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害虫・害獣を知る

害虫駆除業者は虫の種類で選ぶ!駆除業者が9種の相場と頼み先を整理

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家でゴキブリやネズミが出て、害虫駆除業者を調べ始めた。広告はどこも「8,800円〜」「24時間受付」で、どこに頼んでも同じに見えるかもしれません。実際は、何の虫かで頼むべき業者も、かかる金額も、終わるまでの回数も変わります。

先に答えを書きます。害虫駆除業者は、虫の種類で選んでください。 ゴキブリやハチを全国で受ける業者は、どこも近くの加盟店に作業を取り次ぐ窓口です。ネズミは、自分の会社で施工する専門業者を選べます。相場も、ムカデなら1回5,000円程度、ハクビシンなら5万〜8万円と、10倍ほどの差があります。

私は害虫駆除業者として年間800件以上の現場に出ていて、担当はゴキブリ・ネズミ・ハチです。この記事では、私の現場の相場を9種の虫ごとに並べ、このサイトで紹介している業者23社を型ごとに数えました。自分で駆除してよい境目と、電話で聞く4つの質問も書いています。シロアリの施工は私の担当外なので、相場の表には入れていません。

害虫駆除業者は、虫を確かめてから型で選ぶ

害虫駆除業者を選ぶ順番は3つです。何の虫かを確かめる、自分で駆除できる境目を越えているかを見る、その虫を得意とする型の業者に見積もりを頼む。業者の名前を比べ始めるのは3つ目からで十分です。

害虫駆除業者選びの3ステップ。1は何の虫か、どこで見たかを確かめる。2は自分で駆除できる境目を越えたかを見る。3はその虫に合う型の業者2社に見積もりを頼む

私はこれを「害虫駆除業者選びの3ステップ」と呼んでいます。

  1. 虫を確かめる: 虫の名前と、見た場所・時間・数をメモする。分からなければ写真を撮っておく
  2. 境目を見る: 下の「自分で駆除できる境目」の表で、業者を呼ぶ目安を越えているかを確かめる
  3. 型で選ぶ: その虫を全国で受けるのは取り次ぎ窓口か、自社で施工する専門業者か。型の違う2社に見積もりを頼む

1つ目を飛ばす人は多いです。天井裏の物音でハクビシンの相談を受けると、多くはネズミだと思って電話してきた方です。ネズミの音は「カリカリ」「キュキュ」、ハクビシンは「ゴトゴト」「バタバタ」と重い音がします。ハクビシンは許可なく捕まえられないので、業者の作業はネズミと違って追い出しと侵入口の封鎖になります。虫や動物を取り違えたまま電話すると、合わない業者を呼ぶことになります。

害虫駆除の相場は、ムカデの1回5,000円からハクビシンの8万円まで開く

害虫駆除業者の相場は、私の現場では虫の種類で5,000円から8万円ほどまで開きます。薬剤をまいて終わる虫は安く、天井裏に入る作業や侵入口をふさぐ作業がある虫は高くなります。

虫私の現場での相場金額が上がる条件
ムカデ・ゲジ1回5,000円程度。範囲が広いと1万円〜外回りの散布範囲が広い。高い現場で3万円ほど
ヤスデ1回1万円程度たいてい2〜3回の施工が要る
アシナガバチ5,000〜30,000円高所や軒下のすき間の巣。屋根裏の巣は〜20,000円ほど
コバエ家庭で1万〜3万円飲食店のグリストラップまわりは2万〜5万円
ゴキブリ1万〜5万円いろいろな場所で毎晩出る。チャバネゴキブリは家庭でも5万円〜
トコジラミワンルームで2万〜3万円旅館全体なら数十万円〜
ダニ一般住宅で3万〜5万円くん煙処理の準備と片付けに手間がかかる
ネズミ戸建てで3万〜5万円天井裏の作業が多い、家が広く侵入口が多い。10万円を超えることも
ハクビシン5万〜8万円侵入口の場所と大きさ。糞尿で汚れた断熱材の撤去と入れ替え

この表で見てほしいのは、右の列です。金額の差は、虫の強さより「何回来るか」と「天井裏や床下に入るか」で生まれます。ゴキブリはたいてい1回の作業で終わりますが、トコジラミは数日おきに2〜3回処理して、そのあと1〜2週間ごとに点検します。ネズミは月2回ほど通い、いちばん長い現場では3か月以上かかりました。

広告の「〜円から」と比べると、差がよく分かります。ゴキブリなら、害虫駆除110番の公式サイトの最低額は税込8,800円です。私の現場では1万〜5万円で、3LDKのキッチンで数回見た程度なら3万〜4.5万円に収まります。「〜円から」は、いちばん狭い部屋の、いちばん軽い被害の金額です。見積もりが表の範囲に入っていれば、高すぎる心配はまずありません。

害虫駆除業者は4つの型に分かれ、電話の相手と作業に来る人が違う

害虫駆除業者は、取り次ぎ・紹介の窓口、自社で施工する専門業者、大手のフランチャイズ、マッチングサイトの4つの型に分かれます。いちばん大きな違いは、電話を受けた会社と家に来て作業する会社が同じかどうかです。

害虫駆除業者の4つの型。取り次ぎ・紹介の窓口は受付から近くの加盟店や提携業者が来る。自社施工の専門業者は電話した会社の社員が来る。大手のフランチャイズは看板は同じで地域の加盟店が来る。マッチングサイトは出店している業者を自分で選ぶ
型作業に来る人向いている場面このサイトで紹介している例
取り次ぎ・紹介の窓口近くの加盟店や提携業者地方に住んでいる、夜中に電話したい害虫駆除110番・虫駆除ドットコム・街角害虫駆除相談所
自社施工の専門業者電話した会社の社員封鎖工事まで頼み、保証の相手をはっきりさせたいネズミ駆除ザウルス・害虫ファースト・害獣害虫駆除王
大手のフランチャイズ同じ看板の地域の加盟店毎年出る家や飲食店で、定期的に見てもらいたいダスキンターミニックス(ダスキンほづみ)
マッチングサイト出店している地域の業者や個人料金と口コミを見て、自分で業者を選びたいくらしのマーケットなど

取り次ぎ型だから悪い、ということはありません。私の勤め先でも、相談を受ける人と駆除に行く人は別のスタッフです。取り次ぎ型では、それが別の会社になるだけです。気をつけたいのは保証で、害虫駆除110番の保証は駆除後1年(エリア・加盟店で変わる)です。見積書に作業する会社の名前と保証の中身を書いてもらえば、再発したときに連絡先で迷いません。

「大手なら安心」と考える人もいると思います。ダスキンのような大手の看板でも、家に来るのは地域の加盟店です。料金も地域の店ごとに決まっていて、東京都心のダスキンほづみはゴキブリの1回ごとの駆除を27,500円(税込・50㎡まで)としています。安心できるかどうかは看板では決まりません。見積書の中身で判断してください。

ゴキブリやハチを全国で受ける業者は、すべて加盟店への取り次ぎ

このサイトで紹介している業者23社(2026年11月時点)を数えると、ゴキブリ・ハチ・ムカデ・トコジラミ・ダニ・コバエ・毛虫を全国で受けている業者は、どれも加盟店への取り次ぎでした。自社施工の業者は、虫では東京23区や関西・東海などの地域限定です。ネズミは逆で、受ける13社のうち9社が自社施工でした。

虫頼める業者そのうち全国対応全国対応のうち自社施工
ゴキブリ8社4社0社
ハチ7社3社0社
ダニ5社4社0社
トコジラミ5社3社0社
ムカデ3社2社0社
コバエ2社1社0社
毛虫2社2社0社
ネズミ13社2社1社
ハクビシンなどの害獣9社2社1社

ムシプロテックと害虫駆除屋は同じ会社のサービスで、表ではそれぞれ1社として数えています。

この表から分かるのは、首都圏や関西の外に住んでいてゴキブリやハチを頼むなら、取り次ぎ窓口がほぼ唯一の選択肢になることです。その場合は、2つの窓口に見積もりを頼み、それぞれ来た会社の名前を聞いてください。同じ窓口でも、来る加盟店によって使う薬剤や保証が変わります。

ネズミは侵入口をふさぐ工事が作業の中心になるので、工事をした会社がそのまま保証を持つ自社施工だと、再発したときの話が早く済みます。ネズミ駆除ザウルスの保証は最長5年の再発保証で、ハウスプロテクトは保証を「最長10年(築年数や施工内容で変わる)。期間内の再発は無料で対応」としています。住んでいる都道府県で頼める業者は、駆除業者を探すページで虫の種類と都道府県を選ぶと一覧で出ます。

自分で駆除できる境目は、虫ごとに決まっている

業者を呼ぶかどうかの境目は、虫ごとに違います。ゴキブリは「夜に電気をつけると数匹いる」、ハチは「巣の直径15cm」、ダニは「バルサンで改善しない」が私の目安です。トコジラミとハクビシンは、最初から業者に頼む虫だと考えてください。

虫自分でやってよい範囲業者を呼ぶ目安
ゴキブリ1匹見かけた程度。殺虫剤で退治して周りを掃除する夜中や朝方に電気をつけると数匹いる。トラップで捕れたのにまだ出る、フンが増える
ネズミ台所まわりに数匹。粘着シートで捕る天井裏から夜中に音がする。私の現場では半分以上で天井裏に巣があった
ハチ直径15cm程度までの、手の届く巣15cmを超える巣、高所や屋根裏の巣、スズメバチの巣
ムカデ家の中で1匹見た屋外の広い範囲で何度も見る
ヤスデ数匹出る程度庭に大量に出る
ダニ一度バルサンを使ってみるバルサンで改善しない
コバエ発生源の排水口が分かっていて、掃除できるどこから出ているか分からない
トコジラミ荷物を全部出し家具を捨てるところまでできれば自分でも可能だが、ほぼ無理見つけた時点で
ハクビシン捕まえてはいけない天井裏で重い足音がする

自分でやるなら、私が現場で使っている道具と同じものを選ぶと外しにくいです。ゴキブリはベイト剤から始めます。ブラックキャップは私たち駆除業者も現場で使っていて、食べたゴキブリが巣に戻ってから効くので、見えない場所の群れまで届きます。置くのは窓際ではなく、シンク下や冷蔵庫の裏のような家の中心に近い暗い場所です。

ネズミは、まず粘着シートで「どこを通っているか」を確かめます。私が現場で使っているのは、ホームセンターでも売っている茶色の板状のものです。一戸建てなら室内のすき間に3〜5か所置けば、たいてい足ります。エサは置かないでください。1匹捕まると、ほかのネズミが警戒して寄りつかなくなるので、置く場所で勝負します。

直径15cm未満のアシナガバチの巣なら、ハチ用のスプレーで落とせます。ハチアブマグナムジェットは、私がハチの現場に出ていたころ、巣に戻ってくるアシナガバチの処理によく使ったスプレーです。巣が15cmを超えていたら、スプレーを買う前に業者に電話してください。

ダニに刺されているなら、業者を呼ぶ前に一度くん煙剤を使ってみてください。それで改善すれば業者は要りません。改善しないなら、家具の裏や天井裏まで薬剤が要る状態なので、早めに業者へ切り替えたほうが費用は安く済みます。放っておくと範囲が広がり、頼むときの金額が上がるからです。

見積もりは1回の金額ではなく、終わるまでの総額で比べる

害虫駆除業者の見積もりは、1回あたりの金額ではなく、駆除が終わるまでの総額で比べます。回数と、侵入口をふさぐ作業が別料金かどうかで、総額は2倍以上変わることがあります。

作業着姿の業者がクリップボードの書類にペンで記入している手元

私が見たほかの会社のネズミの見積書には、殺鼠剤や粘着トラップを置くだけで数万円、侵入口をふさぐ作業は「別途」と書かれていました。置くだけでは、すき間から次のネズミが入ってきます。結局ふさぐ工事も頼むことになり、総額はかなり高くなります。私の会社では、ふさぐ穴の数で料金を変えていません。前の業者のあとに私が呼ばれた家で「前の業者さんは今回の2倍はした」と言われたこともあります。

見積もりを頼む電話では、次の4つを聞いてください。私はこれを「電話で聞く4つの質問」と呼んでいます。

  1. 何回来て、いつ終わるか: 1回で終わるのか。ネズミやトコジラミのように通う虫なら、回数と期間
  2. 侵入口をふさぐ作業は入っているか: 入っていないなら、ふさぐといくら足されるか
  3. 作業に来る会社はどこか: 取り次ぎ窓口なら、来る加盟店の名前と保証の相手
  4. 見積もりで断ったらいくらかかるか: 出張費・調査費・キャンセル料が出るか

4つ目を先に聞いておくと、見積もりの場で断りやすくなります。虫駆除ドットコムの料金表には「原因調査・現地診断料8,800円〜」の記載があり、無料になる範囲は会社ごとに違います。

虫ごとの見積書の細かい見方は、ネズミ駆除業者の選び方とゴキブリ駆除業者の選び方に、それぞれ5つの確認点で書いています。

悪質な害虫駆除業者は、3ケタの格安表示とその場の契約で見分ける

悪質な害虫駆除業者を見分ける目印は2つです。「約500円〜」のような3ケタ台の格安表示と、見積もりを比べる時間をくれずにその場で契約させる動きです。国民生活センターは、3ケタ台の料金で依頼できることは「まずありません」と書いています。

国民生活センターによると、害虫・害獣駆除サービスの相談は2023年度に前の年度の同じ時期の約1.5倍になり、10〜20歳代の契約が急に増えています(2024年4月24日公表)。2025年の公表には、こんな相談が載っています(2025年3月4日公表)。

広告の表示実際の請求相談した人
約500円〜約20万円(「室内全体の燻蒸が必要」と言われた)20歳代の女性
約1,000円から約50万円(作業後に契約書を出された)20歳代の男性

私の現場でいちばん安いのは、外回りに薬剤をまくムカデの1回5,000円程度です。薬剤と移動と人の手間を考えると、500円で家に来る業者はありません。表示が安すぎる業者は、家に上がってから作業を足す前提だと考えてください。

業者がこんな動きをしたら、その場では契約も支払いもしないでください。

  1. 電話で料金を聞いても、作業内容と金額を言わない
  2. 「すぐに薬剤をまかないと増える」と言って、ほかの業者の見積もりを取らせない
  3. 作業が終わってから契約書を出し、その場で現金を求める

国民生活センターは、賃貸なら業者に頼む前に管理会社や大家に相談すること、その場での支払いを避けることを勧めています。事前に言われた金額と請求が大きく違う場合や、作業のあとに別の契約を勧められた場合は、特定商取引法の訪問販売としてクーリング・オフできる可能性があり、通知は書面かメールで出します。迷ったら消費者ホットライン(188)に電話すると、近くの消費生活センターにつないでもらえます。

迷ったら、虫の名前を伝えて型の違う2社に見積もりを取る

どこに頼むか決めきれないなら、虫の名前と出た場所を伝えて、型の違う2社に見積もりを頼んでください。虫なら全国で受ける取り次ぎ窓口と地域の業者、ネズミなら自社施工の専門業者をもう1社。2社の見積書を「電話で聞く4つの質問」で並べれば、金額の差がどの作業の差なのかが分かります。

虫の駆除を全国で頼むなら害虫駆除110番

夜中に台所でゴキブリを見た、軒下にハチの巣を見つけた。住んでいる地域でどこに頼めばいいか分からないなら、害虫駆除110番に電話すると近くの加盟店を手配してもらえます。受付は24時間365日で、ゴキブリ・ハチ・ムカデ・トコジラミ・ダニを受けています。来るのは加盟店なので、見積もりのときに会社の名前と保証の中身を確かめてください。キャンセル料は0円なので、金額を聞いてから頼むかを決められます。

最大でいくらになるかを先に知りたいなら虫駆除ドットコム

2社目には、料金の上限の目安まで公式サイトに出している虫駆除ドットコムが向いています。ゴキブリなら、1K〜3LDKの一般家庭で25,000円前後までを目安にしています。1社目の見積もりがその範囲に入っているかを、その場で確かめられます。

ネズミなら自社で施工するネズミ駆除ザウルス

天井裏の足音やフンが続いているなら、侵入口をふさぐ工事まで同じ会社に任せられるネズミ駆除ザウルスです。北海道・沖縄を除く全国で、下請けを使わずに自社で施工します。保証は最長5年の再発保証です。総額は家の広さとふさぐ箇所の数で変わるので、見積もりのときに何か所ふさぐかを聞いておいてください。

ほかの虫で業者を探すときは、虫ごとの記事で、その虫に対応している業者を比べています。

虫業者の選び方や駆除の記事
ゴキブリゴキブリ駆除業者7社の比較
ネズミネズミ駆除業者の比較と相場
ハチ蜂駆除業者の選び方
ハクビシンなどの害獣ハクビシン業者と市役所の違い
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トコジラミトコジラミ駆除の成分と回数
ダニダニ駆除の種類別の退治法
ムカデムカデ対策と侵入経路
コバエコバエ対策と発生源の探し方

よくある質問

賃貸で虫が出たら、業者と管理会社のどちらに先に連絡しますか?

先に管理会社か大家に連絡してください。国民生活センターも、業者に頼む前に管理会社や大家に相談することを勧めています。集合住宅では、ほかの部屋や建物の排水まわりから虫が来ていることもあります。

見積もりだけ取って断ってもいいですか?

断れます。ただし、出張費や調査費がかかる会社もあるので、電話の時点で「見積もりで断ったらいくらか」を聞いてください。害虫駆除110番はキャンセル料0円と公式サイトに書いています。

夜中でも来てもらえますか?

受付が24時間の窓口は多いですが、作業の時間は会社で違います。害虫駆除屋は受付が24時間で、作業は8時から22時です。私の会社では、ハチの駆除に夜間の追加料金はかかりません。夜に頼むときは、夜間の追加料金があるかも一緒に聞いてください。

害虫駆除は何回で終わりますか?

虫で違います。私の現場では、ゴキブリはたいてい1回、ヤスデは2〜3回、トコジラミは数日おきに2〜3回のあと1〜2週間ごとに点検します。ネズミは月2回ほど通い、長いと3か月以上かかります。

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