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害獣対策・駆除

コウモリ駆除は追い出して1cmのすき間をふさぐ!時期と費用を駆除業者が整理

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夕方、軒下の換気口から黒い影がいくつも飛び出していく。ベランダや玄関の前には、黒くて細長いフンが毎朝たまっている。コウモリ駆除を調べ始めた人の多くは、このどちらかを見ているはずです。

先に答えを書くと、コウモリ駆除は捕まえずに追い出して、1cmのすき間をふさぐのが基本です。家にすみつくアブラコウモリも鳥獣保護管理法で守られていて、許可なく捕まえると1年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金になります。もう1つ大事なのが時期で、子どもが飛べない6月下旬〜8月上旬と、冬眠する11〜3月はふさげません。追い出してふさげるのは、春と秋の2回だけです。

この記事では、法律で何がだめなのか、15の自治体が何をしてくれるのか、自分でやるときの道具と手順、業者に頼んだときの費用が1か所2万円台にも20万円超にもなる理由をまとめました。私の担当はゴキブリ・ネズミ・ハチで、コウモリの追い出しはしていません。そのため法律・生態は条文や自治体・研究者の資料で、業者は各社の公式サイトで確かめたことだけを書いています。

コウモリ駆除でしてよいのは追い出しと1cmのすき間ふさぎだけ

コウモリ駆除で自分でしてよいのは、忌避剤で追い出すことと、出ていったあとに1cmのすき間をふさぐことです。鳥獣保護管理法が禁じているのは「捕獲等(捕獲又は殺傷)」で、追い出しや侵入口の封鎖はこれに入りません。

ネズミ駆除の感覚で殺鼠剤や粘着シートを使うと、法律に触れます。ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの3種は法律の対象から外されていますが、コウモリは外されていないからです(同法施行規則第78条)。

してよいしてはいけない
忌避スプレーや置き型の忌避剤で追い出す素手や網で捕まえる
出ていったあとに金網やネットでふさぐ粘着シートや殺虫剤で殺す
部屋に入った1匹を窓から出す子どもが中にいる6月下旬〜8月上旬にふさぐ
フンを片付けて消毒する許可なく捕獲器を置く

右の列の最後の行は、条文が直接禁じていることではありません。飛べない子どもを閉じ込めると中で死んでしまい、浜松市は死体が「臭気や害虫の発生源」になると注意しています。だからこの表では「してはいけない」に入れました。

コウモリを許可なく捕まえると1年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金

コウモリを許可なく捕まえたり殺したりすると、鳥獣保護管理法第83条第1項第1号により、1年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金になります。同じ条の第2項で、捕まえようとして失敗した未遂も罰せられます。コウモリは哺乳類なので、同法の「鳥獣」(鳥類又は哺乳類に属する野生動物)に入ります。

家にすむアブラコウモリは、狩猟できる動物(狩猟鳥獣)にも入っていません。どうしても捕まえる必要があるときは、都道府県知事(権限を移された市町村のこともあります)の許可が要ります。仙台市は、自分で捕まえる場合も業者に頼む場合も許可が必要だと案内しています。

禁止されているのは捕獲と殺傷で、追い出しは当たらない

同法第8条は、鳥獣の「捕獲等」をしてはならないと定めています。この「捕獲等」は第2条第8項で「捕獲又は殺傷」と決められています。追い出しも封鎖も、捕まえることにも傷つけることにも当たりません。

北九州市・浜松市・仙台市・香川県などは、追い出しと封鎖を住民が自分でできる対策として案内しています。都市害虫の学会誌に載った大沢啓子・大沢夕志両氏の解説も、「無許可での捕獲や殺処理は禁止されているので、コウモリに出て行ってもらうことになる」と書いています(Urban Pest Management 6(2))。

「懲役」は2025年6月から「拘禁刑」に変わった

古いページの「1年以下の懲役」は、いまの条文では「1年以下の拘禁刑」です。2025年6月1日に刑法が改正され、懲役と禁錮が拘禁刑にまとめられました(法務省)。e-Govの現行条文には「懲役」の文字はもう残っていません(e-Gov法令検索)。

環境省の「野生鳥獣の違法捕獲の防止」や東京都環境局のページは、いまも「懲役」と書いています。北海道庁のページは「拘禁刑」に直っています。どちらで書かれていても、罰金の上限が100万円であることは変わりません。

部屋に1匹入ってきたら窓を開けて出ていくのを待つ

部屋にコウモリが1匹入ってきたときは、窓やドアを開けて、自分で出ていくのを待ちます。前橋市は「自然に出ていくのを待つ。窓やドアを開けて放つ」と案内しています。朝倉市はライトで外へ誘導する方法を書いています。

捕まえて外に出したくなりますが、素手で触るのはやめてください。大沢氏らの解説によると、迷い込んだコウモリはパニックになっているだけで人を襲うつもりはなく、捕まえなければかみつくこともありません。

家に住みつくのはアブラコウモリで、体重5〜10gでも1cmのすき間から入る

家にすみつくコウモリは、ほとんどがアブラコウモリです。人家のまわりだけで暮らすので、イエコウモリとも呼ばれます(京都市衛生環境研究所)。体重は5〜10g、頭から胴までが4〜6cmほどしかなく(国土交通省 筑後川河川事務所)、1cmのすき間があれば出入りできます(大沢・大沢 2016、浜松市)。

洞窟の岩肌に翼をたたんでぶら下がり、休んでいるコウモリ

すみつく場所として資料に挙がっているのは、屋根裏、瓦の下、戸袋の中、壁と外壁板の間、換気口や通風口です。京都市の資料では、多いときには100頭前後が1つのねぐらに集まります。

クマネズミは10円玉ほどの穴から入る。コウモリはそれより細いすき間を通る

ネズミの現場で私が見てきた侵入口と比べると、コウモリのすき間の細さが分かります。クマネズミは10円玉ほど、ハツカネズミは1cmほどの穴から入ります。コウモリが通れる1cmは、ハツカネズミと同じくらいです。

違うのは、コウモリが飛んで来ることです。瓦の下や、2階の戸袋、ビルの通風口のように、ネズミなら足場がなくて届きにくい高い場所も入口になります(大沢・大沢 2016、国土交通省)。ふさぐ場所が高くなりやすいので、費用にも響きます(後の費用の節で書きます)。

天井裏の音はハクビシンほど重くなく、夕方になると外へ出ていく

天井裏の物音で相談を受けると、ハクビシンの依頼の多くは、最初はネズミだと思われています。ハクビシンの足音は「ゴトゴト」「バタバタ」と重く響きます。体重5〜10gのコウモリが、そこまで大きな音を立てることはありません。

コウモリかどうかを確かめるには、日没前後に家の外から見るのがいちばん早い方法です。アブラコウモリは日が暮れるとねぐらから飛び出し、街灯のまわりで虫を食べます。大沢氏らも、出入口は日没前後に外から観察してつきとめるよう書いています。見つけた出入口が、そのままふさぐ場所になります。ハクビシンの見分け方はハクビシン業者と市役所の違いにまとめています。

コウモリのフンはネズミと同じ5〜10mmで、中の虫の破片で見分ける

コウモリのフンとクマネズミのフンは、どちらも5〜10mmほどで、見た目では区別がつきません。京都市衛生環境研究所は、フンを消毒用アルコールに浸してピンセットでつぶす方法を紹介しています。コウモリのフンからは虫の脚や羽、複眼のかけらが出てきます。ネズミのフンには、毛づくろいで飲み込んだネズミ自身の毛がほぼ必ず混じります。

メジャーの横に並べた黒いネズミのフン。長さは1cmに届かず、コウモリのフンも同じくらいの大きさ

京都市の保健所には、壁の巣穴の近くのフンが「ネズミの糞と間違われて相談に来られることが多い」そうです。落ちている場所も手がかりになります。コウモリは出入りするすき間からフンを落とすので、フンが毎朝たまる場所の真上が出入口であることが多いです(浜松市)。ネズミのフンの特徴はネズミのフンの見分け方と対処法に写真つきで書いています。

国内では狂犬病が1957年から出ておらず、コウモリからリッサウイルスが見つかった報告もない

「コウモリは狂犬病を持っている」と書く業者のサイトがありますが、日本国内では、人の狂犬病は1956年、動物は1957年を最後に出ていません(厚生労働省)。国立健康危機管理研究機構は、コウモリにかまれてうつるリッサウイルスについて「国内のコウモリ等からの分離報告はなく、患者の報告もない」としています(JIHS)。

ただ、野生の動物に寄生虫や菌がついていることはあります。つくばみらい市は素手で触らないよう、いわき市は手袋とマスクをつけるよう呼びかけています。かまれたときは、傷口を石けんと水でよく洗ってから医師に相談してください。

フンは霧吹きで湿らせてから、マスクと手袋をつけて片付ける

乾いたフンをほうきや掃除機で吸うと、細かく砕けて舞い上がります。霧吹きで湿らせてから、ちり取りやペーパーで集め、袋を二重にして捨てます。コウモリや鳥のフンには、ヒストプラスマというカビの仲間が多く、吸い込むと肺の病気を起こすことがあります。国内の報告は2018年末までに約100例で、海外の洞窟探検などで集団発生した例が中心です(JIHS)。

フンを集めるときは、国家検定に合格した使い捨ての防じんマスクをつけます。3Mの9105J-DS2は20枚入りなので、ベランダと玄関前のように場所が分かれていても、場所ごとに新しいものに替えられます。

手袋は、フンを集めたあとにそのまま裏返して捨てられる使い捨てのニトリル手袋にします。スプレーを上に向けて吹くときにも、手と腕を守れます。

コウモリを閉め出せるのは春と秋だけで、6月下旬〜8月上旬と冬はふさがない

コウモリを追い出してふさげるのは、4月中旬〜6月中旬と、9月〜10月の2回だけです。アブラコウモリは、東京周辺なら6月下旬から7月はじめに通常3頭の子を産み、子どもは1か月ほどで飛べるようになります。11月から3月は家の中で冬眠します(大沢・大沢 2016)。どちらの時期も、追い出せずに中に残るコウモリが出ます。

コウモリ封鎖カレンダー。4月中旬〜6月中旬と9〜10月は追い出してふさげる。6月下旬〜8月上旬は子育て中でふさげない。11〜3月は冬眠中でふさげない

私はこれを「コウモリ封鎖カレンダー」と呼んでいます。ふさいではいけない時期は資料によって少しずれます。浜松市は6〜8月と冬眠の前後、京都市は7月初旬〜8月中旬としています。前橋市は冬眠を11月頃〜4月頃と書いています。このカレンダーは、ずれのある部分をふさげない側に寄せて作りました。

時期コウモリの状態ふさげるか出典
11〜3月冬眠(暖かい日は出てくる)ふさげない大沢・大沢 2016、前橋市
4月中旬〜6月中旬冬眠明けで毎晩出入りするふさげる—
6月下旬〜8月上旬出産と子育て、子どもは飛べないふさげない大沢・大沢 2016、浜松市、京都市
8月中旬〜下旬子どもが飛び始める出入りを見て判断京都市(8月中旬まで避ける)
9〜10月冬眠前で毎晩出入りするふさげる—

この記事を読んでいるのが10月なら、冬眠に入る前の今が、年内に閉め出せる最後の時期です。11月に入ると、来年の4月まで待つことになります。

忌避スプレーのメーカーも時期を書いています。イカリ消毒は、夏場は繁殖期で忌避剤が効きにくくなるので、春か秋に使うよう案内しています。駆除ザウルスも、冬は冬眠中のことが多く追い出しに向かないとしています。

自分で追い出すなら、夕方にスプレーをかけて、出ていったあとにふさぐ

自分でコウモリを追い出すなら、日没前後にすみかへ忌避スプレーをかけ、コウモリが全部出ていったのを確かめてから、その日のうちにすき間をふさぎます。スプレーの効き目は数時間で切れます。ふさがずに終えると、2〜3日で戻ってきます。

コウモリを自分で追い出す4つの手順。夕方に出入口を確かめる、すみかに忌避スプレーをかける、出ていったら金網やネットでふさぐ、置き型の忌避剤で戻りを防ぐ
  1. 日没前後に家の外から見て、コウモリが出てくるすき間を全部見つける
  2. 次の日の夕方、出入口の奥に忌避スプレーをかける(屋根裏などで使い、室内では使わない)
  3. 出ていくのを見届けたら、手の届くすき間を金網やネットでふさぐ
  4. ふさいだ場所のまわりに置き型の忌避剤を置き、1週間ほど戻ってこないかを見る
  5. フンを湿らせて片付け、拭いたあとを消毒する

1番で出入口を1つでも見落とすと、そこから出入りが続きます。ハウスプロテクトの口コミには「通気口1箇所だけかと思っていたら3箇所もコウモリに使われていた」という声があります。2〜3日かけて、別の面の壁も見てください。

追い出しにはコウモリの表示がある忌避スプレーを使う

追い出しに使うのは、イカリ消毒のスーパーコウモリジェットです。メーカーの適用害獣は「コウモリ」、用途は「コウモリの追い出し」と書かれていて、ハッカ油の強いにおいで追い出します。効果は約3〜6時間なので、コウモリが出ていく日没前後にかけると、出ていった直後にふさぐ流れに合わせられます。

楽天のレビューは★1と★2が1件もありませんが、★3には「使って2日から3日の効果有り。持続性は全くなし」という声が並びます。この商品だけで終わらせようとした人の感想です。追い出したその日にふさぐなら、数時間もてば足ります。においと目への刺激が強いので、メーカーもマスク・手袋・保護めがねをつけるよう勧めています。

ふさぐまでのつなぎには置き型の忌避剤を使う

その日のうちにふさげない場所や、ふさいだあとの戻りが心配な場所には、イカリ消毒のコウモリいやがる袋を貼ります。天井裏や侵入口に貼る袋状の忌避剤で、効果は約2週間〜1か月です。メーカーが自ら「補助製品」と書いていて、天井裏なら1畳あたり2〜4個が目安です。スプレーと一緒に使うときは、袋を先に貼ってからスプレーをかけるよう案内しています。

ベランダや軒下のように雨の当たる屋外には、フタワの強力忌避一番 固形が使えます。使用用途に「コウモリ」が入っていて、木タールのにおいで寄せつけない屋外用の忌避剤です。天井裏には使いません。

すき間は1cmより細かい金網か棒状のネットでふさぐ

手の届く換気口や通風口は、ネズミ用の金網でふさげます。イカリ消毒の防鼠金網ソフトはメーカーの説明に「ネズミやコウモリ」の侵入経路をふさぐとあり、40×45cmを手で曲げて形を合わせられます。説明には、すでに入っているなら「追い出してから」張るようにとも書かれています。網目はコウモリの1cmより細かくしてください(大沢・大沢 2016)。

戸袋のすき間や軒の細長いすき間には、ネトロンの棒状ネットが合います。直径約30mm・長さ約845mmの網の棒で、5〜30mmのすき間に押し込んで使います。網なので、換気が必要な場所でも空気の通り道を残せます。楽天のレビューは29件で★4.69、★2以下は0件です。

超音波とハッカ油は、コウモリに効くと示した公的な資料が見つからない

超音波の撃退器とハッカ油のスプレーは、この記事ではすすめません。国民生活センターが2020年に公表した超音波害虫駆除機のテストは、超音波が出ているかどうかを測っただけで、動物が逃げるかは調べていません(国民生活センター)。コウモリへの効き目を公的な機関が評価した資料も、見つかりませんでした。

家庭用のハッカ油は、コウモリに効くという表示のない商品です。ハッカのにおいで追い出すなら、コウモリの表示があるスプレーを使うほうが確かです。

バルサンなどの燻煙剤は、適用害虫にコウモリが入っていない

天井裏にバルサンを焚けばコウモリも逃げる、という話を聞くことがあります。北九州市やつくばみらい市も、追い出しの方法として燻煙剤を挙げています。ただ、楽天でコウモリを対象にした燻煙剤は見つかりませんでした。ゴキブリやダニ用の燻煙剤を使うなら、パッケージに書かれた使い方の範囲にとどめてください。業者は燻煙での追い出しを工程に入れているので(駆除ザウルス)、燻煙を使いたいなら業者に任せるほうが早いです。

2階より上の軒下や屋根のすき間は自分でふさがない

自分でふさぐのは、地面から手の届く換気口・通風口・戸袋までにします。2階の軒天や屋根瓦のすき間は、はしごか足場が要る作業です。私の勤め先では数年前、ハチの駆除の現場で先輩が脚立から落ちて大けがをしました。プロでも高い場所は2連ばしごや高所作業車を使います。コウモリの出入口が2階より上にあるなら、追い出しから業者に頼んでください。

市役所はコウモリを駆除せず、15自治体に補助金は1つもなかった

市役所や県はコウモリを捕まえたり駆除したりしません。15の自治体の公式ページを確かめたところ、横浜市・浜松市・大津市・いわき市・香川県などが、捕獲・駆除をしないとはっきり書いていました。コウモリ対策の費用を補助する自治体は1つもなく、大津市・香川県・つくばみらい市は「自己負担」と書いています。

自治体市が駆除するか案内している内容補助
横浜市しない神奈川県ペストコントロール協会(有料)を案内なし
仙台市しない夜に出ていった間にふさぐ。宮城県ペストコントロール協会を案内なし
浜松市原則しない留守中にガムテープや網でふさぐ。6〜8月と冬眠前後は避けるなし
大津市しない滋賀県ペストコントロール協会へ相談なし(自己負担)
つくばみらい市しない燻煙剤やスプレーで追い出し、ネット・パテでふさぐ。高所は業者なし(自己負担)
朝倉市しない忌避剤や光で追い出す。有料の業者を紹介なし
いわき市しない自分で対応。手袋とマスクをつけるなし
香川県しない忌避剤をまき、金網や板でふさぐなし(自己負担)
各務原市記載なし忌避剤・すき間ふさぎ忌避装置を無料で貸し出し(1台・14日・1世帯1回)

表に入れなかった6自治体(北九州市・前橋市・八千代市・北本市・長浜市・姶良市)も、駆除をしないか、捕獲には許可が要ると書くだけでした。補助のページもありません。お金以外の公的な支援で見つかったのは、各務原市の貸し出しだけです。

市役所に電話して得られるのは、主に自分でやる方法の案内と、地域のペストコントロール協会や業者の紹介です。仙台市は、複数の業者に相談して費用を確かめるよう勧めています。賃貸住宅なら、自分で業者を呼ぶ前に管理会社か大家さんに連絡してください。フンが落ちている場所の写真と、コウモリが出てくる時間を伝えると、話が早く進みます。

コウモリ駆除の費用は1か所2万円台からで、足場が要ると20万円を超える

コウモリ駆除を業者に頼むと、出入口1か所の追い出しと封鎖で2万〜3万円ほどが目安です。ここに足場が加わると、それだけで約20万円上がります。「コウモリ 駆除 費用」で上位に出る記事の数字を並べると、1万円台から30万円まで開きがあり、根拠を示していたのは2社だけでした。

記事書かれている費用根拠
害獣駆除110番(sharing-tech.co.jp)平均約13万円、自社の実績では3万〜6万円が多い加盟店5社へのアンケート
みんなのコウモリ駆除屋さん(minkoumori.com)1か所2万〜3万円。玄関の軒先28,600円、換気扇44,000円自社の実例2件
goodgreen.jp1か所2万〜3万円、10万〜20万円が最も一般的記載なし
EPARKくらしのレスキュー1万〜3万円記載なし

平均13万円という数字も、加盟店5社に聞いた平均です。軒先1か所の28,600円と比べると5倍近い差があります。差がどこで生まれるかは、次の3つで説明できます。

コウモリ費用の3つの分かれ目。出入口の数(1か所2万〜3万円)、高さ(高所作業車3万〜5万円・足場約20万円)、フンの清掃と消毒の範囲

費用の差は「出入口の数・高さ・フン清掃の範囲」の3つで決まる

私はこれを「コウモリ費用の3つの分かれ目」と呼んでいます。数字は害獣駆除110番の作業別の内訳から取りました。

  1. 出入口の数: 追い出しは1か所2万〜3万円。複数のすき間を使われていれば、その数だけ足されます。再発を防ぐ封鎖工事は3万〜10万円です
  2. 高さ: 高所手当が2万円から、高所作業車で3万〜5万円、足場を組むと約20万円かかります。2階の軒天や屋根瓦なら、ここが最大の分かれ目です
  3. フン清掃の範囲: 清掃は5,000〜1万円が目安です。天井裏の断熱材にフンが広がっていれば、撤去と入れ替えの分が加わります

見積書を受け取ったら、この3つが別々の行に書かれているかを見てください。「コウモリ駆除一式」としか書かれていない見積もりでは、どこにいくらかかったのか分かりません。足場が必要と言われたら、高所作業車で届かないのかも聞いてみてください。

自分でやる場合の道具代は、スーパーコウモリジェット1本と防鼠金網ソフト1枚で、楽天の表示で2,000円ほどです(価格は変わるので、買う前に確かめてください)。出入口が地面から手の届く1〜2か所なら、自分でやる差額は大きくなります。2階より上なら、足場代を払っても業者に頼むことになります。

コウモリ駆除業者は、ふさいだ箇所の保証年数で比べる

コウモリ駆除業者を比べるときは、料金より先に、ふさいだ箇所の保証が何年かを見ます。コウモリは1cmのすき間が1つでも残れば戻ってくるからです。害獣を扱う業者のうち、公式サイトでコウモリを扱っていると確かめられたのは8社でした。料金を公式サイトに載せていたのは、害獣駆除屋と害獣退治屋さんの2社だけです。

業者料金の目安対応エリア保証施工
駆除ザウルス税込25,000円〜北海道・沖縄を除く全国ハクビシン・アライグマは最長10年、イタチ・テン・コウモリは最長5年自社施工(下請けなし)
ハウスガード24現地調査のうえ見積もり(調査・見積もりは無料)関東7県対策工事をした箇所は永年保証(保証書を発行)自社施工
害獣害虫駆除王見積もりで決まる関西・東海・関東の12都府県封鎖した箇所に最長永久(期間は見積もりのときに決まる)自社施工(株式会社TAMATA)
ハウスプロテクト見積もりで決まる関東・東海・関西・中四国・九州の32都府県最長10年(築年数や施工内容で変わる)。期間内の再発は無料で対応自社施工(リフォーム会社が母体)
害獣駆除屋見積もりで出る作業料金のみ(出張費0円)全国公式サイトに記載なし加盟店のスタッフが施工
街角害獣駆除相談所見積もりで決まる関東・北陸・東海・関西の14都府県最長5年(施工内容による)、施工1年後に無料点検提携業者を紹介するサービス
害獣プロテック現地調査のうえ見積もり(相談・調査・見積もり・出張費は無料)関東・関西・東海など17都府県施工した箇所の破損保証が最長10年(条件あり)自社施工(正社員スタッフ)
料金は公式サイトに出ている最低額です。税込・税抜の記載がない業者は、金額だけを載せています。

表の料金は、各社の害獣全体の最低額です。駆除ザウルスの税込25,000円〜もコウモリ専用の額ではなく、コウモリの案内ページには「料金はお客様の状況によって異なります」と書かれています。

業者に頼んだほうがよい自分でできる
出入口が2階の軒天や屋根瓦にある出入口が地面から手の届く換気口・戸袋
出入口が3か所以上ある出入口が1〜2か所
天井裏の断熱材にフンが広がっているベランダや玄関前に落ちたフンだけ
6月下旬〜8月上旬で、子どもがいるか分からない4月中旬〜6月中旬か9〜10月

駆除ザウルスはコウモリ専用の案内ページで作業の順番を公開している

作業の流れを先に知ってから頼みたい人には、駆除ザウルスが合います。公式サイトにコウモリ専用の案内ページがあり、作業は、忌避剤の散布と燻煙での追い出し、フンの清掃、断熱材などの修繕、消臭と殺菌消毒、ネットなどですき間をふさぐ工事、の順です。工事は1日〜3日が平均としています。封鎖したあとにまた入られたときは、無料で駆除し直します。

対応エリアは北海道・沖縄を除く全国です。保証はハクビシン・アライグマは最長10年、イタチ・テン・コウモリは最長5年で、コウモリは5年のほうに入ります。

ハウスガード24は1cmのすき間まで建物全体をふさぐ

関東の戸建てに住んでいて、屋根まわりのすき間をまとめてふさいでほしい人には、ハウスガード24が合います。公式サイトの施工例では、瓦とシャッターボックスのすき間から入ったコウモリを薬剤で追い出し、足場を組んで屋根まわりを一周、「建物内部に繋がる1センチほどの隙間を全て封鎖」しています。そのあと消臭、ノミ・ダニの駆除、消毒の薬剤をまいています。

対応エリアは関東7県で、保証は対策工事をした箇所は永年保証(保証書を発行)です。足場が要る家ほど、ふさいだ場所に保証が付くかどうかで、あとの出費が変わります。

害獣害虫駆除王は2026年9月のコウモリの施工例を写真で載せている

近くでコウモリを施工した例を見てから決めたい関西・東海の人には、害獣害虫駆除王が合います。公式サイトに、愛知県知多市の2階建て戸建てでの2026年9月の施工例が載っています。天井裏のフンを清掃し、忌避剤を置いて追い出し剤をまき、外からも封鎖箇所へ吹きつけて二重に追い出しています。そのうえで、入られていないすき間も含めて建物全体をふさいでいます。

対応エリアは関西・東海・関東の12都府県です。保証は封鎖した箇所に最長永久(期間は見積もりのときに決まる)です。

害獣プロテックは足場が要る2階の軒下も、動くシャッターのすき間もふさぐ

出入口が2階の軒下や車庫のシャッターまわりにあって、自分ではふさぎようがない人には害獣プロテックが合います。公式サイトの埼玉県行田市の施工例(2026年8月)では、2階の軒下に侵入口があったため足場を組み、瓦のすき間や換気口、外壁と屋根の継ぎ目をふさいでいます。愛知県日進市の施工例では、開け閉めする車庫のシャッターのすき間を、動きを止めないシャッターブラシでふさいでいます。

リフォーム会社が母体で、相談の電話から工事まで正社員の自社スタッフが担当します。対応エリアは関東・関西・東海など17都府県で、相談・現地調査・見積もり・出張費は無料です。足場が要るかどうかは現地調査で見てもらえます。施工した箇所の破損保証が最長10年(条件あり)です。

シャッターや雨戸のように動く場所のすき間は、市販の金網ではふさげません。出入口がそういう場所にあるなら、見積もりのときにどうふさぐかまで聞いてください。

料金の目安を先に知りたいなら、害獣駆除屋と害獣退治屋さん

電話の前に料金の入口を知っておきたい人には、コウモリの料金を公式サイトに載せている2社が候補です。害獣駆除屋は全国の加盟店が施工する業者で、公式サイトの料金と注意点はこうです。コウモリは16,500円(税込)〜。ほかの害獣は見積もりで決まる。保証の記載は公式サイトにない。夜間や繁忙期で早く行けないときは、ほかの業者を紹介されることがある。

PR:出張費0円・24時間365日受付の害獣駆除屋公式サイトはこちら

害獣退治屋さんは自社施工で、公式サイトの料金はこうです。ネズミ・ハクビシン・イタチは13,000円〜、アライグマは19,800円〜、コウモリは22,000円〜。出張できるのは東北〜関西の29都府県。税込か税抜かは書かれていません。保証は最長10年の再発保証です。

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中国・四国・九州に住んでいる人は、ハウスプロテクトも見てください。対応エリアは関東・東海・関西・中四国・九州の32都府県で、公式サイトの施工実績に愛知県・神奈川県・和歌山県のコウモリ対策が並んでいます。保証は最長10年(築年数や施工内容で変わる)。期間内の再発は無料で対応です。

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住んでいる地域で頼めるコウモリ駆除業者は1〜8社

8社の対応エリアを都道府県ごとに重ねると、頼める業者の数は地域で大きく変わります。自分の県で何社から見積もりを取れるかを、下の表で確かめてください。害獣を扱う業者の一覧は害獣駆除の業者一覧にもあります。

地域頼める業者数
埼玉・東京・神奈川駆除ザウルス・ハウスガード24・害獣害虫駆除王・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・街角害獣駆除相談所・害獣プロテック8社
千葉駆除ザウルス・ハウスガード24・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・街角害獣駆除相談所・害獣プロテック7社
岐阜・愛知・三重・京都・大阪・兵庫・奈良駆除ザウルス・害獣害虫駆除王・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・街角害獣駆除相談所・害獣プロテック7社
栃木・群馬駆除ザウルス・ハウスガード24・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・害獣プロテック6社
滋賀駆除ザウルス・害獣害虫駆除王・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・害獣プロテック6社
茨城駆除ザウルス・ハウスガード24・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・害獣プロテック5社
山梨・長野駆除ザウルス・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・害獣プロテック5社
和歌山駆除ザウルス・害獣害虫駆除王・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋5社
富山・石川・福井駆除ザウルス・害獣退治屋さん・害獣駆除屋・街角害獣駆除相談所4社
静岡駆除ザウルス・ハウスプロテクト・害獣退治屋さん・害獣駆除屋4社
東北・新潟駆除ザウルス・害獣退治屋さん・害獣駆除屋3社
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宮崎・鹿児島駆除ザウルス・害獣駆除屋2社
北海道・沖縄害獣駆除屋1社

コウモリ駆除は、秋のうちに追い出して1cmまでふさげるかで決まる

コウモリは1cmのすき間から入り、6月下旬〜8月上旬と11〜3月はふさげません。だからコウモリ駆除は、春か秋のうちに追い出して、1cmより細かくふさぎきれるかで決まります。出入口が地面から手の届く1〜2か所なら、スーパーコウモリジェットで夕方に追い出し、その日のうちに防鼠金網ソフトかネトロンでふさげば、道具代は数千円で済みます。

出入口が2階より上にあるか、3か所以上あるなら、足場代が要っても業者に頼むほうが確実です。全国で頼めて作業の順番を公開している駆除ザウルスに1社目の調査を頼み、関東の戸建てならハウスガード24、関西・東海なら害獣害虫駆除王に2社目の見積もりを取ると、保証の年数と足場の要否を比べられます。

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  1. 1駆除ザウルス

    24時間365日受付!お見積り・現地調査無料の駆除ザウルス

    駆除ザウルス
    料金の目安
    税込25,000円〜
    対応エリア
    全国(北海道・沖縄・一部地域を除く)
    受付
    24時間365日(夜間の作業は基本なし)
    保証
    ハクビシン・アライグマは最長10年、イタチ・テン・コウモリは最長5年
    施工
    自社施工(下請けなし)

    向いている人天井裏の足音やフンが続いていて、再発保証つきで根本から止めたい人

    注意点ネズミ以外を捕まえるには自治体の許可が要り、下りるまで2週間ほどかかるので、追い出しをすすめている

    公式サイトを見る

  2. 2ハウスガード24

    関東7県の戸建てに即日対応、封鎖工事は永年保証のハウスガード24

    ハウスガード24
    料金の目安
    現地調査のうえ見積もり(調査・見積もりは無料)
    対応エリア
    東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県・群馬県・茨城県・栃木県の戸建て
    受付
    24時間365日
    保証
    対策工事をした箇所は永年保証(保証書を発行)
    施工
    自社施工

    向いている人関東の戸建てで、侵入口の封鎖工事まで保証つきで頼みたい人

    注意点対象は戸建て住宅。追加の作業が要るときは、事前に内容と費用の説明がある

    公式サイトを見る

  3. 3害獣害虫駆除王

    自社施工で、ネズミ駆除は定額29,800円の害獣害虫駆除王

    害獣害虫駆除王
    料金の目安
    見積もりで決まる
    対応エリア
    大阪・京都・兵庫・滋賀・奈良・和歌山、愛知・三重・岐阜、東京・神奈川・埼玉
    保証
    封鎖した箇所に最長永久(期間は見積もりのときに決まる)
    施工
    自社施工(株式会社TAMATA)

    向いている人ハクビシンやコウモリの侵入口の封鎖まで、自社施工の業者に頼みたい人

    注意点受付時間の記載がない。ほかの紹介サイト経由で頼むと、アフターサービスの対象外になる

    公式サイトを見る

住んでいる都道府県で絞って、害獣対策・駆除の業者をすべて比べる

11月に入ると、コウモリは家の中で冬眠を始め、来年の4月まで追い出せません。毎朝フンが落ちているなら、10月のうちに出入口を確かめる日を決めてください。

イタチやアライグマのように、天井裏の音が重い場合は別の動物かもしれません。イタチ駆除の方法と3cmのすき間のふさぎ方とアライグマ駆除の窓口の分け方もあわせて読んでください。

よくある質問

コウモリの駆除は市役所がしてくれますか?

市役所がコウモリを捕まえたり駆除したりすることはありません。確かめた15自治体で、市が駆除すると書いていたところは1つもありませんでした。補助金もなく、公的な支援は各務原市の忌避装置の無料貸し出しだけでした。

コウモリを自分で捕まえてもいいですか?

許可なく捕まえると、鳥獣保護管理法違反で1年以下の拘禁刑か100万円以下の罰金になり、未遂も罰せられます。自分でしてよいのは、忌避剤で追い出して、出ていったあとにすき間をふさぐことです。部屋に入った1匹は、窓を開けて出ていくのを待ちます。

コウモリは何cmのすき間から入りますか?

アブラコウモリは1cmのすき間があれば出入りできます。大沢・大沢(2016)の解説と浜松市が1cmと書いています。ふさぐ金網やネットは、網目が1cmより細かいものを選びます。

超音波やハッカ油はコウモリに効きますか?

コウモリに効くと示した公的な資料は見つかりませんでした。国民生活センターのテストは、超音波が出ているかを測っただけです。ハッカのにおいで追い出すなら、メーカーがコウモリへの用途を表示しているスプレーを使ってください。

コウモリから狂犬病はうつりますか?

日本国内では、狂犬病は人で1956年、動物で1957年を最後に出ていません。国内のコウモリからリッサウイルスが見つかった報告もありません。それでも野生動物なので素手では触らず、かまれたら傷口を洗って医師に相談してください。

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