ができていれば、そういった問題に悩まされることもありません。

ここでは、巣を作られにくいお家の環境づくりについて簡単にご紹介します。

ネズミの侵入原因となる食品を放置しない

ネズミの侵入原因となる食品を放置しない

何よりも大事なのは、ネズミが家の中に入ってきたくなる原因を無くすことです。ネズミは寒さをしのぐために家の中に侵入してきますが、そもそも食料がなければ生きていけないため、食料がない場所に侵入して住み着くことはありません。ネズミが住み着いているということは、何かしらの食料を手に入れているということ。

つまり、ネズミが食べるようなものを家の中で放置しなければ、ネズミの侵入を防ぐことができます。ネズミは米やパン、油、穀物などを好んで食べるため、キッチンに調理後の食品を放置しないように気を付けましょう。調味料もネズミにとってはご馳走なので、しっかりと蓋をして保管するように徹底することが大事です。

ネズミの巣はゴミを固めて作られているという通り、ごみが散乱しているようなお家にはネズミが侵入してきやすくなります。ゴミだけだと食べ物がないように感じますが、段ボールなどの紙類を食べて飢えをしのぐこともできるため、ゴミで巣を作りながら、ゴミを食べて生息してしまう可能性があるのです。

ネズミの食料になるようなものは放置せず、巣作りに使用されるようなゴミもしっかりと片付けるようにしましょう。

侵入口を塞ぐ

侵入口を塞ぐ防鼠アイテム

ネズミに巣を作らせないためにはネズミが入ってきたくなる原因を防ぐことも大事ですが、ネズミが入る穴を塞ぐことも重要です。一般的なお家でも、実はネズミが入り込めるような穴がたくさん空いています。小さなハツカネズミは1cmほどの隙間があれば侵入してきてしまうため、それくらいの小さな穴はたくさん空いているでしょう。

しかし、ネズミの侵入を防ぎたいのであれば侵入口を塞がなければいけません。ネズミの侵入口として多いのは以下のようなポイント。

  • 建物基礎周りの通風口(通気口)
  • 建物天井裏と屋根の間
  • 排水管と床の隙間
  • エアコン配管と壁の隙間
  • 扉や壁の隙間

こういった場所を確認し、もし近くにネズミのフンが落ちていたりする場合はネズミが侵入している可能性があります。しっかりと隙間を埋めてしまいましょう。通気口など、空気の通り道になる場所は蓋をしてしまうのではなく、パンチングパネル等を使用して対策しましょう。

侵入口を塞ぐときには、ネズミにかじられないようなものであるだけではなく、ネズミ対策専用のアイテムを使用するのがおすすめです。

狭い隙間を埋めるために、ネズミ対策用の防鼠パテというものもあります。これはネズミが嫌うハーブ成分が含まれているだけでなく、辛み成分のカプサイシンが含まれているため、かじられないような工夫がされています。

ネズミ忌避剤を設置する

ネズミが侵入してきにくい環境を作るため、ネズミ忌避剤を設置するのもおすすめです。

ネズミはハーブやハッカのような清涼感のある匂いが苦手です。なので、そういった匂いを発するスプレー、ゲル、パテなどを設置・施工することによってネズミを寄せ付けないようにできます。

ネズミの忌避剤についてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。

自分でできない場合はネズミ駆除業者へ依頼する

自分でできない場合はネズミ駆除業者へ依頼する

ネズミの巣を発見した場合はなるべく早く撤去してしまうのが良いのですが、天井裏や床下、壁の中などに巣が作られている場合は自分で撤去することが難しいケースもあります。そもそも、ネズミの被害があるのに巣の場所は分からないという方も多いはず。

そんなときにはネズミ駆除の専門業者へ駆除を依頼しましょう。

ネズミ駆除だけじゃなくて、巣の撤去もしてもらえるの?

と私のもとに相談をいただくことがあるのですが、ほとんどの駆除業者さんはネズミの駆除だけではなく巣の撤去から消毒・殺虫処理までを一貫して行ってくれます。さらに再発防止策として侵入口の特定や封鎖も行ってくれる業者さんが多いです。

そのため、もしネズミ被害で迷ったときには一度専門業者さんへ連絡して相談するのがおすすめです。

ネズミ駆除・巣の撤去費用の相場

ほとんどの方はネズミ駆除を依頼した経験がないでしょう。そのため、ネズミ駆除の費用感をイメージできないかもしれません。

ネズミ駆除の費用は被害の状況や建物の構造によって多少変動するのですが、基本的には3万円〜5万円が相場になります。

戸建て住宅の場合は天井裏や床下の構造もわかりやすく、侵入口もある程度想定しやすいもの。しかし、マンションなどの集合住宅の場合は天井裏や床下が他の部屋(他のお宅)と繋がっており、原因の特定が難しいのです。そのため、4LDKの戸建て住宅よりも2LDKのマンションの方が駆除費用が高くなってしまうケースもあります。

ほとんどの駆除業者は無料で見積もりをしてくれるため、まずは相談してみるのがおすすめです。調査してもらって見積もりを取るまでは無料なので、その見積もり費用を見てから本当に依頼するかどうか判断しても良いでしょう。

また、駆除の時にはネズミが生息している巣の場所を特定する作業も含まれるため、ほとんどのケースで巣の撤去も費用内で行ってくれます。その点についても駆除業者へ依頼する時に確認してみましょう。

ネズミ駆除費用は意外と安い?

ネズミ駆除費用として3万円〜5万円と聞くと高いと思うかもしれません。金額だけを見ると高く感じるのですが、もし自分で駆除しようと思うと駆除に使う道具を買い集めて、さらに自分で天井裏や床下に入って作業しなければいけません。

その時にしか使用しないネズミ駆除道具を買い揃えたり、自分で作業することを考えれば3万円〜5万円という金額は意外と安いものです。殺鼠剤、粘着トラップ、忌避剤、穴の補修剤などを買い揃えるだけでも1、2万円はかかります。それに作業費用もかかってくると考えれば駆除費用も安いものでしょう。

専門業者へ依頼する時の注意点

ネズミ駆除業者へ駆除を依頼する場合、いくつかの点に注意する必要があります。残念なことに、駆除業者の中には悪質な業者も存在します。

  • 現地調査を行わずに安い金額で見積もりを出し、実際に作業に入った段階で色々な理由をつけて高額な駆除費用を請求してくる業者
  • 見積もり段階では安い金額を提示するにも関わらず、全く違う金額を請求してくる業者
  • 再発した場合の保証がなく、再発した場合には高額な追加費用を請求してくる業者
  • 見積もり金額は1度きりの作業費用で、殺鼠剤の交換や点検などはその都度費用が発生する業者

などなど…。私の元にも、他の駆除業者との費用トラブルで相談してくるお客様はたくさんおられます。そのため、駆除業者へ依頼する時には、事前に確認しておくべきポイントがいくつかあります。

駆除業者へ事前に確認するべきポイント

  • 現場調査をしてくれるか
  • 見積書を詳細に提示してくれるか
  • 駆除にかかる期間は提示されているか
  • 再発保証はついているか
  • 支払い方法は適切か

現地調査をせずに駆除費用を算出する業者の場合、実際に作業に入ってから高い駆除費用を請求される可能性があります。ちゃんと事前に現地調査をしてもらってから、正確な駆除費用を見積もってもらいましょう。

また、見積書についても注意が必要です。簡易的な見積書だけを提示する業者もいますが、しっかりと作業詳細が記載された見積書をもらいましょう。何の作業にどれくらいの費用がかかるのかを明確に出してもらうことはもちろん、法的効力のある見積書を作ってもらうのがおすすめです。

ネズミ駆除は一回の作業のみでは完了しません。動物なので、どれだけ侵入口を塞いで再発防止策を行ったとしても再発する可能性はゼロではありません。駆除費用を見積もってもらう時には、作業回数や再発に対しての保証がどの程度ついているのかもしっかり確認しておきましょう。

最後に、支払方法についても確認しておくべきでしょう。昨今はキャッシュレス社会になっているため、駆除業者もクレジットカードやQRコード決済などに対応している会社がほとんどです。しかし、時には現金決済のみ対応している業者もいるため、事前に支払方法を確認しておくと安心です。多くの場合は施工完了後の支払いになっていますが、支払いタイミングについても事前に確認しておくと安心ですね。

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メディアにも多数取り上げられている実績ある駆除業者であり、ネズミに限らず幅広い害獣対策を行ってくれる駆除業者さん。

対応エリア

【関東】東京都、埼玉県、群馬県、千葉県、栃木県、茨城県
【関西】大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県
【東海】愛知県、岐阜県、三重県、静岡県
【中国・四国】岡山県、広島県、島根県、鳥取県倉吉市、愛媛県松山市、愛媛県今治市、香川県高松市、香川県丸亀市
【九州】福岡県、熊本県、長崎県、佐賀県、大分県日田市、山口県下関市

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害虫駆除業者ムシマル

害虫駆除業者として、年間800件以上の現場で駆除作業を行なっているムシマルがゴキブリ、ネズミ、ハチ駆除に使える知識をご紹介。駆除の方法だけではなく、使える殺虫剤、予防・対策方法、駆除業者の選び方まで幅広くご紹介します。 プロフィールはこちら

-ねずみ駆除